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スペースインベーダー
歪みながらよろよろ移動する未確認飛行物体の層と、その上を流れる一隻の母艦
ミサイル的中の距離と時間を図りながら、左右に稼働する砲台を操作して、撃て
侵略者は少しずつ ....
パンが食べたい
結婚して子供をもうけたが
三十過ぎに発覚した病が原因で離婚
その後は親もとで闘病生活の女性を担当している
駅前のマクドナルドで聞いた
きみの近況
脳下垂体の異常 ....
拙くてもぼくは「君との失踪」を書いて、それが
じぶんを覗いた初めての瞬間
いつとはなしに、その詩が消えてからは
じぶんの覗き方も変わってしまった
(水のように流れて、もはや字面には戻れなか ....
朝礼
フロアの中心に固めた事務机の島を囲むようにして立ち
輪番制の司会者のもとに
一人ひとり何事かを発声することが期待されていた
しかし外線が鳴ると朝礼も一時中断して
近くのだれ ....
いるわけがない
いつもの夕飯時のはずが
食卓に投げ出される、突拍子もない弟の主張
あの丘で恐竜を見た
家族みんなの一笑、からかいに
きみはひとり意地を張りつづける
うっすらとほの暗く ....
こんこんあんたはどこゆくおひと
日もくれ 野もかれ たびするおひと
げるげろ ふとっちょ ひきがえる
めそぽたみやあの 古池や
―――もっと もっとはげしく
おんおんあんたはなぜな ....
あかつきに浮かび上がる
公務員宿舎と電電公舎
ひとり走って戸に挟む朝刊
サン、サン、イチ、ヨン、ニ、イチ、ニ
口をつく勢い
少年だけの暗号
また足音のように、それはやって来た
....
鰯
陸に上げれば
日保ちのしない魚で
「卑しい」が名前の由来だと
腐って臭うので
頭を、柊の葉の刺と合わせて
節分に鬼の退治といわれた、モノで
これがまた平安と呼ぶ
わたしには途方 ....
校庭跡に残った桜の木
ビルに挟まれてわかりにくいが
駅の改札口を出てほどなくのところに
ふと足が向いてしまう
今はないという
桜田小学校
晴れの日の緑はすがすがしく
ベンチで
ブランコ ....
母さん
ぼくは思いだしました
まだ若いあなたの
細くも強いその手にひかれて夏
緑に燃える蜜柑葉をくぐりどこまでも道はつづいていました
おばあちゃんのお家までねと
暑くて永い昼下がり
眩暈 ....
できるなら
現場(そこ)でも祝福の気持ちでいたかった
たとえば
生涯一度の自分の家なら
これに関わるすべての人に
笑顔で労してほしいじゃないか
+ + +
行きの渋滞を避 ....
じぶんのなかの書きたいことが霞んできたらそれこそ終わり
バランスとってんじゃねえよ
礼を尽くして
空き缶をいただく
あなたの日々は
わたしの知らないところで
正々堂々
みずからの命と向き合っている
早朝
髪をかき乱し
欠伸をしながら外に出る
籠にあふれるビールの ....
夏美かをるさんの乾 加津也さんおすすめリスト
(13)
タイトル
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カテゴリ
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日付
ゲームの時代(エレクトリカル・ゲーム三作)
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乾 加津 ...
自由詩
4*
16-1-5
食べる_二編
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乾 加津 ...
自由詩
22*
15-5-14
失くした詩への覚書
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乾 加津 ...
自由詩
9*
15-1-9
オフィスワーカーの情景(四作)
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乾 加津 ...
自由詩
9*
14-11-28
丘の恐竜
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乾 加津 ...
自由詩
12*
14-7-30
てまりうた
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乾 加津 ...
自由詩
11+*
14-6-28
新聞配達_(夢喰植物)
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乾 加津 ...
自由詩
9*
14-4-19
鰯の頭_(想起させるものに、忠実に)
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乾 加津 ...
自由詩
15*
13-10-18
大人のための桜田公園
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乾 加津 ...
自由詩
12*
13-9-12
夏の日の思いで
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乾 加津 ...
自由詩
30+*
13-2-11
基礎に埋めたぜんまい
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乾 加津 ...
自由詩
19*
12-12-11
創作者たるもの独り善がりであれ
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乾 加津 ...
自由詩
18+*
12-10-16
むきあう人
-
乾 加津 ...
自由詩
24*
12-9-15
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