{引用= 
御控えなすって 

御控えなすって くださいませ


さっそく御控えくださり ありがとさんで ございます

軒下三寸 液晶一面 借り受けまして

失礼さんに ございます ....
ふかく沈み込んでゆくものひとつ
こころにあった
過不足のない生き方がしたかっただけなのだが
きもち押さえこまれてしまう

沈殿するものは多々あるがちょっぴり異議をとなえてみる
朝の空気にそ ....
つばめの親は
とぼうとする子供を助けない

少し離れた場所で
おとうさん
おかあさんはとまっている

何事か話しながら
たまに外へいく

こどもはうんしょとのりだして
どたばたと ....
信号を渡る時
音楽もなく思いついた言葉
色彩の間をはね回る人間たちのシルエット
恋愛は駆け引きなのか
しかし誰もが心の底では純粋でありたいから
一夜限りの朝を過ごすのだろう
僕も衝動に ....
 にくぶくろに
 あなたの肉体が
 つまっている

 やぶけたら大変
 飛びたすのは
 肉だけじゃない
 骨やら血やら内臓やら

 手に負えないほどの貴重さを
 複雑な構造の中 ....
とても古くて大きな樹木
人がすっぽり入れるほどの
祠があり神様を祀っている

樹木に近づくと
その清らかさに心を打たれ
身体を樹木の中へと入れると
ひんやりと冷たいけれど
太陽の光が染 ....
  {引用=―M・T君に―}

「てんぎゅうをとりにいこう」
きみがそう言った夏休みに
ぼくらは残忍なハンターになる

もくもくと青空に湧く入道雲
稚魚の群れが回遊する島の海を
ぼくら ....
ながい土手を

むこうは鉄橋

むこうはビル

風が吹きつける

風に飛ばされる

両腕を羽にして

ぼくは鳥になる

あなたも鳥になる

おーい

こっちこーい
 ....
死に逝く間際
人は自らの人生を 遠く
心象風景として眺めると言う

ある者は石くれの丘に広がるぶどう畑を見た
長年の労苦のまだ見ぬ結実を眺望し
その芳香と甘さを味わうかのように
微笑みな ....
何か
何かある
それぞれに
おもうことがありわたしを
通りすぎていったそれも
いまはどこかで何かを
している
何か
ある
何事も糧にするのであります
たとえば  ....
割れた橋から
差し出される手
何も映さない
水たまり


指の上
冬の川
霧のゆく先
池を伝う陽


外灯の裏の夜を歩き
晒されつづけるはらわたと骨
水 ....
神社の脇に湧き出ている水を

手をかざして一口飲むと

喉をコロコロ撫でる

境内に生える大木から

風が気持ち良く流れており緑が眩しい

少しずつ身体中の細胞に広がる湧き水は
 ....
うまくいかない
うまくいかなくて普通だ

だけど
おもしろくない
自分だけにおもえる

そうだね といわれなくて
頭をうたれて
また少し背がちぢんで

背伸びしていたのに
ぽき ....
 苦しかったら
 ここにおいでと
 空が囁いてくれた

 でも私には
 翼がなかった

 辛くなったら
 ここにおいでと
 海が囁いてくれた

 でも私には
 鰓がなかった
 ....
負けるもんか
って思ったけど
勝ち負けじゃない気がする

わかってよ
風がふきつける

わかってよ
わかってよ
いろんなものをとばしてゆく

私は
とばないよ
ふんばっている ....
雨の目覚まし湿度 程よい温
右に傾かず左に傾かず 軸を感じる

雨季を待っている 四季は美しいから
日差しを和らげる優しい曇り空 大丈夫 心の底は晴天だから

自分にしか伝えられない感覚を ....
 「明日」

ATMから引き出そうとしたら
お客様の明日は残高不足です とアナウンス
借金ばかりの恋で底を着いたのか
利子もあの子ももう赤字になって去っていく
振り返るのは嫌いだが
この ....
 駅裏路地の喫茶店 
 奥の席でわたしが
 そっと開く小さなノート

 八月昼下り
 お店の外、炎天下
 陽炎がゆら、ゆらり
 でもここは
 寒すぎない冷房
 照明は月明かりの夜みた ....
本日をもって閉店させていただきます

うちから徒歩一分の
スーパーマーケットが何十年かの幕を閉じた

棚はがらがら
生鮮食品とお惣菜ぐらいがあるだけなのに
人が溢れてうねりうねって彷徨っ ....
 
知らん間にこわがりになってもうてたわ


しゃぁないやんって、言うてぇや

なぁ、なぁ、言うてぇや



 
{引用=

山色も褪せる
賽の河原とよぶ 山の端に
鬼がいっぴき 住んでおった

大酒喰らいの 赤鬼

人に化けては 濁酒を飲みにくる
細かなことには、気が向かぬのか
角を 忘れて ....
針を手にした(無心の手)は 
今日も、布地を進みゆく 

長い間歩いて来た 
あなたと僕の足跡は、あの日  
{ルビ布巾=ふきん}の遠い両端から始まり 
それぞれに縫われる糸のように 
 ....
窓の外の遠くには 
丘に建つ一軒の家があり 
四つの窓が
目鼻のように開いている 


   □ 
     □ □ 
   □ 


あ、窓から子供が顔を出して緑の風に{ルビ靡 ....
恒例行事と化したような
GW各地の混雑・渋滞風景


GW期間中
高速道路の利用車両数を規制すれば何十キロの渋滞はなくなる


GW期間中
新幹線の全車両を指定席にし
座席 ....
ぱたぱたとひるがえるちいさな二足のズック靴
幼稚園への近道で
つないでいた手を離し
走ってもいいよというと
かならず笑い声をあげながら
細い坂道を駆け下りていった
その弾む後ろ姿を
おぼ ....
鼓膜を震わす太鼓のリズム
笛の音は多くの人が吹いている
外に出てみると前の道路を鼓笛隊が練り歩いている
子供ばかりが所在なく雑多な感じ
兜を被った大人たちもなんだかなぁの雰囲気
だけれども毎 ....
弟は
私よりも二十センチ身長が高い
弟は
私よりも力持ちで
世の中の大多数の弟のように
すこしばかりデリカシーが足りない

運動はそれなりに
勉強はからっきし

好きなものは漫画
 ....
LEDがかなしい
白熱球がなつかしい
かつては手許の60Wが
わたしの世界の太陽だった

壊れて久しいエスプレッソマシン
夜にはしらふで眠らなくっちゃ
憧れていたジッポーは
あまりに手 ....
意地をはったら息がつまる
背中がぴりぴり痛くなる

いったん意地をはると
ひきかえせなくなる
はらなければよかったけど
吐いた言葉をどうにもできなくて

残った意地とだきあって
折れ ....
白いアスファルトの上を
やわらかい風が渡り
ときおり小鳥の影がすべる
小川の水がきらきらと光る
草が光を透かしながら揺れ
はだかのどろの木も白く芽吹き
細い枝々が一心に空に手をのばす
私 ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
詩人口上- 月乃助自由詩1213-5-9
おとしもの- 梅昆布茶自由詩513-5-9
春の儀式- 朧月自由詩613-5-9
生き逃げる- 番田 自由詩413-5-9
にくぶくろ- まーつん自由詩413-5-8
樹木の奏で- 灰泥軽茶自由詩5*13-5-8
天牛と島の少年- 壮佑自由詩28*13-5-8
ながい土手- 吉岡ペペ ...自由詩213-5-8
叢の日- ただのみ ...自由詩22+*13-5-8
言えないこと- こしごえ自由詩4*13-5-8
水と水- 木立 悟自由詩413-5-8
美味しい水- 灰泥軽茶自由詩9*13-5-7
普通- 朧月自由詩213-5-7
たったひとり- まーつん自由詩19*13-5-7
風くらべ- 朧月自由詩313-5-7
雨季を待っている- 朝焼彩茜 ...自由詩613-5-7
「明日」ほか二篇- 乱太郎自由詩19*13-5-7
殺意の夏- 平瀬たか ...自由詩4*13-5-7
さよならスーパーマーケットさん- 灰泥軽茶自由詩10*13-5-6
言うてぇや- 殿上 童自由詩20*13-5-6
Loto- 月乃助自由詩6*13-5-6
縁の糸_- 服部 剛自由詩10*13-5-6
家の顔_- 服部 剛自由詩7*13-5-6
1億2千万%の混雑・渋滞- komasen333自由詩1*13-5-6
坂道をのぼると- Lucy自由詩28*13-5-6
子供の日- 灰泥軽茶自由詩7*13-5-5
弟は- 若林自由詩413-5-5
みんな夜空の遠いとこ- もっぷ自由詩813-5-5
意地っぱりの花- 朧月自由詩813-5-5
晴れの日- Lucy自由詩11*13-5-5

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