昨日のことはよくわからないけど
明日のことなら思い出せそうな

シャンプーみたいな朝です

高校生は修行者のように林間に列をなし
小さな耳に枯れ下がるイヤフォーンと
丸い掌に膨れ上がるケ ....
絶滅危惧種のような気分のときは
おもわず星を探している

頭の中が明瞭に区分けされないまま
時計の針は行ったり来たり

姿の見えない人々は
あちこちでちいさな吐息をもらす

拡散する ....
ドラッグストアの棚に並んだ
石鹸の類い
これでもない
あれでもない
おそらくどこにもないのだろう

探している香りは
高電圧のくしゃみのように
蒸発してしまって
世界のどこにも、ない ....
濡れて帰った鞄から折り畳み傘 思い出した
思い出してしまった


宵の寒空
その底に沈む空気を吸って

木枯らし

髪は乱れ
呼吸は出来ない
内臓を風が通り抜ける感覚
僅かに揺れる身体

静けさ ....
淡彩の日常
点描の細かな作業で生きて行く

萌黄色から浅葱色に
いのちを明滅させる蛍

人や物
言葉にぶつかりながら生きる
自分とも

いつでも陰影を想うのです
単純で複雑そうに ....
百合の蕾 ペリカンの嘴にしか見えなかった
百合の姿は馨りだけで 十分 部屋の壁を越えて漂ってくる
魔性の女にも見える 謝罪は本質を見抜いた時にする

今は葬儀で頂いた貴女を花瓶に挿すくらい ....
動くものなら
食べてしまうその本能を
罪ではないと
あなたがいう

あわただしい
交尾のあと
わたしが捕まえるより早く
どうか逃げおおせてください

大きな腹を抱え
一晩かかって ....
海底が隆起し水位が下がって
エベレスト界隈が空中に生えた頃
ナマズは汽水に放り込まれて
激烈な減圧に体を硬くしていた

それから雨が際限なく降り
雷鳴をも呑むほどの洪水が引いた頃
ナマズ ....
昇天したくなるような
空一枚 鉤裂きにして


「おまえもおんなじ
       襤褸だねえ


握りしめた石ころ落とす 
脆弱な意思の皮袋


かけはぎなんかいらない
ミシ ....
普く再び出会えることを 光栄に想う 空を見上げ
陽だまりの隅に主人公だらけの透明の雪の空気の生き物の気配

季語を埋め尽くし 散りばめ 
躊躇いのない誉 四季うとうと静かに弾んで 胸を掴む
 ....
赤い糸たぐり寄せて見なかったことにした 【青が崩壊する。】題名は あまさらさんです。


こんこんと 混沌
どくどくと 清濁入り乱れ
大地と空が 激昂する
相容れない物どうしが交信しようとして
雨戸を叩く

夜の闇に
 ....
僕の帰りを待つ妻と子のため自転車飛ばす

一人きり歌いながらお腹空いたと呟きながら


街灯で薄明るい公園の脇 自転車飛ばす

何処かから漂ってきた誰かのためのカレーの匂い


片 ....
少し離れた椅子に座って
家族の談笑を聞く
妻の伸びた髪 子どもたちの長い脚
ぼくの指先に 笑うニーチェ

汚れた携帯ストラップが揺れて
家族に笑顔がこぼれる
振り向く妻 立ち上がる子ども ....
上京して赤信号で渡ったら 叱られた
コンビニにまで 「並びなさい」の、
足型マークが付けてある

お金を払わなければ 何処にも行けない街が
嫌いになるまで 居たかったのは
この街 ....
うまれてからずっと
うまれあっている

きみはこどもとして
あなたはおかあさんとして
ぼくはおとうさんとして
はんとしまえにここにうまれた

うまれたものがふくらんで
ここにもそこに ....
日々の暮らしの
吹き溜まりから
洒落た記号を
掘り出して
綺麗に並べても
何処にも響かない

吹き溜まりに
手をつっこみ
すくった想いを
雪玉にして
無防備な背中に
ぶつけ ....
タイスの「瞑想曲」が似合う秋
私から枯葉が
虫食い穴があちこちにある私が
落ちていく秋の夜中

もともと智慧の無い思考の葉脈であっても
いまだけはその働きを止めておきたい
聴こえてく ....
イントロと間奏で必ずイェーイと言うのか 静謐だった森が ざわめき始める
築いている壁の 空だけで繋がった向こうで
錬金術師が 花火を打ち上げる
賑わいが 壁を越えて 壁を通り抜けてくる


あたしの心を鎮めてください
立ち ....
軽トラックの荷台に仰向けになって
青空を見るのが好きだった
実家から水田転化した林檎畑までは少し遠く
父の運転する軽トラックの荷台に乗り込み
寝転がって空を仰ぎながら道々を行った
時折助手席 ....
海に行けないから
カラオケボックスで大声で叫ぶ
それが日常

毎朝5時に起きて
最寄駅へ向かうと
いつも作業着のおじさん
水曜日以外は毎朝いて
黙ってタバコを吸っている

おじさん ....
かきけされたものを
かきけしていく
はぎとられた爪が
残した影は
えぐりとられた
月の皮膚
窓にうつるその
 ....
細い髪の毛は実にからまりやすく
しじゅう梳かしてあげないと
やけっぱちになった団子になる

しこりになったそれ
まるで永遠に解くことのできない
知恵の輪みたいで
まるで
宇宙だねと
 ....
 夢は常に遥か遠くに横たわっている。
 僕らはあらゆる手段を用いて少しでもそれに近づこうとする。
 幾つになってもそれは大事で光り輝く真夏の太陽のようだ。
 空には気さくな雲が流れている。
 ....
 
恋して 弱くなりました

愛して 強くなりました

向き合って 真実を得ました



 
顔ヨガしながら散歩しているのか あなたが深いところに落ちないように
手を差し伸べて 支えていきますから

私が寂しくならないように
どうか お隣にいてください

でも笑ってばかりだと変だし
二人で泣いたりすると ....
ずぶ濡れのアパートを 飛び出して
たよりない街の たよりない自分から
駆け出して行く

「お前を産んだ途端に、
お母さんの人生は終わってしまったんだ」と、
罵る泣き声のようなもの ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
昨日のことはよくわからないけど- オイタル自由詩6*14-10-18
小景- 梅昆布茶自由詩1414-10-18
かりそめ- そらの珊 ...自由詩1714-10-18
濡れて帰った鞄から折り畳み傘- 北大路京 ...自由詩514-10-17
独りきりを思い出す- 凍月自由詩14*14-10-16
- 梅昆布茶自由詩1114-10-16
沈黙の百合- 朝焼彩茜 ...自由詩16*14-10-16
じょろうぐも_【詩人サークル「群青」_九月のお題「悩」への提 ...- そらの珊 ...自由詩14*14-10-16
ナマズ- salco自由詩1714-10-15
顏もないのに笑ってやがる- ただのみ ...自由詩21+*14-10-15
霜降- 朝焼彩茜 ...自由詩11*14-10-15
赤い糸たぐり寄せて見なかったことにした- 北大路京 ...自由詩514-10-15
とりつくしまという名前の島での物語_オムニバス三篇- るるりら自由詩8*14-10-15
寒い夜道を自転車飛ばす- 中村 く ...自由詩6*14-10-15
少し離れた椅子に座って- オイタル自由詩5*14-10-14
ネズミ- 為平 澪自由詩13*14-10-14
ハーフバースデイ- 中村 く ...自由詩3*14-10-14
おもいのおと- nonya自由詩21*14-10-14
瞑想曲- 乱太郎自由詩20*14-10-14
イントロと間奏で必ずイェーイと言うのか- 北大路京 ...自由詩114-10-13
鎮魂の歌- 藤原絵理 ...自由詩6*14-10-13
走る青空- 砂木自由詩18*14-10-13
海にいけない- イモコ自由詩5*14-10-13
蜘蛛_- あおい満 ...自由詩814-10-13
台風を待つ朝に- そらの珊 ...自由詩16*14-10-13
夢語り- ヒヤシン ...自由詩10*14-10-13
あなたとわたし- 殿上 童自由詩22*14-10-12
顔ヨガしながら散歩しているのか- 北大路京 ...自由詩314-10-12
二人- 瑞海自由詩14*14-10-12
刺さる雨- 為平 澪自由詩614-10-12

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