蘇生
ミゼット


少女は

夜半死んで、
乙女となって朝早く目覚める

花ほころぶよう、湯は赤く染まる

乙女は

夕べ死んで、
女となって昼過ぎに目覚める

うなじより、むせかえる花の香り

女は

母になろうとも
女のまま目覚める

花が咲き、歩む道に赤がこぼれる

女は

老いてもなお、女
そこにいるのは女
女が眠る

美しく、花の中に眠る

そして

炎の中で、少女が目覚める


自由詩 蘇生 Copyright ミゼット 2005-12-07 22:18:38
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