折り紙を折るその指先は
      あどけなく、いつも湿っている
      クレヨンを持つその指先は
      つよさを隠しもっている   
      あした晴れたなら手をつ ....
 雪 ひとひら 舞い落ちる
 静かな 夜に
 雪 ひとひら 舞い落ちる
 涙にも 似て

 雪 さらさらと 風に舞う
 冷たい 夜に
 雪 さらさらと 風に舞う
 血液にも 似て
 ....
朝には鳥で
夜には魚
難しい少女のように
表情が変わるのだ

泣き顔は泣き笑いに
 (そこから歴史)
笑顔は笑い泣きに
 (そこから歌詞)
可能性は不可能性に
 (そこから川が)
 ....
小林、と書き
こばやし、と読む
こりん、と呼ばれた可愛い昔
しょうりん、だけは辞めておけ
寺を足したら御法度だ

言ったが最後
寒空の下、原付に乗せられ
安酒を買わされる

彼は、 ....
雪の降る日に、{ルビ姉=あね}さんは
半年前の忘れ物を取りに来はった。

今朝、思い出しましてなぁ。

そういって、姉さんは
その日傘を抱えて帰りはった。
なんで、こんな日に思い出したん ....
キミが放っておくから
ボクはすっかり錆びちまって
ダッシュボードの上は
白い埃が積もってるけど
ベイべー、雪合戦するほどじゃない
底意地の悪い奴は
どこの世界にもいるのさ
ヤワな雪玉に見 ....
シャッターを切るスピードで
君の世界へおちていく

背中合わせのミラー
同じ色の空

放課後の忘れもの
校庭に長過ぎる影

蝶の羽根の折れる音が する
ホールのショートケーキ
イチゴ全部食べたい

学校の週末課題
破って 折って 紙飛行機にしたい

好きな歌手のコンサート
私のために開いてほしい

たった一つのことを
たっ ....
どっちでもいいさ――右に転ぼうと、左に転
ぼうと、あの娘にフラれようと、はたまた結
ばれようと――全ては運命の掌がふったサイ
コロの数に過ぎないのだから

右にゃあ右の風が吹き…左にゃあ左の ....
深夜――薄闇の部屋に
CDデッキの青い灯かりを、点けて
遠藤周作の母・郁が
遠い過去から唄う讃美歌を流した。

人より染色体が一本多い
三才の周は、高熱で寝こんでいるのに
一瞬――鈴の笑 ....
アルモノヲナイモノノヨウニ
ナイモノヲアルモノノヨウニ
カタルモノニカタラセズ
カタラナイモノニカタラセヨ

時の澱み
虚無の沼地
透明な不発弾

スイカばかり食べていた記憶の夏
 ....
あせくさい ふとんをほす

全自動洗濯機を 脱水まででとめて
せんたくものも ものほし竿にほす

しわを ぱんぱんぱん と 伸ばしていると
そこなしの青空に 笑顔がうかんだ

ひなた  ....
     薄暗い台所で
     小さなボールを抱え
     温めた牛乳を昔ながらの泡立て器で
     けんめいに泡立てる
     しゅんしゅんしゅんと薬缶が
     今にも ....
¥777のレシートでガムを捨てる いそぎ足でやってきた
冬が
粉砂糖みたいな
パウダースノーを
街中に降りかけていった

私の黒髪にも白く積って
ガトーショコラみたい
綿菓子みたいな吐息が
凍える指先を温める
北風 ....
世界のくずれ
荒野をくぐれ

いずれの道も
はずれの行先

落ちゆくしぐれ
生きてるまぐれ

ひずむ宇宙
しずむ星々

非自己のきづき
無自我のねづき

とざす窓 ....
名前も知らない女の子
バイクで事故って死んじゃった
警察に追われている途中
無免許だった事は分かってる
ヘルメットは被ってた

ネットでは
自業自得だ
警察は仕事をしただけ
価値 ....
誰もがあなたを甘やかすから
気づけばすっかりぜい肉がつき
顔の周りの
柔らかな毛をつまんでみる
味気ないドッグフードだけ食べて
長く生きるのと
体には良くないけれど
美味しいものを食べて ....
哀しみを終わらせたい
だが何処に行けばいい?
どの思い出も
哀しみを終わらせることはできない
生きている以上
哀しみはつきまとうから
それ以上の強さを
強さを下さい
いや
私の中に強 ....
素直になろう

ぼくは素直になろう

生きることに謙虚になろう

どんなさみしさも受け入れよう

日々の暮らしに誠意を持とう

やさしい歌に聴き入ろう

きれいな人を好 ....
しずけさが 
きこえてくるよる
やまゆきをふみしめてあるく 
こころがふたつ

あおく 天空につづくみちのかなたに 
まんまるな月
ダム湖のなかにも
まんまるな月

ふたつが みつ ....
青く臭く砂鉄の如くカモフラージュされた
若くてぴちぴちした名残り 懐かしむには早い人間歴

 ラップにつま先ブレイク ダサいハッカ煙草
 瞼に乗せるブルーラインにネコ目パンチ
 誰も ....
人づきあいは苦手ゆえ
頭に猫をのせることにした
出会う人たちは皆
頭の上の猫に気を取られ
(毛並みをなで
 喉をなで
 さかんにじゃらし)
私のことは気にも留めない
そのすきに私は
 ....
紫の葉が落ちた時
生まれた頃の泣き声は還らない
腐敗が始まった土壌で
夢は悪臭を呆然と放って歌は枯れていく


耳の役目を終えた貝殻を二つだけポケットに仕舞い
少年は東へと永遠に消え ....
    木目の美しい一膳の、
    箸に惚れた
    色香を漂よわせ
    朝に夕にと
    おいしいものたちを
    口に運び入れ
    わたしに感謝の咀嚼をせが ....
 
風景がちがう

あなたがいないだけなのに

ただ、いないだけなのに



 
きらきら光れ
私とあなた

どんどん惹かれ
ふたりの気持ち

するする引かれ
駆け引きの糸

キリキリ挽かれ
薄めの珈琲

グルグル轢かれ
私の嫌いな私

オ ....
ピアノ協奏曲第2番が流れていた
雲の切れ間から射し込む くぐもった冬の陽は
積み上げる書物の埃を 頼りなげに
浮かび上がらせて ストオブの気流に乗せた


この部屋に 何年いたのかな? ....
制服を脱いだ
背広も脱いだ
表彰状を脱いだ
学歴も脱いだ
あなたを脱いだ
皮膚を脱いだ
脂肪も脱いだ
内臓も脱いだ
骨も脱いだ
言葉を脱いだ
地位を脱いだ
名誉も脱いだ
金も脱 ....
開けといてください
あなたのこころの扉を
いつでも 入れるように
開けといてください

いつも あなたは 頑なに 扉を閉じて
わたしを 閉めだす
そのたびに ひとり かなしく
戸口 ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ふしぎがいっぱい- 石田とわ自由詩14*15-1-15
雪ひとひら- ヒヤシン ...自由詩16*15-1-15
街は生きている- やまうち ...自由詩8*15-1-15
小林- 北井戸 ...自由詩615-1-15
冬日傘- たま自由詩18*15-1-15
コール_アンド_レスポンス- そらの珊 ...自由詩21*15-1-15
蝶の羽根の折れる音- 北大路京 ...自由詩315-1-15
わがまま- 瑞海自由詩5*15-1-14
鳥の唄- 服部 剛自由詩515-1-14
マリアのまなざし- 服部 剛自由詩315-1-14
僕は妊娠する- ただのみ ...自由詩21*15-1-14
冬晴れ- 草野大悟 ...自由詩5*15-1-14
茜の記憶- 石田とわ自由詩11*15-1-14
¥777のレシートでガムを捨てる- 北大路京 ...自由詩515-1-13
【_スイーツ♡ウインター_】- 泡沫恋歌自由詩17*15-1-13
きざし- シホ.N自由詩215-1-13
名前も知らない女の子- 衣 ミコ自由詩9+*15-1-13
犬と鳥と猫と- そらの珊 ...自由詩13*15-1-13
Fly_high- 渡辺亘自由詩215-1-13
素直- 青井自由詩315-1-13
月と炎- 草野大悟 ...自由詩2*15-1-12
砂粒の会話- 朝焼彩茜 ...自由詩7*15-1-12
猫かぶり- やまうち ...自由詩10*15-1-12
東の国の終わり方_(四行連詩)- 乱太郎自由詩15*15-1-12
夕餉の風景- 石田とわ自由詩13*15-1-12
ちがうの- 殿上 童自由詩21*15-1-12
ヒカレ- 瑞海自由詩4*15-1-11
去る人- 藤原絵理 ...自由詩615-1-11
脱ぐ- 草野大悟 ...自由詩3*15-1-11
開けといてください- 南無一自由詩115-1-10

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