孤独について
左屋百色

昨日、
私がよんだ詩は
孤独についてかかれていた
言葉のひとつひとつが粉々に砕け散り
闇の渦に吸い込まれ乱反射していた
それは
孤独であり希望であった
ある光であった

今日、
私がよんだ詩は
謎の現代散文小説のようであった
誰がかいたものなのか
いつの時代にかかれたものなのか
わからなかった
しかし
耳をすませば
行間からは孤独な風が明日へ向かい
吹いていた
それだけはわかった

明日、
私がよむ詩は
誰のどのような詩であるか
それがまたもや
孤独についてかかれているのであれば
もはや孤独な詩というものは
かかれた時点で孤独ではない
むしろ
ある光である
どこかの誰かよ君よ
そして私よ
空白に向けて
明日も詩をかこうではないか





自由詩 孤独について Copyright 左屋百色 2013-10-28 12:33:02
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