家族でテレビを観ているときに
死んだらどうなるかという考えに
急に抱きつかれて
子どものぼくは立ちあがった

狭い家の中を
歩きまわる檻の中の熊
家族は画面に気をとられて
徘徊に気づか ....
入道雲がたかく盛り上がっていた
あの丘の向こうにぼくらの夏がある

縁側にふたりならんでこしかけて西瓜を食べた

僕が種を飛ばすと君はぼくより遠くへとばそうと
おたふくみたいに頬ふくらまし ....
軽トラが農地の空地に
放置されて顔だけになっている
車輪は地中に埋まって
後ろの荷台は錆びてもげて
かろうじて面影を残すのみ
緑の雑草や蔦が生い茂り
うす紫色の花がたくさん綺麗に咲いている ....
むやみに楽天しろって言っているのではない

誤解の無い様に

苦悩もかっこ良いが僕はNO天気な楽天を選ぶ

今日明日死ぬわけじゃなければ楽天してるほうがいい

多分死ぬ時も楽天してるか ....
いやな人にあいにゆく朝

少し曇っている
少し寒くもある

食欲もない気がする
頭が重い気がする

のろのろ ぐずぐず

そんなときあるよね

うん っていってよ

あな ....
今日
なにかに気付いた

明日
なにかが発動する

真夜中すぎの
信の真相

夜明け前の
血色の地



昨日
なにかに気付いた

今日
なにかが発動する
 ....
ぐるり、と周りを見回してみた

遮断された思考回路
崩れ落ちた自信とプライド
夢中で追いかけているうちに
何を追っているかも分からなくなった

ぐるり、と周りを見回してみた

逃げる ....
コトバにしなくちゃ
わからないんだって

コトバにするから
けんかになるんだって

いいたいことためて
風船になった
どんどんふくらんで
はれつしちゃった

ひりひりするから
 ....
誰が見送っていたのか知らない
わたしは振り向かなかったから
三月の道をざくざく歩いて行ったから
足取り軽くはなかったけど
雪解けの道が歩きにくかったからじゃなく
涙で目の前がいつも曇っていた ....
 捨て子は

 捨ててくれて

 ありがとうと


 十五の春の

 世間で一人

 散り始めた

 桜の小道で

 つぶやいた

 らしいです


 しらなく ....
ゆっくりと回転する
地球儀の上で
つま先立ち
孤独と幸せ
目を閉じると
遠い古い町が風化して
ぼそりぼそりと崩れて
風に消えていくのが見える

軽いめまい
かかとから
身体は宙に ....
 
 こんにゃくが泣くんです

 キュッ キュッ って

 から煎りされて

 栄養は 無いんです

 指でちぎったから

 かたちは良くありません

 みりんと出汁と砂糖
 ....
ぼくは30代の頃
浴びるように酒を呑んでいたが
二日酔いになったことがない

ぼくは良くお袋の肩を揉んだが
肩こりを経験したことがない

ぼくは殴り合いの喧嘩もしたが
一度として骨折を ....
まだ涙はあるか血は流れるか
何かを忘れてはいないか

誰かを犠牲にしてないか
驕ったつらしてないか
問う事を忘れていないか

ともすれば自分の痛みに埋没して
痛み分けを忘れてほうけてる ....
 風を眺め
風と語り
 風を伝える

もうすぐ名前がなくなる村の
公民館の屋根のてっぺんで

 風を聴き
風と歌い
 風を奏でる

僕は少し錆びついた時間を
飽きもせずにつ ....
葉は、
いつか散る

かならず散る

その
散る、というさまは
さびしいけれど
寒々しいけれど

散る、という務めは
葉にしか担えない

わたしには、
どんな務めが ....
もう なんにちも
雨は降らないし 降りようがない
雨乞いの呪文も
もはや効き目は薄れ
わずかばかりの
水を流して
やり過ごしている

 {引用=さかな 苦しいだろう
さかな 底に怯え ....
     右足が重いと
     おもっていたら
     いつのまにか
     根が生えていた
     しかたがないので
     歩きまわる
     根をおろさずに
  ....
辛いこと貯めこんで利子がつく 荒涼とした大地の上に
荒涼とした時空が
広がる

その
片隅を
写し取りたい些細な詞は
荒涼とした
影をなす

荒涼とした影の懐に
荒涼とした金属の
痕跡がある

 ....
  縁側に置かれた
  座布団にひなたと
  猫のにおいが残っている



  どこかで水が流れているのに
  影も形も消えてしまったみたいだ
  風に運ばれ
  気まぐれな ....
雲がちぎれて流れる

風はある気配をはらんでいる

君の瞳の中にある感情

配置とバランスが変わってゆく

静かなダイナミズムをもってものごとが動いてゆく


遠くで闇が切り裂か ....
造られたのだ
望んだ訳でもなく
花の像に似せられて
花の代わりに飾られて
その美しさに比べられ

蔑まれては
やがて飽きられ捨てられる
色褪せても尚
枯れることも許されず
土に還る ....
走る子供
跳ねる水玉
あのね嬉しい
囁く木漏れ日

クレヨンで塗りつぶす町
溢れだすよパレードの音

遊ぼう路地裏
注ぐチョコレート
あしたまたね
触れ合う影帽子

クレヨン ....
 昨日の晩は蛸を甘辛く煮て食べた

 最近は昔に比べて値が上がり
 生意気にも百グラム二三八円とかしやがる
 おまけにどいつもこいつも
 モロッコとかモーリタニア産で
 明石のこやつな ....
白いひかりの内側で
やさしくもつれ合うものを
聴いていたかったのに
ただ、聴いていたかったのに

生きていてもいいですか、と問うよりも
生きていなくてはいけませんか、と問うほうが
 ....
傾いた樹々の
細い幹
ゆがむ葉脈のような枝
ひとすじごとに
白く吹きつけられた静寂

明け方の雪原に
立ち上がる
無言の者達の息吹

堅く締まった雪を貫き
亡霊のように現れる
 ....
ピピピピピ―――

心のアラームが鳴りだした

頭の中で
コトバたちが
跳ねまわっている

このムズムズ感は
脱皮の前の予兆なのかな

 Are you ready?

変化 ....
     おんなが笑う
     おんながしゃべる
     おんなが怒り
     おんなが泣いた
              
     おんなの寝顔に安堵する
      ....
     アイシテルなんて言葉は
     初めて恋したときか
     お互いが喜寿も過ぎた頃
     おはようのかわりに
     しわくちゃな顔で言えばいい


 ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
彼岸の日に- 殿岡秀秋自由詩413-4-1
ぼくらの夏- 梅昆布茶自由詩11*13-4-1
軽トラ生い茂る- 灰泥軽茶自由詩10*13-3-31
楽天主義のすすめ- 梅昆布茶自由詩513-3-31
曇り空- 朧月自由詩313-3-31
気付きと発動- シホ.N自由詩313-3-31
ぐるぐるり- 三奈自由詩1113-3-31
ふうせん- 朧月自由詩313-3-30
見送り- Lucy自由詩11*13-3-30
桜はトンネルのようでした- ドクダミ ...自由詩4*13-3-30
古い町- 灰泥軽茶自由詩4*13-3-30
こんやはこんにゃくが泣く- ドクダミ ...自由詩7*13-3-30
ひとつの悲しみ- HAL自由詩8*13-3-30
もう一度孤独になる- 梅昆布茶自由詩13*13-3-30
風見鶏- nonya自由詩19*13-3-30
散る葉- 千波 一 ...自由詩613-3-30
川という女- そらの珊 ...自由詩19*13-3-30
木々のようには生きられない- 石田とわ自由詩24*13-3-30
辛いこと貯めこんで利子がつく- 北大路京 ...自由詩1613-3-29
無限- 千波 一 ...自由詩413-3-29
座布団- 草野春心自由詩1113-3-28
暁の部族- 梅昆布茶自由詩1513-3-28
造花の詩- ただのみ ...自由詩24*13-3-28
クレヨンの町- 灰泥軽茶自由詩6*13-3-28
蛸に思う- 平瀬たか ...自由詩8*13-3-28
氷点- 千波 一 ...自由詩513-3-28
野辺- Lucy自由詩13*13-3-28
【_Are_you_ready?_】- 泡沫恋歌自由詩15*13-3-28
暮らしの中で- 石田とわ自由詩13*13-3-28
おはようのかわりに- 石田とわ自由詩8*13-3-28

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