花ばさみ取ってけねが と
庭からあなたの声がする
走り寄って
手術用具のようなそれを渡すと
あなたは百合やひなげしを
少し摘み取ってくるのだった


花ばさみ取ってクダサイ と
庭か ....
おみ足で、探る新鮮な立ち位置
なまあ詩人の

なは、縄張りしらず
まは、マイペース
あは、明るい挨拶あはあはあは
しずかに咲いてる朝の散歩の

すみれの花
夜眠り
朝起きる

夜がきて
あくびする

朝がきて
あくびする

いつの日も
あたりまえ

いつからか
あたりまえ

悔しくて眠れない日も
いつの間にか海の底

 ....
なにひとつ
ただしくはなかった
空白をうめるようにする
女のからだでは

ただしくはなかったかもしれない
すがるように言葉を編むこと
空を濁らせる 嘘を吐くこと
つめたい気持ちに線 ....
仕上がった作品を手にとり
出来栄えを確認する
(……駄作だ)
地面に叩きつける
が 割れない
金槌で叩いてみる
が やはり割れない
もしやと思い豆腐の角にぶつけてみる
が そういう問題 ....
四角い瞳に映る 蛍の軌跡
沈潜した草の匂いに 雨の気配
黄緑の曲線が 野放図に交差する
笹の陰の暗闇で 羊は見ている

静かな黄泉の国で 横たわっているような
喧しい牧羊犬も ここには ....
若稲よ
一途にのびる
若稲よ
晴れの日も
風の日も
雨の日も
迷わずのびる
若稲よ
境遇を嘆くことなく
使命を忘れることなく
ただ ただ 
一途にのび
生きる

若稲よ ....
{画像=140531162934.jpg}



時間は無いと考えている?

でも時間はいっぱいあるのだ

日頃の所作の大半は無駄な時間潰しで
大事なものは何も無いのだ
マネキンが ....
乗り物酔いの耳にバスガイドの唄 大人になれないティーン
19
意味のないモラトリアム
お酒が飲めないティーン
たばこが吸えないティーン
投票できないティーン
甘えられないティーン
一人でできなきゃいけない ....
裏から表までの30メートルに世界があった


国道1号線を命かけて 一目散に横切るのだ


安楽の幅2メートルは ユートピアへの出入り口


たった20センチメートル背中の側をかすめ ....
タバコの箱くらいのおおきさの
チョコレートの箱に
金魚の絵が描いてあって
その金魚は箱をぱしぱしとたたくと
絵のなかの水のなかで
ぱしゃぱしゃと跳ねるのです

面白がってぱしぱしぱしと
 ....
田舎の蔵にあった
あばらの浮いた患者の胸
愛想のない円空仏
薄明かりで見ると たじろぐ

大きな桃が
「どんぶらこ」と 流れてきたとき
あのおばあさんも使っていた
に 違いない
 ....
人間になった理由を歩きながら 空に求める応えてと
知りえない宇宙を腕で括って 流れる星のオーラ

人間になった理由を風に溶け込みながら 尋ねる胸に叩く胸は無言
知りえない彼方を眼力が泣きながら ....
陽炎のように萌えて
蜻蛉のように消える
普段着の市松模様の
気持ちよさそうな光

下駄を脱いだ少年の背が
泥で真っ黒だ
春泥の季節はとっくに過ぎたが、
走り足りないような元気な顔を
 ....
沸騰させた水が
マグカップの中で
常温を目指している

まだ
ひりつく
くちびるに
おそらくとても
優しく
同化していくことだろう

情熱だとか
とがりだとか
叫びだとか
 ....
現場の製造のトラブル対策について計算する
私はオペレーターでもエンジニアでもないが計算する
力、空間、時間について感じながら
私の思考は原液バルクの中に溶けていく
私は充填ノズルで液ダレする液 ....
他人のせいにできないから
簡単に
諦めたり
開きなおったり
すべてをしかたなく
肯定したりもできないから
君はいつも
自分に厳しい
そんな君を
素敵だと思っても
緩い自分の
誉め ....
記念樹枯れて僕も病んでいる 最後の恋が何度も終わった パワーストーンの店に不幸が続いた 約束の
場所へと
続く道で
恋する自転車を
旅のために
丘を越えて
君へとこいでいく

暗がりを
ヘッドランプで
照らして
今という瞬間は
手のひらのなかで
ぎゅっと
握ら ....
一人の地球人として育てたい
私の子供であり 一人の地球人である
属していて属さない 個人と集合の瞬きすれば消えそうな交差点で
対等に 重んじる礼儀を DNA以外でも伝えていく

時の流れなん ....
青空を集めている
あじさいのつぼみ
青いガラス瓶
明るい陽に揺れる

痩せ細った手で
筆の先から
搾り出したような 一枚の絵
淡い青のあじさい

木立に濾された光は
揺れる葉 ....
包丁を、ざっくり押しこんで
西瓜を割る。

無数の黒い種達は
それぞれの姿勢で
つややかに埋まっている。

――どうせぺっぺと吐き棄てられて
  土から芽を出すのでもなかろうに

 ....
誤診続いて臭いが戻らない くそババァ 時に吐かしてもらうよ 
汚い言葉を使う事 そのエネルギーが時間をかけてでも
浄化することを願う

くそババァ 親に向かって使う言葉ではないという幻
感情で述べて本心を知らしめる  ....
あさきゆめのように ひとつ星  
だきすくめられ 星めぐり
ゆめのなかには 花めぐる
はなれていても
ちかくにいても なにひとつ かわらず
こころの中に 花は咲く


ゆめ ....
最近私は夜毎

生の人参一本齧っている

皮を剥いて縦に七等分ぐらいに切って

何もつけずに無心に齧り咀嚼する

生ゴミのような味のときも

柿のような淡い甘みのときも

ジガ ....
ひらひらした服で

私の少し上を走り抜けるあなたは

真上からの光で

まるで影法師

暗闇のあちこちに手を振ると

また走り出していく

愛憎を背守りのようにくっつけて

 ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
花鋏- フユナ自由詩814-6-1
おみあ詩人- るるりら携帯写真+ ...14*14-6-1
夜眠り、朝起きる- 中村 く ...自由詩414-6-1
過去- はるな自由詩1214-6-1
ウイルス効果- ただのみ ...自由詩23*14-5-31
アリエス- 藤原絵理 ...自由詩814-5-31
迷わずのびる_その心を- ichirou自由詩11*14-5-31
時間は無いと考えている_/_君は時間を止めている- beebee自由詩24+*14-5-31
乗り物酔いの耳にバスガイドの唄- 北大路京 ...自由詩1114-5-31
わたし19- かの自由詩1*14-5-31
突き抜けるまでの秒針- 芦沢 恵自由詩22*14-5-31
うたかた- 砦希自由詩13*14-5-30
虫干し- 藤原絵理 ...自由詩514-5-30
人間になった理由- 朝焼彩茜 ...自由詩10*14-5-30
短題- あおば自由詩7*14-5-30
常温- そらの珊 ...自由詩23*14-5-30
計算の美- ichirou自由詩9*14-5-30
きみはいつも- Lucy自由詩15*14-5-29
記念樹枯れて僕も病んでいる- 北大路京 ...自由詩414-5-29
最後の恋が何度も終わった- 北大路京 ...自由詩814-5-29
パワーストーンの店に不幸が続いた- 北大路京 ...自由詩714-5-29
恋する自転車- りゅうの ...自由詩6*14-5-29
地球人である縁- 朝焼彩茜 ...自由詩9*14-5-29
あじさい- 藤原絵理 ...自由詩714-5-28
西瓜の種- 服部 剛自由詩714-5-28
誤診続いて臭いが戻らない- 北大路京 ...自由詩114-5-28
くそババァお母さん貴女- 朝焼彩茜 ...自由詩9*14-5-28
アルルカバの恋- るるりら自由詩14*14-5-28
人参健康法- 灰泥軽茶自由詩1314-5-28
深海魚- フユナ自由詩614-5-27

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