日常のカタチを絵にすると
おそらくマル、ではなくて シカク
それは 七日目に完成する夜の冷蔵庫

一日目に ベビーシューズを下段に置き
二日目に 制服と、春
三日目に タイムカー ....
汚いことから 目をつぶれば
長生きできると 世間が言う
汚いことに 目をつぶれば
死んでしまうと 風は言う

万年床、密封された部屋で
背中は地心のマグマに 燃やされながら
 ....
遠い空の明け方の光のもと
純粋なデモが始まった
幾つもの国境と限界を越えた先のデモだけれど
空を渡ってこちらまでシュプレヒコールは届いてきた
純粋なデモの純粋な示威行動と純粋な主張 ....
下総台地の片隅で
遠く筑波の山なみを窺う
古来東国の歌垣は
いま離陸する輸送機の
後方彼方に鎮座する山
男体山に女体山
周辺に遮る山もなく
関東平野の中央に
香取の海を睥睨して
ほん ....
長渕剛っぽく唄うことで長い校歌を乗り切る 3歳くらいの子供がキラキラした目を
こちらに向ける
向けられているのは
僕ではなくて、
隣でただずむ
僕の犬で
(4歳のバーニーズマウンテン。
メス。)
彼女は何だか困ったなぁと
芝 ....
時が経っても たぶんきみはきみのままで
あたしは ラッシュの人波に流されて溺れて
年老いた患者の愚痴を聞きながら
磨り減って 川下の石みたいに 丸くなる


そうして彩色されていく
 ....
 
花見の客もいなくなった公園に

八重桜が ぽつり

月夜に ぽつり



 
公園の遊具が拘束を解かれ
子供たちを纏い始めると
桜は突然咲くのだ
短い季節に燃え上るいのち
追いかけてはみるものの追いつけず 
去り往く姿 あっというま
廻り来る姿 あっというま
あっ ....
眠れないという寝言 4の多いケータイ番号だ 教室では
四十名近い生徒が
ひしめきあっている
各々が心の中に
深海魚を飼っている
十数年教壇に立っていて
唯一発見したことだ
このせまい教室の中で
信じられない形の魚が
一つとして ....
雨上がり
子どもたちが庭に出る
水溜まりから
ヒカリガソラへ

地面を踏む
薄くて固い地面の底に
ヒカリノトイキ
広がる濡れた

  白鷺が半弓のように佇み

カズエちゃん
 ....
すべてに
意味を求めようとした
危なげな季節は遠い、遠い、遠い夢のよう


期限つきの時間 
今日も、昨日も、明日も


わかっているようで
本当は全然わかっていなかった
認めた ....
へんな語呂合わせでケータイ番号を教えてきた ビルが朝陽にかじられて
吐き出された陽光は窓をすり抜け
昨夜の恥部を暴き出す

人々は慌ててカーテンを閉じ
ベッドを隠し
朝を始める

わたしと来たら
病室のカーテンを開け放ち
 ....
右の頬が激しく打たれた
しかし左の頬は無事だった

額がスズメバチに刺された
でも後頭部は無傷のまま

左目に火の矢が突き刺さると
右目はとっさに視線を逸らす

耳は恐々 欹てるだけ ....
 表通りに街灯は点る。
 閉め切られたシャッターの並びの中に誰かの忘れた人形が笑う。

 心の休息は遥か彼方に横たわっている。
 詩を歌えなくなった者は思い出の中に消えてゆく。

 垂れた ....
ときどき、神さまについて
考えてみることがある
私は無宗教だが
神さまを侮ったりはしない

イメージは漠然として
先祖の霊だったり
大自然の力だったり
稲荷大社の狐だったり

見え ....
金属探知機が首を傾げている カンニングして0点 一度もボールに触らず体育の時間終了 靴を履いて出掛けるたびに 冷蔵庫が肥っていく
月を眺めて暮らしていると 冷蔵庫が痩せていく

月が見ている私の距離は 靴で行けない夜の国
そこは 冷蔵庫のいらない世界
そこは 腐らな ....
君が詩を書いていると知って
私も詩を書いてみたけれど
書けば書くほど
言葉を見つければ見つけるほど
君のためにできることが
ひとつもないと知りました。
何のために書いているのでしょう
難 ....
○○高校 2年5組9番だった komasen333 様


27歳のkomasen333様、お久しぶりです。


まず1つ、こんな小さい文字ですみません。
後ろから誰かに見られるのを防ぐ ....
無垢な聖域で飛び回る小鳥
そして口のきけない少女が笑っている
パンドラの最後の希望は
この地で淡い松明に囲まれて飛び立つ瞬間を待つ


百年の孤独から目覚めた太陽が泉から怱怱と昇る
 ....
夕焼け小焼けは ビルの先
から降りて来ない都会
谷間でうごめく人々は
電飾を着飾っていて
日暮れがない

○○山の△△寺(でら)はビルに飲み込まれ
夕暮れの梵鐘は口を閉じて
頭の中で鳴 ....
父が帰ってきた。

白い靴下
プーマのニット帽
それらに合わぬ羽織袴を着て。

「お父さん、格好いいよ。」

母にほめられ
少し照れたように見える父は
布団の中で微笑んでいる。
 ....
花柄の便箋。

「大事なときに、使うんだ。」と

丁寧に取っておいた。

人を出迎え

父を送り出す合間を縫いながら

新しいボールペンで文(ふみ)をしたためる。

ちゃぶ台を ....
春の深いところへキスが届かない
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
七日目の冷蔵庫- 為平 澪自由詩4+*15-4-28
リスト- 為平 澪自由詩6*15-4-28
遠い空- 葉leaf自由詩6+15-4-28
筑波歌垣- ……とあ ...自由詩6*15-4-27
長渕剛っぽく唄うことで長い校歌を乗り切る- 北大路京 ...自由詩315-4-27
今日、この頃。- opus自由詩115-4-26
卒業写真- 藤原絵理 ...自由詩9+15-4-26
八重桜- 殿上 童自由詩14*15-4-26
春ぼんやり- ただのみ ...自由詩16*15-4-26
眠れないという寝言- 北大路京 ...自由詩715-4-26
4の多いケータイ番号だ- 北大路京 ...自由詩115-4-26
ホームルーム- やまうち ...自由詩6*15-4-26
雨上がり- オイタル自由詩4*15-4-25
透明にすんだ東京- komasen333自由詩2*15-4-25
へんな語呂合わせでケータイ番号を教えてきた- 北大路京 ...自由詩315-4-25
ビルが朝陽に囓られるとき- イナエ自由詩17*15-4-25
ガガーリン- ただのみ ...自由詩11*15-4-25
深い夜に- ヒヤシン ...自由詩5*15-4-25
【_ときどき、神さま_】- 泡沫恋歌自由詩21*15-4-24
金属探知機が首を傾げている- 北大路京 ...自由詩1015-4-23
カンニングして0点- 北大路京 ...自由詩415-4-23
一度もボールに触らず体育の時間終了- 北大路京 ...自由詩515-4-23
月と靴と冷蔵庫- 為平 澪自由詩9*15-4-23
誰にも何にも影響を与えない散文詩- 左屋百色自由詩915-4-23
10年前の私からの手紙- komasen333自由詩3*15-4-23
無垢な聖域で_(四行連詩)- 乱太郎自由詩13*15-4-23
夕焼け小焼けで…- イナエ自由詩7*15-4-23
夫婦。- 梓ゆい自由詩315-4-23
最後の手紙。- 梓ゆい自由詩215-4-23
春の深いところへキスが届かない- 北大路京 ...自由詩315-4-22

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