素早く黒く内転する北風。 


見え隠れしている
耳と口の部品である言葉の
調律が乱れたままの
時の音階。


銀と黒の液体が出会う不純なる海峡
沸き立ち割れる泡の痛み
混合 ....
夜の隙間でないていた
メェメェ羊
月明かりを浴びて
夜空に駆け出すよ
数え切れない星々の
川を泳いで
メェメェ羊旅をする

ねぇ君
体中に星が広がってるんだね
夜空と混ざりあって
 ....
ぎざぎざだ
尖がった角は ひっこまない
じぐざぐに歩くしかない気持ちになってくる

出会いがしらに
そっけない会話
電車のドアがあいて
目をあわせないで降りる

しあわせ
探してる ....
星が降ったら火傷して
まっ赤になって手を打った

いつも最初にうそついて
きらわれたって構わない

あきらめるのは
らくだった
自分のうえにもう星が
降らないことも
知っていて ....
半分以上寝ぼけた君が

また行っちゃうの?
帰ってきてと
つぶやいたような気がする

君は猫のように体を丸めて
ぬくもりを求めている

時間が流動する

体液も流動する

唾 ....
僕は僕を知るだろうことを歩いていく
聞こえる老人の 生きるだろう 僕を
時間のように 歩くだろう 宝石は
声は 僕の歩くだろう 中を
無くした 中を 過去の
中もない 何の旅立ちなのかと ....
{引用=からだの奥から
たらたらと
わたしが滴り落ちていく
産声とともに泣いた日の
わたしの初めの一滴を含んだ雨で
シーツを洗いたい

足跡にそって
てんてんと広がった池を
みじめな ....
降りしきる雨が冷たくて
空色の傘と長靴と
赤い錠剤を渡したけれど
きみは、
だいじょうぶと笑って
飛び出していった
降りしきる雨に
きみが壊れやしないかと
怖かったんだ
 ....
April fool「知ってる?猫の瞳の裏側は月ということ」 喉を掻きむしりたくなるのは
山の輪郭を際だたせる秋の夕暮れ
寂しげな街路樹は
話し相手を欲して
その幹を、枝を、四方八方に広げるが
望み叶わず
排気ガスに体を犯され空しく朽ちる
おまえは ....
せっかくの初登校なのに
朝っぱらから雨がザーザー

友達と待ち合わせして行くはずだったのに
電車の時間を間違えて
次の駅まで急いで送ってもらった

「最悪だ」

と思ったけれど
差 ....
葬式いろの装飾の

さくらのぼんぼり

きみがなまめいた

生理にせがまれて

おれペニス口紅の

スティックになる

つまらない命いろ

葬式いろの装飾の

さくらの ....
アクセルを 床に着くまで 踏み続け 殺す殺すと ホーン鳴らした 私のお墓の前で泣いている女が
私の全然身に覚えのない女で怖い
時折愛おしげに腹部をさすりながら
私のお墓に縋りついて泣くから怖い
それは黄昏れ時の一室                 夕、だった
蛇と蛇は見留め合い                  からまった
それは黄昏れ時の一室                 ふたり の ....
お風呂につかってとけない私がいる
何はともあれ
すべては静止するまで
花もここに咲いている
ひっそりと

いつだったか
この日が来るのを知っていたような気がする
まぼろしだったか
湯 ....
川辺に桜が植えてある

川は3面張りで、
つまりは底まで、コンクリートで
でかい溝、と、かわらなくなってしまった
春になれば、オタマジャクシとメダカが
夏には、蛍が、秋には、蜻蛉が、居たはずだった。
 ....
風には、小人が住んでいる
足下は悠々として、涼しそうである
公園で、自転車を漕ぐ
膝関節に続く曲線は、
数式で表せそうなほど美しい。
遠くに、雨が降っているのが見える
大粒で白く
僕は濡れずに立ってい ....
空にはまあるい月が照り、
山には桜の花満開
それを眺めるウサギの背
一緒に踊ろu とタヌキ数匹

その囃し歌 wo
井の中の
蛙が聴く

こんな満月の宵に
夜桜満開
浮かれた蛙  ....
{引用=
嫉妬に狂った女が送ってくる
ヒステリックなメール
私が貴方の何かを奪ったのだという
よく分からないのだけれど
だとしたら謝らなくては?

ごめんなさい?
違う、もっと別の
 ....
緑青の浮いた青銅の像が喇叭を吹いている
悲嘆の打ち寄せる波辺で

血塗られた大地 血塗られた海洋
血塗られた大空 血塗られた太陽
血塗られた系譜 血塗られた血縁
血塗られた舞踏 血塗られた ....
いく君は 足の指曲げ 骨鳴らす 演技かどうか 見破るsign 赤い落葉が 黄金の光に満ちた梢の先から
分離する その瞬間美の連続


細胞核が熱を帯びた怜悧 
冴えに 一斉掃射される


ざわめく毛穴 震動する皮膚 揺れる骨髄


大脳 ....
ぼくの中の 罌粟に酔って眠っていた人魚が
目覚めて 今 
ぼくの中を広々と 悠々と泳ぎ回る
そして彼女と入れ替わりで ぼくは罌粟に酔う

彼女の航跡は 蒼く甘い帯になって
ぼくの帯熱を 暖 ....
失ったひとつを補充する夢をみつつめでおうめでおうめでる

はし3ぜんぶんのりょうだと2どながす あかがでるまでつづけるあそび

8ぎがが小さく感じられるまで変わらぬ愛を誓いますかね

 ....
さまざまなことが一度に起きるこの一つの点は世界と呼ばれる やわらかい肌をひらくとき
心はきちんとあいていたか

うす皮をむくような目で
疑ってはいなかったか

「わたしはただ 花びらが変色するのがこわいです」
禁断の果実を膝に、本を手に 赤い少女の白い微笑み 黒尽くめ



マドモァゼル




吹かす

Dominican cigar




煙の宙



泳ぐのは



鉛の魚

 ....
切った髪 床にのびて あくびする 晒した首筋 歌う襟足
salcoさんのおすすめリスト(4507)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
酩想における散文詩_/_****'01- 小野 一 ...自由詩6*10-4-2
メェメェ羊- ミツバチ自由詩10*10-4-2
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今日を砂漠へ- 番田 自由詩210-4-2
火群- 夏嶋 真 ...自由詩37+*10-4-2
輪郭線- 石黒あき ...自由詩310-4-2
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雨の日の入学式- ありす自由詩2*10-4-1
死世界のぼんぼり- 吉岡ペペ ...自由詩610-4-1
Over_Drive- ハイドパ ...短歌7*10-4-1
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ハッピーエンド- 高梁サト ...自由詩10*10-3-31
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_Dominican_cigar- 唯視自由詩410-3-30
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