今日は左肩がやけに痛む
から、
まず左肩から刃で抉ろう
それからいつもの眼底痛だ
右目の下縁から
眼球を抉り出し
左目も同じく

それでなお意識が保持されていれば、

疼く脳髄を
 ....
雨が降り始めた
何処で これ以上 笑えばいい
景色の感覚を剥ぎ取られて
白い足の子供たちが
死の石と兎の上を
水蜜のように歩いた
さらわれてしまう耳目
暗渠から招く文字のうねり
疑問と ....
苦しくて仕方ないとき  
割とよく思うもの
この視界という世界に飛び込んでくる
木々のざわめきや車の排気ガスとかすべて   
無性に消し去りたくなる


苦しくして仕方ないとき  
 ....
発火する手前で
なんとか世界は持ちこたえている
そんな暑さだ

空へのばした緑の手は
もはや力なく横たわり
おそらく
何もつかめないまま
花さえ咲かすことのないまま
明日には
残骸 ....
夏の海の砂浜で
僕は灼熱に耐えかねて、防砂用の竹の柵に隠れていた
その隙間から見えた
小さな子供が
何度も足をとられながら、太陽の下、負けずに歩き回っている
高らかに声を上げ、はしゃ ....
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)と広島交響楽団が共演するクラッシックコンサートに行く。
「平和の夕べ」と名付けられたそれには、ほぼ空席はなかったが、二階席中央ぽっかり二列だけに誰も座っていないところが ....
伝え損ねたくない、もうこれ以上。
届け損ねたくない、もうこれ以上。
作り損ねたくない、もうこれ以上。


そうは思っても
伝え損ねてしまうことは
届け損ねてしまうことは
作り損ねて ....
知人の見舞いに桃を持っていったが
急に呼吸状態が悪くなったと
面会はできず
桃は連れ帰った

食卓に置いた木箱のふたを開けると
縦にみっつ並んで
桃たちは姉妹のようだ
血色よく尻を ....
いつの間にか齢が乗で増すかのように
蜘蛛の巣に向かって
痛い女を額に付けて前進ならぬ重い漸進に
哲学を日用品に出来ない冷汗で自身をクールダウン

させて
   いる

どの角度から見て ....
人形の家のノラのようにように妻は家を去った
軽薄でもなく明るく出て行ったものだ
公証人のまえで離婚の書類を書いた

そのあとでコーヒーでも飲もうと言い出して
でも埼玉の東松山などにはマックさ ....
 
サインは明日につなげる送りバント

ホームランを要求されても困るけど

たまにはフルスイングしたいものだ




 
小さい頃の
ハンコ注射の跡のような
こうやって
詩を書いている時間のような

有限であるこの気持ちは

星屑が大気圏で燃え尽きるような
一瞬の産物で
人が母なる海を思うような
 ....
     海だ
 荒れ狂い、渦巻き、
静まり返って包み込む
  青い蒼い碧い
  無限の広がりだ

私を呑み込んでくれ
  殺してくれ
  生かしてくれ

その波打つ柔軟な腹に ....
生きている
この街のどこかで
それだけで尊い ふと思い出す 


生きている
この国のどこかで
それだけで尊い ふと思い出す


生きている
この星のどこかで
それだけで尊 ....
終わりを
 惜しみたいのに

始まりを
 準備している

じんわりと、
しずかに

余韻が
 満ちていくのを  
  
   手がかりに


 それは
求めは ....
単音が積み重なって、コードになっていくように
不運が積み重なって、卑屈になっていくように
努力が積み重なって、成果になっていくように
怠惰が積み重なって、堕落になっていくように
言葉が積み重な ....
大都会へ行けば行くほど大きな看板がある
当たり前だよね
こんなゴミゴミした場所で 目的地のホテルに行くには
デカイ看板でもないと無理

大きなホテル程 大きな看板が名乗りをあげて
 ....
このままじゃ危険です
メタボリック症候群だということを
もっと自覚して
生活習慣を変えてください

先生、何もしていないのに
こうなったのですが
わたしって天才ですかね?

あのです ....
あっちむいてほい、と言われて
まんまとひっかかった
その顔の向いた方へ
大きな夕日が沈んでいく


今日も今日とて
僕は僕のままだった
そんな小さな誇りが
積もりに積もったおへその下 ....
さて、続いては交通事故予報です
土曜日の今日は各地で
羊の皮をかぶった狼のふりをした
狸なクルマが暴走するでしょう

朝方は土曜出勤で寝坊したクルマが
信号の変わり目で突っ込んでくるでしょ ....
春 そよ風の優しい囁きに
夏 肌を滑る熱い眼差しに
秋 想い出の肩を包む腕に
冬 肌の温もりの静けさに

とろけても ながされない
自分のかたちを失くさない
凛としてつめたく だけど 
 ....
戦争を知らない世代の私にとって
原体験は高校1年の夏休み、先輩から渡された一冊の文庫本だった。
原民喜著「夏の花」
爆心地近くに居て奇跡的に生き延びた彼は
五感のすべてに焼き付いた惨状を克明に ....
右をとるか、
左をとるか、
減点で埋めつくされた
スマートフォンは
昇るように階段を降りる。

 ....
あなたは何処に生きていますか
過去に未来にそれともめちゃめちゃ現在ですか

どこにいようと生きていてくださいね
高校野球もたけなわで猛暑のなかでもけっこう人間は
9回ぐらいの攻守もできるもの ....
人間は本能が壊れた生き物だから
自分で物語を作らないと誰も救済しないよ

淡々と生きることをくり返す
それで満足してちゃ面白くもなんともない
人間は物語を自分で造ってしか前に進めない
それ ....
 遠くで蜩が鳴いている。
 商店の軒先から蚊取り線香の匂いがする。
 祖父との思い出が詰まった公園へ行く。
 そのとき私は自分に見合った石ころを拾い上げた。

 石には歴史が刻まれている ....
未知はある。
道の先にある。


どこまで進んでも
道の先には未知が広がっている。


歩んでいく道が
新たな未知を教えてくれ
歩きたくなる道となる。


経験だけが左右する ....
あの時くれた手紙が響いている     
だからこそ今日も歩いていこうと想える


あの時くれた声が滲んでいる       
だからこそ今日も歩いていこうと想える


あの時くれた微 ....
大脳皮質は、
前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の四つに区分されますって いうじゃない
それって クローバーみたいなものかしら
だって 四つの葉だもん

鮮烈な夢が炸裂するとき
きっと 脳内の ....
それは、
いつも見えない
激しくもゆるやかな
みなものような
風からはじまる。
それは、
いつもひとつの
 ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
自壊シュミレーショオン- たけし自由詩415-8-12
笑いの刑- ただのみ ...自由詩21*15-8-12
マバタキパラダイムホホエミ- komasen333自由詩2*15-8-12
炎天- そらの珊 ...自由詩1915-8-12
見つめる先- あおたん自由詩315-8-12
「平和の夕べ」コンサート- そらの珊 ...散文(批評 ...9*15-8-11
伝えきれない感謝、届けきれない愛情、作りきれない歓喜。- komasen333自由詩4*15-8-11
御見舞- 自由詩28*15-8-11
齢と弱さ- 朝焼彩茜 ...自由詩14*15-8-10
僕がいつまでもつたえようと試みる大好きな詩友たちへなんてne- 梅昆布茶散文(批評 ...715-8-10
サイン- 殿上 童自由詩12*15-8-10
たとえば- 瑞海自由詩5*15-8-9
苦肉苦魂〇包容と放擲- たけし自由詩6*15-8-9
生きている_この心のどこかで- komasen333自由詩5*15-8-9
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言葉が積み重なって詩になっていくように- あおたん自由詩315-8-9
看板と表札- 為平 澪自由詩715-8-9
天才メタボン- イオン自由詩3*15-8-8
マグマ- 豆腐小僧自由詩815-8-8
交通事故予報- イオン自由詩2*15-8-8
アイスクリーム- ただのみ ...自由詩16*15-8-8
夏の花- Lucy自由詩13*15-8-8
稚魚- あおい満 ...自由詩715-8-8
夏に- 梅昆布茶散文(批評 ...515-8-8
これが人間- 陽向∮自由詩8*15-8-8
市民公園- ヒヤシン ...自由詩10*15-8-8
ミチルート_~未知は道の先に~- komasen333自由詩3*15-8-7
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恋かし蘭- るるりら自由詩22*15-8-7
_『詩作』__- あおい満 ...自由詩10*15-8-7

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