ブリのアラあら安いじゃないか
ずっと南の鹿児島の海で泳いでいたらしい

立派な大根白々の太くて素敵
もしも女性の御御足ならば
私は抱きしめたい

米を研ぐ
すなわち白い研ぎ汁得たり
 ....
ボールペンよくあるタイプの
百円程度で売られている
そうノック式
透明で
インクの残りが見える
正々堂々それがいい
そいつが相棒だ


だが考えてもご覧
この何処までも機能に徹した ....
ねえ、知ってる?
氷河期はまだ終わっていないって

たとえば
冷凍庫の扉を
誰かが開けて
昼飯は冷凍パスタかそれともピザか
焼きおにぎりも捨てがたい
うーん、どうしようと
うっかり長 ....
前を歩いていたあなたは
病棟をつなぐ廊下の途中で 
ちょっと振り返って
「じゃあね」と
奥の扉に入っていったきり…

少し左肩を上げ 
口の左端を上げてほほえむパジャマ姿の
あなた ....
積雪に隠れた
蕾のまま枯れた赤い花
その上を跳ねる
帰る巣を失くしたセキレイが
か細い声で歌う
新しい神話の調べ
誰にも愛でられないまま
続く仕舞が
私の庭で
月明かりの下で
私が誰かなんて
問いたださないで欲しい

私は私
あなたはあなた
たくさんの未知数の中の一人

名前なんか
大して重要じゃないのよ

ミステリアスな方が
時には素敵に映るもんだわ ....
等間隔で並んだハードル
一定のリズムで走り抜けながら
傍から見れば軽々と
それを飛び越えていく
到底私には太刀打ちできないと思わせる
人生が凝縮されたような
すばらしく難しい競技
もちろ ....
いつもおもってた
脱出しようかと

ちいさな小舟を手に入れたら
天候をみはからいながら
島伝いにたどって行こう

風を感じ雲の流れにのって
星が堕ちてゆくところまで

落雷のように ....
どしゃぶりの雨の中
透けたシャツの後ろ姿のまま
途方に暮れた君が、突ったっている

僕は時空を越えて未来から訪れた
透明人間の旅人だから
声をかけることすらできないけれど
誰よりも親しめ ....
遠い旅路に目を凝らせば
吹雪の風によろめきながらも
なんとか歩いている奴の姿が
幻のようにぼやけて、見える。

(ああ、あれは幼い頃のよちよちの、
思春期の頃のぼろぼろの、年老いた
日々 ....
こころ決して身を投げる
あなたの瞳の奥底へ
海の深みに沈んで落ちて
胸苦しさに酔いしれて


あなたの底に潜むものが
闇に蠢く魔物なら
どうかその触手で存分に
わたしを探って下さいな ....
晴れた朝は寒いよ
抱いた膝さえも
もっとどんよりと
できれば空から
私に呼び掛ける様に
何かが降れば良いのに

何も無い自由と
そんな呼び方
良くはないけれど
そう思う

独り ....
漠然とした不安に
暑苦しいくらい重ね着させて
頼りない平気に
大袈裟な添え木をして
大丈夫という
お題目を唱えながら
見て見ぬふりの
巡礼の列は果てしなく続く

弓なりに反りかえ ....
四歳くらいだった
目覚まし時計を
何を思ったか
分解バラバラに
親に殴られ
組み立てを試みた
ちゃんと
組み立てられたかの
記憶はありません
どうやら
私の癖らしい

そう言え ....
ゆらめくキャンドルの炎
白い妖精が舞いおりる街
鐘の音を流す教会
はじめての聖夜

コートのポケットで手をつないで
石だたみの坂道をのぼった
華やいだ街角に仲間たちを残して
ふたり ....
    ゴマフアザラシなど
    北の海ではひょこひょこと
    モグラ叩きのように頭を出し
    珍しくもないけれど…

その目は カメラを見つめていた
水面から顔を出し 身動きせ ....
ふくれあがるは悲しみ

こぼれるのは涙

ひとすじの涙



 
昨日空にひいた線を
ずうっとたどってゆくと着ける場所へ
ゆくのが夢なんだと思うようにしている

夢がないといけない気がするから

現実はさむい冬のままで
つかんでいなかったあなたの手が
 ....
女の人の持っている鞄が気になってしょうがなかった
遠くへ行けば行くほど 鞄を欲しがる様になっていった
ピンクのショルダー 
黒のハードな合成革に金の鎖のアクセントの物
軽量ダウン地のブ ....
例年にない大雪で
なれない除雪に悩む市民をよそに
ひたすらアパートの除雪に精を出す
あいつ

――大丈夫 おれ 雪国育ちだから


観測史上初を連日更新する中
近所の家々をまわり除雪 ....
友といさかい冷えた心で乗った電車
開いたドアからはいりこんだ冬の風が
通り抜けていく

二・三歳の男の子を連れた若い女が
隣にすわり 子を膝に乗せる

子の足がずれて
座席のあかいビロ ....
いいえおじさん心の
じゃなく
心は闇なんですおばさん
そこに光は射すでしょう
頭蓋骨の中
風さえ入って来るでしょう
明るい気分が領します
色彩がこぼれ温度がながれ
音声がはずみ意味がお ....
冬空のした
光と遊ぶ子供たち
ベンチには杖をついた老婆がひとり咳払い
あどけなさの残る主婦が
砂場の縁で公園デビュー

この場所はもう古い
ブランコは規則正しくきしみ
ジャングルジ ....
凍って開かない窓を
ぬるま湯で拭く

掃除機が編み針を吸い込んだ
冬眠を急ぐ熊のように

予定通りにしないと気の済まない姉たちが
雪の中で車を洗い
居間にツリーを飾りつけてる

 ....
種を蒔け
たくさんの葉や花や
実をつける種を

種を蒔け
君の愛した人に
君を忘れさせないように

種を蒔け
君の生きた証を
残す旅に出た時に

種を蒔け
いつか ....
病魔というやつは
いつも不意打ちで
宿す者の人生を蹂躙する

誰も悪くない
だからこそやり場のない怒りを生み
理不尽さに苦しめられ
それは時に病気自体の苦しみを凌駕する

180度変 ....
とんとんとんとん
すり鉢で

ぐるぐるぐるぐる
潰して

がしがしがしがし
裏ごしまでする

 上手にごっくん出来るように
 私はこの愛情を楽しんでいる
 
 食事と愛情

 ....
ガラスの葉っぱに滴る雨水が甘い匂いを放っている。
この街の横顔が、夜明け前の薄青い静寂に包まれている。
店を閉めたジャズバーの管理人が、暗い色のコートを着込み、
メインストリートの奥へと消えてゆ ....
堆く積まれた 書物は昔のままに 
午後の斜光に 照らされた埃の層は
舞い上がることもない 部屋は死んでいる
窓ガラスは乾いた風に ことこと揺れる


紙魚が食べた詩集には 空洞になった ....
見よ 夕焼けを照り返すほの暗い進化の井戸に化石した都市はうずくまり
たわわな花火をしげらせ枝はしなだれて
反転する視界に渦巻く積乱雲のふもとの石の階段
奈落の淵にさえずる木の実の色のように君の思 ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ブリ大根- ドクダミ ...自由詩4*14-12-28
ペンとスケッチ- ただのみ ...自由詩15*14-12-27
冷凍金魚はいつか解凍される日を待っている- そらの珊 ...自由詩16*14-12-26
あなたは…- イナエ自由詩12*14-12-25
やさしい花とセキレイ- 衣 ミコ自由詩8*14-12-24
アンノウン- 未有花自由詩10*14-12-24
十二月の疼痛- そらの珊 ...自由詩15*14-12-24
エクソダス- 梅昆布茶自由詩1214-12-24
透明人間の声援(エール)__- 服部 剛自由詩714-12-24
笛の音__- 服部 剛自由詩314-12-23
無邪気な竪琴- ただのみ ...自由詩18*14-12-23
冬の朝- ドクダミ ...自由詩314-12-23
三日月の国- nonya自由詩16*14-12-23
分解- ドクダミ ...自由詩314-12-23
White_story- 藤原絵理 ...自由詩314-12-22
アザラシ君のオモテナシ_ー旭山動物園ー- イナエ自由詩6*14-12-22
- 殿上 童自由詩16*14-12-21
空の栞- 朧月自由詩414-12-21
- 為平 澪自由詩9*14-12-21
雪国の男子- ただのみ ...自由詩16*14-12-20
母の胸- イナエ自由詩13*14-12-20
アノミーちゃん- salco自由詩1114-12-19
タイムカプセル- keigo自由詩1*14-12-19
_- mizunomadoka自由詩314-12-19
種を蒔け- 瑞海自由詩13*14-12-19
すべての騎士へ- keigo自由詩1*14-12-18
食事と愛情- 朝焼彩茜 ...自由詩17*14-12-18
街の風景- ヒヤシン ...自由詩7*14-12-18
冬の午後- 藤原絵理 ...自由詩714-12-17
秋の階段- Lucy自由詩1514-12-17

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