哀しみを終わらせたい
だが何処に行けばいい?
どの思い出も
哀しみを終わらせることはできない
生きている以上
哀しみはつきまとうから
それ以上の強さを
強さを下さい
いや
私の中に強 ....
素直になろう

ぼくは素直になろう

生きることに謙虚になろう

どんなさみしさも受け入れよう

日々の暮らしに誠意を持とう

やさしい歌に聴き入ろう

きれいな人を好 ....
しずけさが 
きこえてくるよる
やまゆきをふみしめてあるく 
こころがふたつ

あおく 天空につづくみちのかなたに 
まんまるな月
ダム湖のなかにも
まんまるな月

ふたつが みつ ....
青く臭く砂鉄の如くカモフラージュされた
若くてぴちぴちした名残り 懐かしむには早い人間歴

 ラップにつま先ブレイク ダサいハッカ煙草
 瞼に乗せるブルーラインにネコ目パンチ
 誰も ....
人づきあいは苦手ゆえ
頭に猫をのせることにした
出会う人たちは皆
頭の上の猫に気を取られ
(毛並みをなで
 喉をなで
 さかんにじゃらし)
私のことは気にも留めない
そのすきに私は
 ....
紫の葉が落ちた時
生まれた頃の泣き声は還らない
腐敗が始まった土壌で
夢は悪臭を呆然と放って歌は枯れていく


耳の役目を終えた貝殻を二つだけポケットに仕舞い
少年は東へと永遠に消え ....
    木目の美しい一膳の、
    箸に惚れた
    色香を漂よわせ
    朝に夕にと
    おいしいものたちを
    口に運び入れ
    わたしに感謝の咀嚼をせが ....
 
風景がちがう

あなたがいないだけなのに

ただ、いないだけなのに



 
きらきら光れ
私とあなた

どんどん惹かれ
ふたりの気持ち

するする引かれ
駆け引きの糸

キリキリ挽かれ
薄めの珈琲

グルグル轢かれ
私の嫌いな私

オ ....
ピアノ協奏曲第2番が流れていた
雲の切れ間から射し込む くぐもった冬の陽は
積み上げる書物の埃を 頼りなげに
浮かび上がらせて ストオブの気流に乗せた


この部屋に 何年いたのかな? ....
制服を脱いだ
背広も脱いだ
表彰状を脱いだ
学歴も脱いだ
あなたを脱いだ
皮膚を脱いだ
脂肪も脱いだ
内臓も脱いだ
骨も脱いだ
言葉を脱いだ
地位を脱いだ
名誉も脱いだ
金も脱 ....
開けといてください
あなたのこころの扉を
いつでも 入れるように
開けといてください

いつも あなたは 頑なに 扉を閉じて
わたしを 閉めだす
そのたびに ひとり かなしく
戸口 ....
ずいぶん遠くまできたような
気がしているのだけど、生きること
こんなにもあっさりいつの間に
お豆、わたしたったの8つぶだけ
68こもたべるおばあちゃん
とっても遠くにいたけれど
 ....
もったいない と

みっともない が

朝から口論している

板挟みのわたし

ポカンとしたくつ下



    《時間がないのに:2015年1月10日》
 お父さんは近頃おもしろくない
 洋子の微笑が何よりおもしろくない
 あらためて増えてもみた透けてもみた消えてもみた
 しかしそのたびに穏やかに見つめてくる
 かの慈母のような微笑が
 はな ....
―あけましておめでとう

一点の曇りもない幸せを追いかけていた僕は
間違ってたのかもしれないね
毎年届く便りに浮かぶ君の幸福を
僕は認めなければならない

今年もまた寒い中 独りの年を越 ....
苦しみばかりだと、楽しみが際立つが
楽しみばかりなら、苦しみが目立つし

悪意ばかりだと、善意が際立つが
善意ばかりなら、悪意が目立つし

凡才ばかりだと、天才が際立つが
天才ばかりなら ....
      ただそれだけのはずだったのに
      暗い穴蔵へ落ちたのだった
      夜を千倍にして流しこんだような
      なにも見えない本当の闇
      一瞬の過去を ....
拙くてもぼくは「君との失踪」を書いて、それが
じぶんを覗いた初めての瞬間

いつとはなしに、その詩が消えてからは
じぶんの覗き方も変わってしまった
(水のように流れて、もはや字面には戻れなか ....
三点倒立精神統一
一回転せよ空色マット
二言目には臍を見ろなんて
四角四面な捕らえ型です
六画で争う互角な闘い
五年一組赤組大将
八方美人な副将従え
七転八倒だるまの如し
九死に一生得 ....
誰かに優しくしてもらう。
優しさのお返しをしようと思う。

けれど、
その時にはもう
その誰かはいない。

どんなにお返しをしたくても
もうお返しはできない。

日々は流れて
歳 ....
それは鉛の重力で
垂直に私を引っ張るので
テグスに結び付けられた浮きのように
私は
水面に立っている

もうふわふわも
ぐらぐらもしない
磁針のように空を指し
己を標として生きるのだ ....
田舎からダンボールで送られてきた
白菜、大根、里芋に 手紙
走り書きで 手入れが行き届かなかった、という
詫び状が 一通

私が手伝っていた畑 耕していた土地を離れて
間もない冬 ....
詩のようで詩ではない言葉をジューサーにかける
コップにいれた言葉のジュースを圧力鍋へ
ドライアイスと一緒にいれる
気化したドライアイスはジュースに溶け込みシュワシュワする

シュワシュワ ....
【大草原の星の王子様】



いつしか はだかになれない自負が
少年を呼び寄せたのだろうか
ひつじの絵を書いてと言われて
ツノを書いてしまった

ダメじゃんぼくの星で おじさんの思い ....
川を越え海を越えた向こう岸へなど
渡ることは考えもしないけれど
対岸に上がった火の手を見付けて
騒いでいる  
  ディスプレイの中で
  銃を構えてうろつく男を眺め
  騒いでいる
 ....
追い求めていたものが
幻だった、とは言わせない
きみは
きみのままに
ぼくのところに
きたんだから。

追い続けていたものが
壊れてしまった
などと
絶対に言わせない

だれに ....
冬空は鈍色の曇天
銀杏の並木は
隙間無く黄色の絨毯が敷かれ
気持ちよく歩こうとするが、
坂道は滑る
雨の坂道は滑る

人生の平面図には
坂道が読み取れず
確かに坂道があるのは
当た ....
ほどよく乾いた小枝や
抜け落ちた羽根や
通り過ぎていった月日の
さまざまを
ちりばめておく
もうそこは
きみのねぐら以外のナニモノでもない

広い宇宙のなかで
ただひとつだけ
選ん ....
馬鹿でっかい鰤のアラと
ぶあつい銀杏切り大根の入った
湯気のたつ味噌汁を啜って
海苔と胡麻塩の握り飯を食う
 
 あー、うめぇなあ

海鳴りの音を風がさらう
子どもたちはまだ眠っていて ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7649)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Fly_high- 渡辺亘自由詩215-1-13
素直- 青井自由詩315-1-13
月と炎- 草野大悟 ...自由詩2*15-1-12
砂粒の会話- 朝焼彩茜 ...自由詩7*15-1-12
猫かぶり- やまうち ...自由詩10*15-1-12
東の国の終わり方_(四行連詩)- 乱太郎自由詩15*15-1-12
夕餉の風景- 石田とわ自由詩13*15-1-12
ちがうの- 殿上 童自由詩21*15-1-12
ヒカレ- 瑞海自由詩4*15-1-11
去る人- 藤原絵理 ...自由詩615-1-11
脱ぐ- 草野大悟 ...自由詩3*15-1-11
開けといてください- 南無一自由詩115-1-10
- かの自由詩3*15-1-10
時間がないのに- ただのみ ...自由詩19*15-1-10
父よ憤怒の河を渉れ- 平瀬たか ...自由詩11*15-1-10
哀しみの重量- keigo自由詩215-1-10
過ぎたなら及び腰がまさるし- イオン自由詩1*15-1-10
穴蔵に住まうもの- 石田とわ自由詩7*15-1-9
失くした詩への覚書- 乾 加津 ...自由詩9*15-1-9
そして、みんな逆立ちしている/即興ゴルコンダ(仮)時間外.3- こうだた ...自由詩6*15-1-9
優しさのお返し- komasen333自由詩1*15-1-9
- Lucy自由詩20*15-1-9
腐る野菜- 為平 澪自由詩915-1-9
炭酸入りのコーヒーだけは私の前に出さないでもらいたい- 北大路京 ...自由詩515-1-9
大草原の星の王子様- るるりら自由詩1515-1-9
対岸にいて- イナエ自由詩10*15-1-9
憧れ- 草野大悟 ...自由詩5*15-1-8
平面図- ……とあ ...自由詩8*15-1-8
おかえりなさい- そらの珊 ...自由詩22*15-1-8
漁師だぜ、とりあえず今日も_☆- atsuchan69自由詩18*15-1-8

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