蹴破る足はないが
閉された扉の前で待つ気もない
おれ自身が監獄
   だから言葉は旅人だ
去り行く背中に
   翼など無く
     タダノモジノラレツ蟲は

   預言の首飾りの哀歌 ....
海の匂いがする風が

過ぎていく時に
光と
圧と
匂いと
音で
描く



   飛ぶ

 
鳥は
海風に向かい
まるで静止しているように飛ぶ

鳥は
生きる ....
ヘッ ヘックション
風邪ですか
ハウスシックかもしれませんねえ
多いですねえ カビとか
ええ 婆さんの華美もいやですねえ
胞子も飛んでいますから
ケイタイから出るやつもありますし
あれは ....
>吹いて
<吸って
<吸って
>吹いて

あたたかい息が
リードをふるわせると
やわらかい音符があらわれる

>吹いて
>吹いて
<吸って
>吹いて

さみしい唇を
 ....
誰もシラナイ理由が無い
わずかな隙間を生きているような気がするんだけど

近代現代近未来
産業ロボットはやがてラインを離れて
どこへ行くの

母を殺し父も殺して最果ての
流刑の地さえも ....
一度も開くことなく折れた傘を供養している とても
とほうもなくとても
すてきな小説を読んだ夜
手放してしまうのが惜しくて
胸のなかで
それを抱きしめつつ眠れば
冬由来のゼラチンは
純粋な水によって
隅々までふやけ

迎えた ....
僕の文法のSは君と僕
Vは生きることだ
訳もわからずOをもとめてさまよう
たまさか生まれる言葉でCを綴る

規則正しいものに反感を持ち
疑うことの正当性をつかもうとして
いつのまにか自分 ....
世界はゆっくり流れてる

優しい人の温かい気持ちが

心に沁みる


何かを頑張っている

大切なことを

あきらめずにいる

手のひらが熱くなる


疲れた身体でも
 ....
ほとんどの恋とは、
心にだけ映っていて視ることはできない
約束された秘密の世界のことであったなら、
それから、あらゆる愛とは、
はっきりと形がある存在であって、
与えることも与えられることも ....
生まれたときにもらった種に
水をあげようと
じょうろに
たくさん水を汲んでいた
少年がいました

だけど、少年は
水を汲んだ帰り道に
少年と同じように
植木鉢に水を欲しがっている
 ....
空は薄暗いのに
色とりどりの看板や
揺れる木々の葉を
濡れた舗道は律儀に映し出す

冷たく滲んだ風景画を
靴やタイヤが
踏んでいく

ブラインドの隙間から
見ている私の
雨の記憶 ....
折れた傘ゴミ箱に挿しこんで本当の笑いかた忘れた 金属製の留め金は
時折きしむ

わたしを
ここに
留めておくもの
家族とか
四季咲きの薔薇だとか
増えていくばかりの本棚とか
愛すべきものたちばかりなのに

長雨のあと
造成地 ....
トイレットペーパーの芯で
1/10000のスペースコロニー模型を作る
125万平方メートルに1万人が居住するスペースコロニー
1万人がいる狭く閉じた空間は精密な環境下の秩序で成り立っていて
 ....
まるくなった猫の眼 チャイナドレスの黒い髪
いつものことのように 振舞う
カフェは満員だったけど 手を上げると
席を作ってくれる シェルブールから来たギャルソン


もう 彼の故郷に行 ....
今年の冬は
何時もの細長い島へ避寒に行くのよそうかな
島で 子作りするでもないし
このあたりでも河面も凍らなくなったし 
餌の小魚も採りやすいし

あの島の平地にはニンゲンの巣が広がって
 ....
みなさん元気にしてますか?
ぼくはどうにか元気でやってます。
え?お前、誰だよって?
ちょっと待って下さいよぉ、
ぼくですよ、ぼく。現代詩です。
現代詩ですよ!
このまま世間に見向きもされ ....
火の山は
融けた岩と灰を降らせた
あたしのこころに壁を作った
驟雨の日 傘を置き忘れてきた


古びた駅舎のベンチにぶら下がって
薪ストーブの熱に 涙は乾いて小さな結晶に
誰かが  ....
昨日と同じような
なんでもない今日

やっぱりあなたを

思い出してるのは

明日や明後日とか

その先の先の先の

永遠に続くような

遠い未来でさえも
 ....
ひとりじゃ辛い夜に波の音雨の音 泉の底は 緑の湖につながっている
透明な砂 さらさらと音をたてて
樹液の雫 ガラス細工のように
あたしの言葉は 沈黙 拒絶する

森や小川は
たくさんのことを囁きかけ
眉間のあたりが ....
僕は散歩でよく会う
その人の名前を知らない
顔見知りなので
すれ違えば挨拶ぐらいはする
でもその人の名前は知らないのだ



僕は15歳の初夏に
初めて見た絵に描かれている
その物 ....
風を孕んで舞ってきた
我が家の庭木で休んでいた
台風をやり過ごしたレジ袋
ワタシを見て名乗をあげる風来坊
家柄も出生も申し分ない家出袋

台所の片隅で
日陰の暮らしを送っていても
 ....
私にもようやくわかってきた
一番粗末にしてるものが
一番大切なものなんだと


水、空気、光、国、家族、そしてリコ(犬)


手の届かない所にあるものは
たとえどんなに輝いて見えても ....
「白蓮」

文化祭で地獄の迷路みたいなのつくってさ
(つまりお化け屋敷ね)お化けの格好してク
ラスメートのF君とセックスした帰りにコ
ンビニの前でペットボトルの水をのんで別
れた。クラスメ ....
病室の窓を開けると

干し草の香り


夏休みの匂いがする

と女房は言った。
土砂降りの雨のなかを
蚊柱が
狂ったように うごめいていた

誰かが
地上の火を
消そうと
とてつもなく
大きなバケツをかたっぱしなから
ひっくり返している

抗えないものをか ....
{画像=140610215111.jpg}


快楽に我を忘れる
もう良いやと手放した理性


もしかすると死ぬ時もこんな感じで
意識を手放すのかな


人と言う動物は
思考を ....
同じ傘に入れない蕩けあったふたつの闇
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
今はこんな気分で- ただのみ ...自由詩18*14-6-14
海風- ichirou自由詩16*14-6-14
老人の会話・電磁波- イナエ自由詩7*14-6-14
ハーモニカ- nonya自由詩22*14-6-14
CAFE_de_短歌みたいな- 梅昆布茶自由詩1214-6-14
一度も開くことなく折れた傘を供養している- 北大路京 ...自由詩314-6-14
陰翳- そらの珊 ...自由詩2314-6-14
文法1- 梅昆布茶自由詩1114-6-14
世界はゆっくり流れてる- しんおん ...自由詩4*14-6-13
恋愛とは少し深いポケットである- りゅうの ...自由詩8+*14-6-13
少年の話- 小原あき自由詩7*14-6-13
長雨- Lucy自由詩17*14-6-13
折れた傘ゴミ箱に挿しこんで本当の笑いかた忘れた- 北大路京 ...自由詩714-6-13
とめがね- そらの珊 ...自由詩13*14-6-13
1万人が住むトイレットペーパーの芯で考えて楽しむ- ichirou自由詩8*14-6-13
ノクチュルヌ- 藤原絵理 ...自由詩7*14-6-12
アオサギ独語- イナエ自由詩9*14-6-12
現代詩キラー- 左屋百色自由詩8+*14-6-11
高原の駅に- 藤原絵理 ...自由詩6*14-6-11
永久に続くように- 永乃ゆち自由詩4*14-6-11
ひとりじゃ辛い夜に波の音雨の音- 北大路京 ...自由詩214-6-11
緑のソネット- 藤原絵理 ...自由詩5*14-6-10
チョコレート粉砕機と田中さん- ichirou自由詩12*14-6-10
レジ袋- イナエ自由詩11*14-6-10
_祈り- アンドリ ...自由詩214-6-10
いくつかの散文- 左屋百色自由詩7*14-6-10
朝の病院- ……とあ ...自由詩11*14-6-10
蚊柱- そらの珊 ...自由詩18*14-6-10
快楽と死- beebee自由詩18*14-6-10
同じ傘に入れない蕩けあったふたつの闇- 北大路京 ...自由詩714-6-10

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