「胸に映る景色」
           木の若芽


近所の犬の吠える声
まだやんちゃな子犬だろう
だけどきっとすぐ大きく強くなる
毎朝太陽に向かって吠えているから


鳩の群れが ....
気づくと
無意識に祈っている

例えば
エンドレステープのように流れる
交通事故のニュースを見れば
家族の交通安全を祈り
遠い国で
爆撃によって命を落とす人がいるニュースを見れば
平 ....
もう一度



もう二度と



一体どちらが



罪深いだろう



愛に後先などなく



後悔に未来などない



けれども幾つかの煌めきを
 ....
床に虹が映っていた

それを掌に載せてみた

手相にまで入り込んで

虹は暴れるようだった


掌に虹が映っていた


それを床に戻してみた

吹けば飛ぶような模様

虹は静かに映っていた

床に虹が ....
変わらないねえ と
しみじみ言い合うけれど
私たちが女子高校生に見えたら
化け物でしょう
だけど
やっぱり
変わらないねえ

三人で写真を撮ると
真ん中は早死するからイヤだと言って
 ....
ハモニカ吹く奴って
なまらモテるんだぜ

場末の小さなライブハウスで
弾き語りブルースを歌った奴が
ハモニカに詰まった唾を
取りながら言ってたっけ

慈恵とか静修とか香蘭の娘とか
兎 ....
自信を
もつことはできないけど
もってもらうことはできるんじゃないかな

認める ってこと
応援の言葉はいえないけど

いってらっしゃい
たったひとことが
背中を押してくれることもあ ....
【白山羊さんからのお手紙は お歌でした】

うそみたいに お日さんが 輝いて
こんな風に ひかりが満ちると
にこやかな音楽の先生のタクトの間の
まるくて すくない言葉を合図に
あな ....
あなたに逢えなくて
分かったことがひとつある
わたしの日常は
あなたを中心に廻っていたことを

トーストとハムエッグにサラダ
当たり前に並べられた朝食も
ひとりで食べると
なんだか味気 ....
学校が終わってからとか
授業をサボってとか
「やっちゃんの部屋」には
いつも集まってる奴らが居た

ブリティッシュロックとか
ウエストコーストとか
洋楽のアルバムを掛けながら
コーヒー ....
夢を見ていた
バイトをしていた
家で絵を描いていた
夢ばかり見ていた
だけど歳を取り
知らない間にみんなバイトを辞めていく
ある者は営業になり
ある者は鉄道員になり
綺麗な看護婦に ....
ゆらゆら
揺れて

地球の上で転がって

確かなものを確かめに

不確かなものを許すために

さまよいながら
憂いながら

意志を通すために



私は ....
あなたに会って涙の{ルビ理由=わけ}に気付いた


悲しくなくても


涙を流すんだね



あなたに会って優しさの意味に気付いた


誰かの為に


優し ....
お風呂の中で
私の人生とは
と考えた

考えたところで
とまってしまった

そういえばこれも
湯船という船だな
この船で旅に出れぬなら
どこにいても
どこにもゆけない

顔が ....
ぬるい陽射しに

すこし暑い秋の

ふかい水色の空


とぼとぼと

道をふりかえる

こどもの頃

どんな顔で

どんな夢を見て

歩いたのか


ぬるい陽射 ....
            万物が一つの花ならば
            誰が愛でてくれようか
            蕾のままに枯れて逝く
            誰が涙を流すのだろう
     ....
夜の闇にあたしも消えたいな
落ちこんだらね
とことんあたし透明人間になりたくなるの
人間なのに
人間がいやになっちゃう
言葉が嫌いになっちゃう
夜の闇は優しい時間くれる
忙しいとこころま ....
人生はだれに取ってもほとんどが
ハッピーじゃないから

それを骨身に沁みて知っているひとは
ハッピー・エンドを愛する

それがどんなに絵空事であったとしても
ハッピー・エンドを愛する
雨が降りだすと
空って灰色から白に変わるんだなあって
ふと発覚したんだ
また友達とのお喋りに夢中で
学校に置き忘れてきた白い傘を思い出すくらいで
あとはなにも思い浮かばなかった


 ....
茂れる樹々の葉の間
真夏の太陽 白い雲
小さな空に白い雲
公園の外はアスファルト
ゆらゆら揺れる路面の景色
権力者の膝元に
声を嗄らして叫ぶ人々
クマゼミの声より
ジージーと
子孫の ....
きょう
夕焼けをみていたら
いきなり空が
あかい舌をだした


空よりもずっと
遠いところ
飛行機にのって
バスにのって
橋も渡ったのに
ここは山ばかりなのね
と少女はいった
 ....
あおぐ うちわ
木漏れ日 舞い
ついばみ 鳴く 白い雲

腰掛けて 揺れる
飲み散らかした花びら
風爪 斬り 羽織る
草の夢 露の戸

繰り言 湿るサンダル
絡む炭酸 甘く 指に
 ....
雨降りの夜、厚い雲

独りの私に

一瞬満天の星空を観せてくれた

母の仕業に違いない

そんなこと

星になんかなっていない母にだけ

できることだから
自分の言葉にしか安心できない


眠る前に足で毛布を確かめるみたいに
こそこそ
これはちがう
それもちがうと
言葉をさがしてる

想う風景はあるのに
言葉がでてこない

一人だ ....
いのちみじかし
恋せよ乙女

頬を撫でるそよ風も
街の木々も
胸に焼きつく山の緑も
私にとってすべてが詩
心から心へ
伝わっていく詩には
壁など存在しない
遠く去ったあの人を思い出 ....
仕事が終わってから毎日、
夜9時から3時まで
6ヶ月勉強した
1000時間勉強した事になる。

実技免除の講習は
きつかった。
朝9時から夕方7時まで
7日間勉強した。

きつ過ぎ ....
仲間達に出遅れたミンミンゼミが

ここぞとばかりに鳴いている

お前にもまた父と母がいて

脈々と歴史を紡いできたのだろう

その鳴き声は明日への咆哮か

先に逝った仲間達への弔い ....
誠意より大切なもの

それは敬意だ

誠意は伝えるもの

敬意は払うものだ

敬意を払って

はじめて誠意は伝わるのだ


いま起こっているすべての暴力は

誠意を伝える ....
  ひだまりのなかで
  かなわない夢をかぞえて



  暮らしたいのです
  ねむたくなるくらい
  語りあって、
  愛しあって、
  傷つけあって、



  ....
誰もいない
重ねる手も
合わせる膝も

誰もいない
目をとじても
ひらいても

波さえ
だんだん遠のいて

かわいたページを繰るように
日がしゅんと消えていった

誰も ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
胸に映る景色- 木の若芽自由詩312-9-20
みたまに- そらの珊 ...自由詩17*12-9-20
もう一度、もう二度と。- 永乃ゆち自由詩4*12-9-20
掌の虹- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...712-9-19
女友達- そらの珊 ...自由詩6*12-9-19
ハモニカ吹きの男- 板谷みき ...自由詩3*12-9-19
いってらっしゃい- 朧月自由詩412-9-19
白山羊さんからのお手紙は_お歌でした- るるりら自由詩22*12-9-19
【_デフォルト_】- 泡沫恋歌自由詩7*12-9-19
コンバース- 板谷みき ...自由詩3*12-9-19
角のコンビニ物語- 番田 自由詩912-9-19
揺れて- もずず自由詩212-9-19
あなたへ- 永乃ゆち自由詩4*12-9-18
船旅- 朧月自由詩412-9-18
すこし暑い秋の空- 吉岡ペペ ...自由詩812-9-18
____________夕日のように微笑んで________ ...- ただのみ ...自由詩26*12-9-18
やさしい時間- じじ自由詩25*12-9-18
絵空事- HAL自由詩7*12-9-18
不貞寝- マーブル自由詩6*12-9-18
デモ……言いたい- ……とあ ...自由詩8*12-9-18
やまぶどう- yo-yo自由詩1412-9-18
伏せ字_渡る野- 砂木自由詩25*12-9-17
母の仕業- 芦沢 恵自由詩23*12-9-17
風がうたう夜- 朧月自由詩912-9-17
祈り- 渡辺亘自由詩712-9-17
介護福祉士を取るまで- ペポパン ...自由詩7*12-9-17
共鳴- 斜め自由詩312-9-17
誠意と敬意- 吉岡ペペ ...自由詩5+12-9-16
ひだまり- 草野春心自由詩612-9-16
誰も- はるな自由詩812-9-16

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