ひとつの連鎖が
もうひとつの連鎖を呼ぶ
連鎖が動く
右か左か
正か負か
負の方向に向かえば  ....
ことしも彼岸花がきっちりと合わせてきた

さすがだ

車窓にゆきすぎる田んぼの風景

田のまわりを彼岸花が赤く彩っている

防虫効果でもあるのだろうか

彩りだろうか

刈り入 ....
見えないものを見 聞いたことのない歌をうたう
聞いたことのない声を出し 人と関わりたがる

私の目は 饒舌に喋り続け
下半身の纏った嘘を 脱がせようとする

私に口はないが 手はい ....
若いってたぶん弁当をふたつ食べれることだと思う

いろんないやなことを無視できることだと思う

酔い方に遠い孤独がにじまないことだと思う

背中に秋の陽を受ける

地獄も天国もない街道 ....
真っ白なノートの最初のページに
下ろし立ての鉛筆の先を押しつける
一文字も書けなかったとしても
はじまる はじまるよ
べっこう飴をなめながら
濃いめのコーヒーを口に含む
砂糖を切らしたわけ ....
ただ 遠い出口の丸い光が見えていたから


「それでは また」

ポツリ一言 質量を伴わない声では背の側に当たったことに気づかない

ひたすら光の穴に向かって空回りの歩みをす ....
ほどよく素っ気ない風が
袖をめくり上げたシャツを
透過していく

さらさらと粉っぽい光が
釣鐘堂の屋根を滑り
落下していく

手桶と柄杓と
線香と花と
いくばくかの懐かしさをぶ ....
指きりげんまん人間未満 呼吸をするように生きるんだ 息を吸ってはく
それを意識すると いつの間にか思ってもいないのに深呼吸をしていて
ほっと落ち着いている自分がいるよね

呼吸をするように生きるんだ 息を吸っ ....
大正生まれだった祖父が
復員してきた時 涙を流した
巻き鍵をお守りに持って 出征した
古い柱時計 曾祖母も大叔母も涙を流した


父は物持ちが良く
ガラスが黄ばんだ腕時計を
引き出 ....
真昼の空気越しに見る空は青くて
目には見えない風がひんやりして気持ちいい

空気が透明でよかった

なんてね

でも

さっき君の声が僕を呼んでいるとき
君の声は透明で何も見えなか ....
       140921



空気が乾いた
鼻がむず痒い
花粉のせいだ
体調のせいだ
思想のせいだ
信仰のせいだ
方角のせいだ
地球温暖化が
糸を引いているのだ
賞味期限 ....
 
あなたとわたしの汗が滴る肌 舌をはわせてあげる

あえぎ声 はてるまで

何もかも とけてしまうまで



 
公園で子供たちが遊んでいる。
今日はシャボン玉だ。
微笑ましく見ていると、私は自分が老いたのを感じる。
シャボン玉が魂に見えたのだ。

子供の咥えるストローからシャボン玉が生まれる。
 ....
埃っぽい一日が暮れかける
ゆくあてもない想いが影といっしょに夕闇に溶けて行く

ちっぽけな哀しみを手のひらで転がして
ため息にも似たつぶやきを繰り返す

幼い頃母に背を押されるようにして嫌 ....
空に中秋の満月が上るとき
ぼくは見付けた

彼岸花が長い首を空に伸ばした根元に
仰向けに転がっているアブラゼミ
つい先ほどまで生きていたような
みずみずしさ

ひぐらしの声を聞いたのは ....
わかっているのだ
燃えるゴミは火・木曜日
かんとビンは水曜日
古布と資源ゴミは土曜日
でも、間違えたのだ
自治会の方がやってきた
ゴミを突き返し、怒るのだ
間違えた、やってしまった
そ ....
正論を吐く人のカツラずれている たこ焼きは

少し冷めてから食べる

帰る途中に温もりを

暗闇の中

川沿いの公園

ベンチでつまんでいると

カップルが街灯近くの木の下で抱き合っている

ゆっくりとゆ ....
わだかマリは美辞麗句に対する発酵した恋情を
月明りに晒された真っ赤な隠語に注射しながら
言葉が死滅した宇宙を金縛りのまま浮遊する

陽気な殺意のクラリネットが舌先を蛇のように操ると
殻も割ら ....
            140919


運命的な出会いだったはずなのだが・・
認識する間もなく信号が青になり
人々は一団となって渡り始めた
追いかけることなんて無理だ
見失ってしまった ....
君は
覚えたての「こんにちは」を
わたしがこぐ自転車の前に付けた補助椅子から
道行く人はもちろん
畑仕事をしている人にも
隔てなく投げかける

たいていの人は
一瞬驚いたような顔をする ....
笑顔とセットで
カンパ〜イ
くたびれた喉に
小金色の大海が沁み渡る

都会のど真ん中
無味乾燥なオフィスを抜け出し
しわくちゃな今日にお疲れ様
まっしろな明日に景気づけ、景気づけ ....
いわゆる「きのこ」
食用のそれを求めて
山に赴く事もあったが
芝生しか育たない
痩せた土壌の公園などにも
美味しいのが生えるのだった
「駄きのこ」と呼ばれる
だがそのアミノ酸類は
美味 ....
長雨が降りしきる
深い森と濃い霧に
おおわれる
絶海の孤島に
もう遠い昔
誰も知らない
猫たちと
鳥たちが住まう
千年杉がありました

樹齢千年を超えて
鳥たちがさえずる
杉の ....
雲ひとつない夏の日は
うれしいのか悲しいのかわからなくなる
頭の芯にしびれるブルー
脱ぎやすいワンピース着て
プールに通った日の陽炎
塩素のにおいに揺らいだバス停
このまま浮か ....
身の程知らずとか
自惚れ
自己満足と言われることが
そんなにも
辛いので

君が背負ってきたのは
身を隠すための
大きくて重い
空っぽの自尊心

翔ぶことも
大洋に漕ぎだすこと ....
海水の温度を測る
文明から放出された熱は
深海にどんどん蓄熱されている

淡水の成分を分析する

組成を組み替えるために
それでも地球は周り続ける

体内時計で逢う時間を過ごす
時 ....
さほど
離れてはいないところ、の夏

されど
懐かしさがにじみ始める、夏



夕暮れを
言葉で描いてみるけれど

この手に握る貧しさが
あらわになるだけ



 ....
それにしても遠くまで
神田の古本屋街
電車賃を足したらぜんぜん安くない
なるほどねえ
学びの為の資料は安くない
おまけに店主の狡猾さ
ソレに負けない
「どんな本がお入り用かね」
「醸造 ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かなしみ- あおい満 ...自由詩814-9-23
車窓にて- 吉岡ペペ ...自由詩714-9-23
- 為平 澪自由詩8*14-9-23
さようなら若い日よ- 吉岡ペペ ...自由詩1314-9-22
新しい一日/即興ゴルコンダ(仮)投票対象外- こうだた ...自由詩7*14-9-22
果て- 芦沢 恵自由詩20*14-9-22
彼岸- nonya自由詩21*14-9-22
指きりげんまん人間未満- 北大路京 ...自由詩914-9-22
呼吸- 陽向自由詩7*14-9-22
発条- 藤原絵理 ...自由詩14*14-9-22
君が入れてくれたコーヒー- ichirou自由詩17*14-9-21
新しい一日- あおば自由詩10*14-9-21
はてるまで- 殿上 童自由詩22*14-9-21
シャボン玉- ヒヤシン ...自由詩11*14-9-21
夕暮れ2- 梅昆布茶自由詩1514-9-21
九月のアブラセミ- イナエ自由詩11*14-9-21
テキトウに、生きる- うめバア自由詩14*14-9-21
正論を吐く人のカツラずれている- 北大路京 ...自由詩814-9-21
たこ焼きとラブホテル- 灰泥軽茶自由詩814-9-20
わだかマリのために- ただのみ ...自由詩21*14-9-20
猫と信号機- あおば自由詩6*14-9-20
こんにちは。- そらの珊 ...自由詩2214-9-20
小金色の大海- komasen333自由詩1*14-9-20
菌類と私- ドクダミ ...自由詩414-9-20
千年杉の猫月夜-9/20- りゅうの ...自由詩9*14-9-20
真っ青なワンピース- かの自由詩3*14-9-20
蝸牛- Lucy自由詩12*14-9-19
温度- 梅昆布茶自由詩12+14-9-19
長月にすむ- 千波 一 ...自由詩514-9-19
孤独に学ぶ- ドクダミ ...自由詩514-9-19

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