ぱたぱたとひるがえるちいさな二足のズック靴
幼稚園への近道で
つないでいた手を離し
走ってもいいよというと
かならず笑い声をあげながら
細い坂道を駆け下りていった
その弾む後ろ姿を
おぼ ....
死ぬまでお屠蘇気分 いろいろとくやしい
わかってもらえない
わからない
くやしい
せいいいっぱいくやしい

夢中でくやしがって夜になってしまった
だからこそ生きている
そんな気さえしてくる

だれかを ....
見慣れた街の風景の一角
ブルーシートに覆われた遊休地
住宅街の一角に
ブルーシートに覆われた非日常
何らの標識もない
危険マークもない
青空を地上にへばり付かせた
痰のようなものを覆う
 ....
娘の担任の先生から突然メールが届く
件名は娘の名前
かすかな心臓の高鳴りを覚えながら
本文を開ける
文字が目に飛び込んでくる
“She had an accident!”
アクシデント!? ....
いつでも買いたいけど
フッカフカの少し甘くてオレンジの混ざった焼き立てパン
そうはいかない貧乏生活

いつでも同じ服を着て
雨でも雪でも頑張って仕事してる でもグチは言わない
笑い話で励ま ....
なんとか記念日に
なんとかのことに
ついて考えて
なんとかのことを
書くなんて

やりたいやつは
やりゃいいが
ホントに書きたきゃ
なんとか記念日の
十日前と四十九日後にでも
書 ....
 私は何でも食べる
 例えばあなた

 あなたの息を
 あなたの足跡を
 食べる

 見上げる空を
 闇の奥に見る夢を


 私は何でも食べる
 例えばわたし

 わたしの ....
脳ミソの全体使うより
ほんの一部を使った方が
おしゃれでクールだと
マジで思ってるんじゃねえだろうな
おまえが一部だと思ってる脳ミソ
実は全体の85%ですから!
元々ネズミくらいしかないで ....
雨上り
雲はほっそり
ゆく道に
タイムマシンに乗って同じ過ち 太陽と月を結んだ線が俺座  

病室に眠る人の腕に滴下する液は
機能を失った腎臓をすり抜けて全身を潤し 
枯れた膚に青く透けるような艶と張りをみなぎらせた

目で合図を送って廊下に出た医師は
一緒に出た家族に覚悟 ....
父が商人になったきっかけは
一本のから芋の蔓だったのです
長男だった私は
そんなことを弔辞で述べた
そばで母や妹たちのすすり泣きが聞こえた

その前夜
父はきれいに髭を剃ってねた
どこ ....
山奥の沢
大きな石の上に寝転がっていると

こんぽろりん
こんぽろりん

遠くの方から小さな
木琴の音色が聴こえてくる
私は少し調子の外れた
しかし心地の良いその音に導かれるように
 ....
モアイにエクボ彫る 3択問題です

人妻を見ると
こんな淑やかな
顔しているけれど
夜な夜な
ダンナのポコチンを
こねくりまわしてるんだなと
ちょっと引き気味に
なってしまうのは

あたしに問題が
 ....
カテゴリーに加えられて
気持ちいい僕と
喋る影の猿たちに
マシンガンが夜を裂いて
語りかける
朝が来るまで
朝が狂うまで

狂った時計が
緑色に光る
前時代に作られた
優しい ....
僕の言葉はいつだって核心をすりぬける
誰かの胸に届けたいっていつでも思ってた
みんなに僕のことをみて欲しいのに
僕の姿形は恥ずかしいな
いっそ誰もいない国へ行って
作物を育てて暮らそうかな
 ....
童貞と処女が炬燵を塞ぐ夜 結婚前
付き合い出した頃の
写真を見ながら
今のあなたは
呪いをかけられている
と妻が言い出した
何の呪い?と聞くと
豚の呪いと答えた

私がその呪いを
解いてあげる

口づけ ....
ストローで空気を吸うと

喉までスースーストロベリー

仄かに染まる肌の色

ストローで空気を吐けば

夢は膨らむスースーストロベリー

シャボン玉のように浮かんで

空まで高 ....
窓から差し込む陽光に
そっと手を翳す
翳した指の透き間から
幾筋もの光が和音となって、響き渡る

部屋中に響き渡るそのハーモニーは
希望に満ちた朝の光
朝の空気の中、陽光が満ち溢れ
そ ....
宝船から突き落とされる 東スポで突く  
 
最近6なことが無いよ、
と7が言うので
6が無ければ7も無いんだよ
と言うと
7は5になって
軒下で雨宿りをする
押し出された5は
黙って雨に打たれている
水にも溶けないか ....
茶柱さえ立たない  いつからか母はファッション雑誌を買うようになった。
 自分の家は食費すら危ういのに少年ジャンプとファッション雑誌とサッカーの雑誌を買うお母さんが気に入らなかった。
 でも金が足りないから服を ....
?公園に女の子が八人いました。
さらに後から男の子が何人か来ました。
全部で子供は十五人になりました。
公園に男の子は何人いますか??

レスリーは両手の指を曲げたり伸ばしたりしている

 ....
バスの中はおばあさんだらけだ

おじいさんは何処に行ったのだろうか

小さな小さなおばあさんは飴玉みたいな瞳で

少し高い場所から外を眺めている

歩く人を通り過ごし

自転車の人 ....
salcoさんのおすすめリスト(4522)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
坂道をのぼると- Lucy自由詩28*13-5-6
死ぬまでお屠蘇気分- 北大路京 ...自由詩113-5-5
黒い鳥- 朧月自由詩613-5-4
ブルーシートな僕ら- ……とあ ...自由詩9*13-5-4
八重の優しさ- 夏美かを ...自由詩35*13-5-4
頑張る- マリエ自由詩713-5-3
なんとか記念日- 花形新次自由詩113-5-3
無題Ⅰ- まーつん自由詩413-5-2
トミー・ロボット- 花形新次自由詩113-5-2
人影- こしごえ自由詩4*13-5-2
タイムマシンに乗って同じ過ち- 北大路京 ...自由詩1913-5-1
太陽と月を結んだ線が俺座- 北大路京 ...自由詩513-4-30
儀式1_喪失- イナエ自由詩4*13-4-30
弔辞- yo-yo自由詩1513-4-30
山女の木琴- 灰泥軽茶自由詩9*13-4-29
モアイにエクボ彫る- 北大路京 ...自由詩613-4-29
竹下景子- 花形新次自由詩113-4-28
左右リンチON- 竜門勇気自由詩3*13-4-28
悲しみコーナー- ボトルシ ...自由詩313-4-27
童貞と処女が炬燵を塞ぐ夜- 北大路京 ...俳句213-4-27
俺はディズニーじゃない- 花形新次自由詩513-4-27
ストロベリーストロー- 灰泥軽茶自由詩4*13-4-26
コード2- ……とあ ...自由詩10*13-4-26
宝船から突き落とされる- 北大路京 ...自由詩713-4-25
東スポで突く- 北大路京 ...自由詩1*13-4-25
7,6,5- たもつ自由詩813-4-25
茶柱さえ立たない- 北大路京 ...自由詩213-4-24
気づき- 勇者自由詩2*13-4-24
中庭のある小学校で- 夏美かを ...自由詩26*13-4-24
バスに揺られて- 灰泥軽茶自由詩9*13-4-23

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