過ぎてゆくからいいんです 春
巡ってゆくからあるんです 風
またくる季節とおもうのですか
君に触れた景色
流れてゆくからあるのです 時
掴まえないからいいんです 夢
も一度見えるとおも ....
公共性のない才能と
正解を欲しがる幼稚性
そのどちらもが
渦になれないおまえら液体だ
いちからじゅうまで
そんなんじゃいやなら
おまえらの惨めさにおれは蓋などしない ....
{引用=
うわの空に舞う花弁を掴もうとして距離を見誤る春愁の日
性別なんて窮屈すぎて息が詰まりそうだった
黄昏色の溜息を煙草の煙と一緒に吐き出して
トイ ....
初出:2000年「詩人専用シナプス」
ヒマな時によく、詩のサイト巡りをする。ちょっと前まではwebringの営業のために、投稿コーナーのあるサイトを見て回ってた。Googleという検索サイ ....
どうしようもない
猫を一匹
買ってきた
どうしようもない店で
どうしようもない値段で売られていた
見るからにどうしようもない猫を
一匹
買って帰ってきた
俺は
ペットを飼うとか、そう ....
{引用=
用してください。
の代わりに使用しないでく
薄めた中性洗剤を
確認し、緩みが
アルデヒド)が残
す事がありますの
い。
組み込んだ潮、飲み
新月の細胞が混ざっ
しなさ ....
あなたをソファーに後ろ向きでお尻をこっちに突き出す格好で座らせたまま冷蔵庫からよく冷えた発泡酒500mlを取り出してあなたのところへ戻りパンティーをスルスルと滑らすように脱がせ先ずはツルンとした臀部を ....
着物が冷たい随分遠くに靡く笹舟
壁焼いて嘘はお嫌いでしょうから
吹雪き明けて紙の破れ目に靴底合う
打ち伏して銀の祭りの幅を書く
シャツ山吹内部に柳として背骨
歩く牛の波紋 ....
麻痺
この線を 越えていくのに 必要な 心の麻痺は 準備できてた
閉鎖
無残にも 俺の巣穴は 閉ざされた 行き場失くした 捨て身の殺し
惨劇
暗闇に 俺の怒りが ....
あなたには障害といわれるものがあって
そのことで私はあなたを見るとき
少しの躊躇を憶えるけれど
あきらめない
わすれない
そうあなたが書いた決意が
しろい紙にかいてはってあった ....
何を言ったところで、
地平線まで埋まった
人々の群れは
いっこうに減る気配など無く
眼の前に蠢いている。
こんな気配を感じたとき
我々は目を見開こうとはせず、
もちろん、目を瞑ってい ....
花屋敷のジェットコースターが
崩れ落ちそうに走り抜けて行く
いいじゃない
ガタガタが新 ....
睡眠薬が処方されて 5年
やっと手に入れた
ゆったりとした睡眠が
また元の覚醒睡眠に戻った
ストレスのせいか?
薬に慣れてしまった身体のせいか?
理由はわからないが
夜中の2 ....
開けるんだ
閉じてはいけない
次も開けるんだ
その次も開けるんだ
閉じてしまっては
我々は何かの為を捜さなくては生きていけない
さぁ、その閉じられようと ....
ぽ ぽ ぽ
あてどなさを
撒き散らしながら
歩く
ぽ ぽ ぽ
優しさを
蹴飛ばしながら
漂う
ぽ ぽ ぽ
愚かさを
噛み締めすぎて
笑う
ぽ ぽ ぽ
淋しさを
演じ切れ ....
++ 雲のころ。。。 ++
水のひら指先潜り鰯雲
{取消=雲の川街道並木に落つ銀杏}
冷ややかな風に身を濯ぐ日溜まりで
秋浅し射し日の強さや汗拭う
ちろろむし耳に涼し ....
消えるのは私の階段消えるのは
雪は降り月を造りて雪は降り
一歩から季節を昇る一歩から
人の失い石と青空つづきゆく
乙女に ....
※
寂れた風車が ぐらり と回り ぎい と短く 鳴る音を
運んでくる風が 含有する骨粉を 嗅ぎ分ける 臭覚神経の
末端の 鋭さから 染み込んでくる 苦味の
粘付く 痺れに似た この感触 ....
春雨に煙り見果てぬバベルの樹の根元の茸か{ルビ業平橋=なりひらばし}駅
「日いずる」国まで来ては魂の香料探すか 雷門
浅草で吉野家入りLunaSeaが小雨まじりにしみる街の灯
....
さらに小さくふるえる水面
うちとけることのない二つの世界が
原子核よりわずかに軽い約束を
かわしたのは冷たい雨の日
もの思うようになってはじめて
自然と流れる涙の熱さを知る
大人はもっ ....
唇の裂け目から
こぼれ落ちゆく食べカスやら幽霊やら、
その一部始終をキャッチする
雑踏の肩と肩とをすり抜けていくのはジュゴン、
あ ....
{引用=
真夜中の公園で素っ裸のオヤジに首輪付けて散歩させてる
あれは昼間お料理教室で一緒だった清楚なあのオンナノコ
マルキ・ド・サドって名前だけは作家気取りの性癖異常者
僕は夕暮れの公園 ....
東京、新宿、夜を行く
明るいパネルに挟まれた
道路はあらゆるシルエットたちを
幾何学的にまき散らす
豆電球のフィラメントを
アリの足とするなら
この街の電光源は
一体、何に例えら ....
寒暖の差
激しい春へ通う
家族の背中を見送って
昨日の色々を
洗って干して
知りたいな 君の内面 輪切りして 閲覧自由の スライド作る
天秤が上下に揺れる様子見て火星の重さ勝手に測る
SFの小説読んで夜空見る広い宇宙は嘘の塊
苦しみを和らげようとする笑顔恋に仕事に拘束される
欲しかった望遠鏡を手に入れて覗けば見える前 ....
イデオロギーが
目的ではなく
手段なのだとしたら
人として
あるべき姿が
目的ではなく
手段なのだとしたら
二十一世紀
初頭を生きている
僕らが信じていた
二十 ....
一番乗りではなかった
ロッカールームで 常連の中年女性が
油もたんぱく質も無い体を あらわにしている
錆び付いた金属のような 褐色の人
臆病者のこんにちは、は 届くことなく
乾いた音を響かせ ....
朝早し冷たい空気通り抜け妻の車は勤務にいそぐ
妻に又何かをせむと心やり描き始めにし昨日の絵
一人いて心に懸る妻のこと共に料理を作る楽しさ
夜にしかない可能性の息
あなたの首に下がっているのは地球
眠り、寝息で会話
ひとり起きて台所の水を飲む
この水は深海からすっくって運ばれてきた
フランス語のテ ....
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