歩道と車道を分ける
足元のブロックは
道にそい カーブにそい
入ってはいけない場所が
存在するのだと教える

枠は 時間と共に崩れ
修正されては 崩され

鳥に遊ばれ 虫にうとまれ
 ....
一九七〇年八月
母は二十何年かぶりの帰省を決行した
復帰前の沖縄
前回は渡航制限とフトコロ事情で
密航とはいえ鼻息荒いものだった
東京で贅沢させてやるとたぶらかし
花もはじらう妹二人に掃除 ....
僕は世界に愛されているのだろうか ずっと不安だった
母の瞳の中に 僕はいたのだろうか そしてあなたの瞳のなかに

それらは僕の生を映す鏡 だからずっとみつめていたかったのだ
おなじものをお ....
テラス越しの涼しい風が私に知らせる初秋の朝。
こんな朝の友はモーツァルトにかぎる。
まろやかなホルンの音も、鋭角でありながら優しげな存在感を示すフルートの音も
煌びやかで明るいピアノの音も、 ....
ひぐらし
ぐ〇●●
ら●○●
し●●○


    しず○
    ず倍○
    ま○音
    る○○   
         レ○○○  ....
 


全米が泣いたあの映画は
実話を元にした
フィクション映画

わたしはポップコーンをかじりながら
どこまでが真実なのかしらって
ずうっと考えてたわ

隣に座るあなたは
コ ....
 
名残の夕立に

消えていく

あなたが消え去っていく



 
ゴロゴロ鳴って
色とりどりの
ヨーヨー風船が落ちてきたような
夏の破裂音

軒下も見つけられずに
人気のない家の庭先にある
大きな木の下へ滑り込むと

浮世絵の世界が音も吸いこんでい ....
蝶は夏の光を泳ぐ

ふわり ふわり

目には楽しげで 

花を愛し

仲間と戯れて

ときに人にも寄り

いのちの季節を謳歌する



さて黒い揚羽がまるで
 ....
唸りをあげる牛蛙に
鈴虫が息を潜めて
全休符を待っている

扇子を握りしめると
じわり
汗が手にかえってきて

適当に舗装された
あぜ道の輪郭がゆれて
溶け始めている

瞬間、 ....
波の音は

異国のことば

こどもたちが海に入ってゆく

カメラが海に潜り込む

水のなかは

ことばのない異国

それがえんえん繰り返されて

ぼくたちは眠るのだ

 ....
夏の陽ざしは、いらだちの

Fucking hot 


モーツアルトの楽の音は、
それを和らげる
 そして 冷たいcokeと ひときれの青いパイ


すべては 「文明」 の、ほど ....
原色の風景が
真夏の陽光に
溶ける午後

愛の幻想に
溺れる男は
実像を求めて
海に潜る

捕らえた肉体の
乳房は溶けて
流れ去る

時を
遡行する男の
前をゆく実像は
 ....
ひもじいといって、啼く蝉はいない

白亜紀の時代から
ひとはひもじい生きものだったという
そのひもじさに耐えて、恐竜から逃れて
生き延びることのできる生きものだったという

生きて
生 ....
夏の宵 風鈴さえも物静か 誰に別れを告げて過ごそう

すべてを溶かして夏が逝く 遠く僕らを置き去りにして

朝顔にそっと問いかけ返事待つ あの恋の行方こころの行方

短信の むこうに見 ....
拡散する
薄く透明に広がって止まない 大地は世界は 逗留するには狭すぎるから

陽光は優しく乾いた匂い 風の中に見えるもの それを慈しんで生きてゆきたい

心は風 すべての物の中に 僕は生き ....
私のいないパーティーが盛り上がっている 心って
どんどん折れ曲がると
だんだんまんまるになっていくんだって

だからだいじょうぶなんだよ
きっと
だいじょうぶなんだよ

くやしい涙ごしにみた空にも
綺麗な星がたくさんあった
羽を
水とともに飲み
水とともに飲み
暮れは破け
むらさきを飲み


光をくぐるもの
目をそらす埃
自分の髪を自分で編む冬
ぬかるみの故郷に降りそそぐ朝

 ....
遠足だろうか。
赤白帽を被った小さな子供たちが公園ではしゃいでいる。
日曜日の山下公園は多くの人達で賑わっている。
一つだけ空いていたベンチに腰掛けて私は一人それを見ている。

私はどん ....
空が白く覆われた日には旅の準備をしよう。
そんな日はどんな自分に出逢えるだろう。
あなたはどんな態度で僕を迎えるのだろう。
きっとあなたの言葉を聞く為に僕は旅立つのだ。

窓辺から眺める ....
ぼくは もちろん きみじゃない
ぼくは もちろん あなたじゃない

きみも もちろん ぼくじゃないし
あなたも もちろん ぼくじゃない

けれどたったひとつ
ぼくにもきみにもあなたにも
 ....
不思議な朝

その日君は小鳥となって僕の庭から飛び去った

もぬけの殻の僕は夜通し泣いていたのだ

君と暮らした日々が心地よい音楽のように蘇る

僕達はアダムとイヴのように睦まじく ....
東には青色の竜
南には赤色の鳥
西には白色の虎
北には黒色の亀

そして
中央には黄色の麒麟

日本橋の
中央には翼を持った麒麟が
鎮座している

かつては
五街道の起点 ....
み●●●
●ず●●
●●か●
●●●ら

    うまれた
    るふらん
    みずから
    浮上する

         レ●●●            ....
ひかり

ワイシャツが透き通る

暑い夏

湿気が熱を孕んでいる

だから

日向も日影も暑いのだ


でも未来がくれば

ひかりに熱がなくなって

湿気もなくなって ....
死を拾う 空に斧振り上げたまま腹見せて転がっている

詩を拾う 弔いもなく涙なく乾いて虫の命逝く夏
ばいばい

さよなら

またあした。


けんかした日のかえりみち。

道端につぶれた{ルビ木通=あけび}

避けるようにとおります

ふんでしまったらさあ大変

靴の ....
人は必ず
先人の犠牲
弱者の犠牲
多くのものの犠牲
その元で生かされている

人は往々にして

日常に埋没してしまう
はらりと剥がれ落ちてしまう
見失ってしまう
怠惰な自分に気付 ....
時にゆっくりと或いは急に速度を増して上下する人生
君は金の木馬に僕は銀の木馬に くるくると廻り続ける 音も無く

それはやがて闇に溶ける 美しい二人の風景だ

まるで回文のように行ってはもど ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
シャドウ- 砂木自由詩10*13-8-27
ネゴシエーター- salco自由詩7*13-8-26
- 梅昆布茶自由詩1213-8-26
モーツァルトの朝- ヒヤシン ...自由詩9*13-8-26
沈むと_思っていた- るるりら携帯写真+ ...9*13-8-26
ノンフィクション- 自転車に ...自由詩3+13-8-26
夕立- 殿上 童自由詩17*13-8-26
夏のハレツオン- 灰泥軽茶自由詩1513-8-25
仕舞蝶- ただのみ ...自由詩21*13-8-25
スターマイン- Seia自由詩613-8-25
フランシス・アリス展にて- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1113-8-25
Hot_coke- 月乃助自由詩7*13-8-25
欲望- イナエ自由詩8*13-8-25
朝の日記_2013夏- たま自由詩34*13-8-25
晩夏へようこそ- 梅昆布茶短歌913-8-25
拡散する- 梅昆布茶自由詩1813-8-25
私のいないパーティーが盛り上がっている- 北大路京 ...自由詩813-8-24
まんまるな空- 朧月自由詩513-8-24
色と羽_Ⅱ- 木立 悟自由詩1013-8-24
ささやかな想い- ヒヤシン ...自由詩10*13-8-24
旅路- ヒヤシン ...自由詩3*13-8-24
ぼくらは誰にも似ていない- HAL自由詩6*13-8-24
不思議な朝- 梅昆布茶自由詩513-8-24
麒麟- nonya自由詩23*13-8-24
浮くと思っていた- るるりら自由詩13*13-8-24
暑い夏- 吉岡ペペ ...自由詩1513-8-24
蟷螂- そらの珊 ...短歌17*13-8-24
あけび- 川上凌自由詩613-8-23
花を添える- 小川麻由 ...自由詩5*13-8-23
人生は回転木馬- 梅昆布茶自由詩1013-8-23

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256