シロツメクサが、あちらこちらで群れている
時折たんぽぽの黄色い花びらが見え隠れして
まるで、簡単すぎる間違い探し


花冠を作れないのはわたしだけ
細長い葉っぱを千切ったり
ありの行列を ....
君の白い指が好き手紙を書いたり電話をかけたり
ときどきみみたぶを摘まむ癖のある君の指が好き

苛立って乱暴に鍵盤を叩いたり上手に包丁を操ったり
水道の蛇口をひねる君の指が好き

ず ....
後戻りはよく情けないとか
卑怯者のすることだとか
軽蔑の言葉すら浴びせられ
強い口調で諭されることも
卑怯だとまで言われることがあるけれど

そう言うひとたちにぼくは問いたい
高く跳躍す ....
思わせぶりに哀しみを首から下げて同情を拾い集める卑しい心根
人の好意に素直に応えられずにそっぽを向いている臍曲がり
拗ねて見せれば彼女の気が引けると思っている浅はかさ
自分を顧みずに周りや環境の ....
三輪車を 逆さにして
サドルを ペタンと地面に つけて
ペダルを おててでくるくるまわしながら
もうひとつの おててで 車輪に砂をかけて
しばらく くるくるまわして 突然叫ぶ
「ど ....
焼き芋売りのおじさんが
自慢の芋を 「新聞に包むんが一番 うまいんだ」とか
「栗より甘いよ ほら十三里だよ」と渡してくれて
九里たす四里で 十三里なんだよ とか なんのこっちゃか解らんこと ....
  五月、
  牛舎はくたびれて
  立っているのもやっとのようだ
  風のにおいはつんと饐え、
  鍬があちこちで土に埋まっている



  午後になり、積まれた干し草を
 ....
夕茜の
明るい目裏をみながら
ヘッドフォンの中にたてこもり
やがてしっかり目を瞑って
頭の中の音だけに浸った

天才たちが残してくれたメロディと
テキストの感傷を
ああ、天才でもないの ....
自由って
探すと自由じゃない

おふとんの中ぐらいの広さでいい
伸ばした手足が届くぐらい
それより先が未知数で
それよりうちが私の温度

自由って
想えば想うほど自由じゃない

 ....
眉間の裏側に
落ちてきた
朝焼けの一滴

生温かい暗闇に
暖色の地平線が
引かれていく

意識の東から
明かされる
言葉の街路

慌ててスケッチ
しようとするが
間に合 ....
 深夜の競馬番組
 通を気取る三流芸人が
 したり顔して言いやがった

 最終レースにはね、美学があるんですよ

 この野郎
 寝言ほざいてるヒマがあるのだったら
 芸でも磨け
 か ....
二ヶ月まえ東京に夜着いたときも

あたまが痛くて息も浅くて

目からは水がにじみ出ていて

限界なくらいしんどかったのだが


いま東京に向かっている

あのときとおんなじしんどさだ

なのに心はコン ....
 種付けのために
 つれてこられた済州島で
 その馬は
 霧雨に濡れてさみしげに
 たたずんでいたという

 皐月賞と日本ダービーを
 勝っていた
 でも隣の国に贈られた
 走る仔を ....
ぽっかり浮かんだ波のうえ
海月のように漂っている僕ふわりふわり
昨日のこともわすれてふわりふわふわ

ろくでなしでふわふわきみが好き
君なしでもふわふわやっぱり君がいい

金色のお月さま ....
明け方
素になった
あしのうらが
のんびり呼吸をしていた

朝、起きて
人が再び活動を始めたときから
あしうらは忙しい
意にそまない誰かであっても
一緒に過ごさねばならない
破れか ....
朝の露を集めて飲み干すと一日の呼吸がはじまる
君の寝癖を愛おしいと想うんだそんな朝のパンとコーンポタージュ
なんの変哲もないひとときをゆっくりと味わって幸せと名づける

人生は定義のしかたでど ....
灯りを消してベッドに横たわり
脳裏に
小川を流し
縁に笹の葉を茂らす

夜眠れない
苛立ちを
笹の葉にのせて
流れるにまかせる

明日の不安は
確かにあるが
それも葉にのせて
 ....
遠近感を失くした心に
圧し掛かるコンクリート色の空
それは浮力を相殺し
ひと気のない公園の片隅に
鳩のよう
視線は堕ちて行く

否定も肯定もしない
午後の息苦しさは
酸欠した金魚のよ ....
              130514



昭和へのミニトリップに使うんだから
お客様を乗せられる
程度の良い
小型のオート三輪を調達して下さい
 ....
私は私を{ルビ晒=さら}すように 
自らを日向に、置いてみる。 

天の願いは地へ下り  
自ずと夢は実るような気がしてくる 
 
うっかりしたり
どうかしていたり
つい他のことで
頭いっぱいになってたり
なんか体調でイラッとしたりして
間違ったことを言ってしまうことなんて
自分いくらでもあるんだから
他人の
 ....
生まれ年のワインが不味い 世界はつねに一歩進んでいる
それは信じないだろうけど
佳い方向へとね

そう想えば
そう感じれば
いつかこの世界は変えられる

そうサッチモが歌った
この素晴らしい世界へとね

 ....
生活の棘を確かめながらも飛行経路を探る 君の声も聴こえなくなったんだ
風は凪いでいるがこころはアゲインスト 僕の翼はどれだろう
フラッグが高々と上がり アーユーレディ?

準備不足だらけの間の ....
何時から皆泳げるようになったのか

すいすいすいすい
人間が横切る
何の不安もなく足が地球から離れる

風はないがもっと重苦しい流れがある
音は聞こえるのだが
ゴボゴボ空気の泡立つ音が ....
 田んぼ


乾いた田んぼに水が入って
追いつけないままに去っていった
春の詩をようやく諦める

花菖蒲は元気に咲いている
紫陽花もゆっくり色づいてゆく
発芽した朝顔は満員電車みたい ....
違う私になりたいなんて
思ったことは一度もない

違う私になってしまえば
たとえば
眼もくらむほどの美貌とか
今より
たぶん7センチ
すらりとのびた背筋とか

だけど
あなたに出 ....
今日は一日天気で

日の照る中ティーシャツで過ごしたので

夜寝る前になっても

背中に暖かい温もりまだ残っていて

身体のストレッチをしていくと

太陽の温もりがゆっくり手足まで ....
母の日用のカーネーション 店先の
半額になっている


次の次の日
その次は
お店の裏側でひっそり咲くんだろうな

おかあさんの
姿に似ている
赤いカーネーションの鉢植え
カニとは言うものの
実は蜘蛛に近い
天然記念物のはずだが
タイでは
レストランのメニュー
タマゴをスプーンで
掬って食べる

だから
天然記念物ってなんだよ
よくわかんねえな
あ ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
昭和ノート- あ。自由詩413-5-16
- 梅昆布茶自由詩613-5-16
反論- HAL自由詩4*13-5-16
嫌な奴- 梅昆布茶自由詩9*13-5-16
美味しいね- るるりら自由詩19*13-5-16
栗より甘い- るるりら自由詩11*13-5-16
牛舎- 草野春心自由詩313-5-15
群青「緑」の詞__感傷- 木原東子自由詩13*13-5-15
自由の泉- 朧月自由詩713-5-15
なんちゃって- nonya自由詩17*13-5-15
たそがれの約束- 平瀬たか ...自由詩10*13-5-15
通った道- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...413-5-15
済州島の霧雨に濡れて馬は- 平瀬たか ...自由詩413-5-15
ふわり- 梅昆布茶自由詩913-5-15
あしうら- そらの珊 ...自由詩23*13-5-15
モーニングカップのなかの陽だまり- 梅昆布茶自由詩513-5-15
気にしないためのエチュード- 殿岡秀秋自由詩613-5-15
名無詩- ただのみ ...自由詩21*13-5-15
昭和ノート- あおば自由詩12*13-5-14
日向の祈り_- 服部 剛自由詩513-5-14
自分お料理は苦手なんだけど今夜はカレーライス- Lucy自由詩26*13-5-14
生まれ年のワインが不味い- 北大路京 ...自由詩12+13-5-14
What_a_Wonderful__World_!- HAL自由詩4*13-5-14
クラッシュランディング- 梅昆布茶自由詩1013-5-14
間氷期- ……とあ ...自由詩10*13-5-14
北の亡者/Again_2013皐月- たま自由詩35*13-5-14
東京恥ずかしい宣言- umineko自由詩18*13-5-14
太陽の温もり- 灰泥軽茶自由詩6*13-5-14
旬の花- 朧月自由詩413-5-13
カブトガニ- 花形新次自由詩413-5-13

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