日常が欧米化しても
生き続けている
大切な和の心

心静かに自分を見つめる
古代から流れ来る愛に気づく

日本人に生まれて良かった
日本の町並みが心を癒やす

和の心を表す昔ながら ....
わたしたち
沸点が似ているけれど
ほんとうに少しだけ
わたしの方が低いから
こんな陽気な日は先に
蒸発し始めるのです
耳の中がゆだちはじめると
あなたがまだ穏やかに器のなかにくつろい ....
林に入り、風に呼ばれ
目の前に立つ
木の中に渦巻く、年輪と
私の中に渦巻く、運命は
{ルビ縁=えにし}の糸で結ばれ

――遠い記憶は甦る

渦巻く宇宙を身籠っている
木の心と
人の ....
窓から仄かに日の射す部屋で
幸福の手紙を綴る少女は、顔をあげ
無心でキャンバスに向かう男を
ひと時――みつめる

少女のまなざしは
幾百年を経て
遠い異国の美術館を訪れた、僕へ
届くこ ....
ここで作っていく
ここで作り続けていく
いつからか意識した
ここがすべての原点になるのだと


ここで描いていく
ここで描き続けていく
いつからか確信した
ここがすべての出発になるの ....
おだやかな光のふりそそぐ
菜の花の河原で
また、見つけたらしい。

散らばっているものたちの中から
きまって、
青いガラスを咥え取るのは
心のなかに住みついている
あの鴉だ。

あ ....
おきあがりこぼしを宇宙空間へ この春さいごの日曜日
鎮守の森の桜花
こぼれるほどに満開で
甘いピンクの春風に
はらりはらりと髪に舞う。

花の便りにさそわれて
野越え山越え谷越えて
老人だけの里山で
300年も生 ....
硬質なおんなと軟弱なおとこ
大切なものと捨てなければ進めない足枷

サボテンのようにわずかな水分で生きて行く
だれもじぶんを交換できないので
大好きなシャツの袖に腕を通す

生きる意欲は ....
この道を歩いて行く事 恐れないで

知ることを恐れないで

伝えることを恐れないで

聞くことを恐れないで

立ち止まることを恐れないで

一人になることを恐れないで

自分の ....
私は十年ほど前に
リサイクルショップのビラ配りをしていた
すぐやめてしまったけれど
一軒のポストで
お爺さんに呼びとめられて
昔学生時代に何十万もしたというイタリア製の
壊れたアコーディオ ....
種をまくという行為は楽しい
反面
どこにもいない誰かに
試されているようで
神聖な気持ちになる

この手にある幾粒かは
芽を出さないだろう おそらくは
皆が
花を咲かせるわけではなく ....
尖った頭を空に突き刺し
高く背伸びする痩せたキリン
細い足
長い首

彼の後ろでゴミ焼却炉の巨大な煙突が
絶え間なく白煙を吹き上げる

キリンの足元に聳え立つのは
四頭の青いラクダ
 ....
空き瓶収集所まで行く途中に
今年始めてみたカエルは仰向け
四肢を広げて道の真ん中に一匹 
こちらの路肩とあちらの路肩にも一匹と
まだ冬の残る雨に濡れている

暖かい日が二・三日続いて
冬 ....
辺つ風をめくり
のり干す母さんの
かっぽうぎも

沖つ春風を吹き
波を枕にする
父さんも

舟をこいだ
たちらねの意を
この地の栄え
ふたたびと

その恩恵に
静かに頭を
 ....
マイナス16℃のニューヨークで
外では行列が出来ている
超有名人のやって来る
そんなゴージャスな店の中で
お前は、すでに死んでいた

だらしなく延びきって、
下品な臭いのするスープの中で ....
妄想と暴走の果てにある
方眼紙の平野には
フタコブラクダの形をした山が
文鎮がわりに置いてあった

緑の色鉛筆で
マス目を乱暴に塗り潰すと
山を駆け下りてきた風が
それを青 ....
天気予報は外れなかった
夕方になって
しずかに雨が降り出した
私の傘に
囁くように
なぜるように触れ
ほのあかい
夕暮れのふもとの風景を
霞のように滲ませて
幽かに微笑み
精一 ....
やわらカイ貝殻カラかなもじの
ぬるっとした意味うまれる

りょうせいるいかしら

もしかしてしかしら
しらしからぬしかしら
おかしらつきのおかしなしかしら

ナンタイドウブツカシラ
 ....
海沿いの無人駅
トンボが去って黄昏時
水平線の向こうから
茜色の列車がやってくる

読みかけの文庫本
栞を挟んで乗りこめば
たゆたう水面をかき分けて
列車はひねもすのたりゆく

近 ....
蝶々結びをむすべない女の子
ガリーファッションが似合わない
乙女ちっくに憧れてみても
アリスの影を踏んでいるだけの
君は残念な女の子さ

潮風に揺れるループピアス
耳の穴から広がる魔法陣 ....
私にゃ小さな夢も無い
おとう(父)は、昭和の春の夜
サナトリウムから旅立った
おかあ(母)は、平成の認知症
旅立つことさえ忘れてる
田舎の家は朽ちはてて
今じゃ住む人誰も無く
私にゃたい ....
もがり笛もすぎる頃
手塩にかけました
刈りとりも
人心地がつく時

ほの香る土に
なにかたのしく
火入れの祭りが
はじまりました

母の好きでした
垂れ桜が満ちる時
十三浜ワカ ....
私を望遠鏡で覗きこむ
遠くから眺めるとよくわかる
良くないことを考えると顔に出るぞ
もう少し背筋を伸ばしたほうがいいな
人をあまりきょろきょろ
見ないほうがいいかな
口をあけたまま
ぽか ....
しばらく前まで そこには山があった
ショベルカーの快活な饒舌や
ブルドーザーの笑い声と共に
預金通帳に増えていく 零のよろこび


狸は自動車のライトに眼が眩んで
白いセンターライン ....
肺の音はきれい聴診器つめたい明日がとおい 君の髪が香る
桃色の香りがする

君の色は移ろいやすく
シャッターも捕らえられない
閃光 虹色を散らす君
僕の白いシャツはおかげさまで

君の声は
どんな音よりも心地よく ....
初めてから25年
若い頃には考えもしなかった
年令になった

想像できなかったなあ
あの頃の私なら
今の私を変な目で見てしまうだろう

過ぎた年月を経験と言い換えて
歳を比べてみたっ ....
帰宅すると妻がキレていた
子供が泣いている 上手にお座りしながら

帰りが遅いとキレていた
仕方のない理由 会議とラインしたが既読スルーだった
育児中のストレスを二人で割っているつもりだけれ ....
白んだ空、遠い雲
靄がかかった街と頭
春はあけぼの、微睡む意識に
このまま溺れていたい

止まらない時計と心臓
止まっているのは思考回路
心だけ置いてけぼり
それも良いかもね

ス ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
和の心- 夏川ゆう自由詩315-3-21
ファイン- 遙洋自由詩8*15-3-20
木の記憶- 服部 剛自由詩5*15-3-20
幸福の手紙- 服部 剛自由詩215-3-20
追い風_向かい風_春は- komasen333自由詩2*15-3-20
鴉の明日- 草野大悟 ...自由詩715-3-20
おきあがりこぼしを宇宙空間へ- 北大路京 ...自由詩715-3-20
去年の桜- 星野つば ...自由詩515-3-20
サボテン- 梅昆布茶自由詩1015-3-20
恐れないで- 佐白光自由詩2*15-3-20
アコーディオンの旅- 灰泥軽茶自由詩715-3-19
春の土- そらの珊 ...自由詩14*15-3-19
赤いキリン- Lucy自由詩16*15-3-19
カエル夭折- イナエ自由詩12*15-3-19
石巻漁港〜その瞳をみていたら〜より- 黒木アン自由詩5*15-3-19
ラーメンと日本人_★- atsuchan69自由詩7*15-3-18
原風景- nonya自由詩19*15-3-18
やわらかい雨- Lucy自由詩12*15-3-18
シスター・シエスタ- ただのみ ...自由詩19*15-3-18
センチメンタル鉄道- 捨我自由詩115-3-18
【_残念BOXS_】- 泡沫恋歌自由詩13*15-3-18
私に満足感がない- 星野つば ...自由詩315-3-18
ヨシ原(石巻市)〜その瞳をみていたら〜より- 黒木アン自由詩6*15-3-18
望遠鏡- 灰泥軽茶自由詩815-3-17
郊外の風景- 藤原絵理 ...自由詩715-3-17
肺の音はきれい聴診器つめたい明日がとおい- 北大路京 ...自由詩615-3-17
色は匂へど- 瑞海自由詩2*15-3-17
こんなセックスも良いんじゃないかな- 中原純乃自由詩5*15-3-17
イクメンには届かない- 朝焼彩茜 ...自由詩23*15-3-17
スローライフ- たいら自由詩215-3-17

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