ヤクルトを飲んだあと
必ず底に残るものが
輪となり現れる

どういうわけか
そんなつまらぬものが目につき
飲み干してやろうと
舌の上で
容器をさかさまにして
振ってみたりする
ほん ....
 
夏が透ける雨の隙間

渇いた紫陽花が

雨を、乞う



 
夜の 闇の 暗さの なかに
哀しみの 仮面は 閉じこめて
こころの 底の 片隅に
しゃがみ込んでいる
希望を 取りだそう

そして 今、
新しい朝への
出発の 準備を しょう

 ....
誰にだって
大切にしておきたいってもの
ひとつぐらいは あるさ
人から見れば とるに足らないと
言われてしまいそうだけど
そんなものを 抱え込んで
生きていこうと 思う

誰にだっ ....
パンジー
ビオラを上手く咲かせるコツは
なんといっても
花がら摘みを
怠らないこと

種を作ると
花は終わる

種に養分をとられるから

咲き終わり
萎んだ花を
直ちに摘んで ....
熱帯夜に
惑わされて腐乱した睡眠から
止め処なく垂れ流れるゲルは
黒い卵を内包していた

寝息が言葉に染まって
過去の幻像を描くとき

醗酵したゲルは悪臭を放って
野を枯らし 街 ....
高層ビルの屋上
この世とあの世の境目に放り出した片足

目を閉じ 胸に手を当てて 聞く最後の独奏

目を開けると美しく没する夕日

カサカサと音がして視線を下に逸らすと

この ....
Night worker /帰り道
新しい日付の刷られた朝刊が駅の売店の前に置かれる

深刻な顔で今にもつり革で首をつりそうなサラリーマンが車内で揺れてる

パンパンに人がパックされた環状線 ....
おにぎりを握るてのひらで
詩を書いた
いつか
おにぎりのように
なるように
卵はひとつの理想形だ
人間もまた卵から生まれれば
これほど母親との確執に苦しむことはない
乳と血の繋がりはどんな病的恋情より
互いを束縛しその愛は動物並に遠慮がない
その点 卵は完璧だ
無 ....
足音が響く焼き場の通路
父の姿が見えないものか?と何度も見渡した。
手帳に忍ばせた写真の中では
父と幼い三姉妹が
ディズニーランドではしゃいでいる。
進学時
家を離れる前の晩
 ....
今、 ひとつの 朝が 生まれでる

やわらかな 光りに つつまれて
きみの頬が 耀く

朝露に 濡れた きみの睫毛に
そっと 唇を あてて
まだ すこし寝ぼけぎみの きみを
目覚め ....
忘れかけた 遠い思い出は
もう すっかり 忘れよう
かすれてしまった 幼な子の 夢のように
もう そろそろ
砂に 埋めて しまおう

かなしみの色に 染まった
遠くかすんだ あこがれ ....
だれにも語れないメロディー

ソートする必要もなくながれている

言葉とか想いはソートできるのだろうか
人が奥歯を噛み締める時はどういう時だろう。
何か重いものを持つ時とか、野球でバットを振る時とか、一瞬に自分のありたけの力を込める時とか。
もしくは、口に出来ないような怒りに対して耐えるほかない時と ....
痰に執着が絡んで上手く吐き出せない

過去に想いを馳せて 石橋を叩いて 渡らない

 どの様な姿が陽に当たって影は無念だったのか
 それとも地平線まで心は太平であったのか
 おぼろげな足取 ....
 
 
暗がりの街に、雪がちらついていた。
 
凍りつく大気、その向こうに雲
 
際は銀色に縁どられて
 
放射される天使の梯子
 
電線が揺れて、僕らはマリオネット
 ....
時の流れに身を置くことは、
 
延々と続いていく筒の中を
 
匍匐前進で進むことに似ている。
 
 
 
 
狭くて、振り返ることなんか出来なくて、
 
前に進むこ ....
君の言う「さよなら」は
少し前向きな意味でありますように

君の言う「おいしい」は
目一杯の笑顔でありますように

君の言う「ごめんね」は
少し不器用でありますように

君の言う ....
雨がぽつぽつ
アスファルトには
できたばかりの真っ白な線
跡がつくかな
けこけこ
けこけこ
私の足音
蛙の鳴き声みたいだ
楽しいな靴のうらっかわ
けこけこ
けこけこ
あじさいがし ....
 
 
雨が降ってきた
それに加えて午後からは
槍まで降ってきた

雨が降ろうが
槍が降ろうが
必ず行くよ
と言っていた友人は
終に来ることはなかった

窓を開けると
代わり ....
写真になった父が 昔よりよく喋るようになった
弘法大師ゆかりの寺で ボロボロのジャンバーに
白髪を風に舞わせながら 少し笑ってピースなんかして
誰もいなくなる家を前に大丈夫、だというふうに ....
――風よ 

木の葉をさざめかせ
やさしく掻き乱し

花房にそっと触れ
散り際へと誘う

子猫の背を撫でるよう
湖の面を煌めき立たせ 

風 おお風よ!

おまえが気まぐれに ....
禁色を懐に纏い透明なさらさらとした波打ち際
便りも海風の知らせもない 天に祈る日々に満ち潮が止まり
息が出来ない

慕い人は振り向かずに 船を陸に進ませた

瞳が朱に滲む 
 
 一太 ....
ぶらんこの夕べはいつもさみしくて百を数えておしまいとする

日陰にはどくだみの花みっしりとわたしは毒を愛しています

砂山に取り残されたスコップは誰かの置いた傘の中にて

夏になるほんの少 ....
パパあれみて
ジャンボがあるいているよ

ねえねえ みてみて
けむりがおててつないででているよ

ようやくことばが使えるようになった息子ははしゃぐ

何時か 
ジャンボが滑走路に ....
 
 
人が何かを信じるときは
 
その根拠を探して、探して
 
そうして見つけたその根拠こそが
 
その総てだと思う。
 
いや・・・思うというよりは、思いたいものだから ....
長い 長い 坂の上には
 
青い 青い 春の空があった。
 
坂の上の様子は見えないけれど
 
それまで切らしていた呼吸の事も忘れて
 
最後の数段を登りきる。
 
 
 ....
雪降る夜を
ひとりぼっちで 歩いていると
白い狼が やって来て
きみの心を
咥えていって しまうでしょう

雪降る夜には
ひとりぼっちで 歩いていては いけません
雪降る夜には
 ....
わたしの好きな お花は
 ね
  フリージア
      と
   すこし 顔を
 あげて
      得意気に
  あなたは いった

ふりーじあ?
 ぼくは
 そのふしぎ ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- そらの珊 ...自由詩15*15-6-15
乞う- 殿上 童自由詩16*15-6-15
愛歌Ⅳ_<今、新しい朝に>- 南無一自由詩115-6-14
愛歌Ⅲ_<幸福という土地まで>- 南無一自由詩115-6-14
花がら摘み- Lucy自由詩10*15-6-14
夜空を夢が流れて- イナエ自由詩12*15-6-14
Vitality/_カナブン- 自由詩215-6-14
Night_worker/帰り道- 自由詩115-6-14
いのり- フユナ自由詩16*15-6-13
『エンジェルエッグ』___卵から始まるはな詩①- ただのみ ...自由詩21*15-6-13
うつけもののささえ。- 梓ゆい自由詩3*15-6-13
愛歌Ⅱ_<出発(たびたち)の朝>_- 南無一自由詩115-6-12
愛歌Ⅰ_<ぼくたちが生まれでなかった_ずっと遠い昔から ...- 南無一自由詩115-6-12
ソート- 梅昆布茶自由詩415-6-11
夜更けの紙相撲・6月4日むしば予防ディ- そらの珊 ...散文(批評 ...10*15-6-11
右腕と左腕の狭間に- 朝焼彩茜 ...自由詩12*15-6-11
「世界に満ち溢れるもの」- 元親 ミ ...自由詩515-6-11
筒の中- 元親 ミ ...自由詩115-6-11
無題- 瑞海自由詩5*15-6-10
雨の影- 灰泥軽茶自由詩515-6-10
約束- たもつ自由詩2115-6-10
写真- 為平 澪自由詩715-6-10
風と共に念ず- ただのみ ...自由詩15*15-6-10
一太刀の幕明け- 朝焼彩茜 ...自由詩6*15-6-10
公園だより- そらの珊 ...短歌13*15-6-10
おはなししましょ- イナエ自由詩8*15-6-10
*****_祈り_*****- 元親 ミ ...自由詩3*15-6-9
長い_長い_坂の上には。- 元親 ミ ...自由詩215-6-9
愛歌序章・冬<雪降る夜>_- 南無一自由詩215-6-9
愛歌序章・秋<花の名は>- 南無一自由詩115-6-9

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