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71
秒針が刻み続けてきた、時間の千切りは山のように盛られ、おかわり自由。

72
少年が教科書の偉人の顔に落書きをしていると、気づけば少年の顔にも髭が生えてきた。

73
ある科学者は永遠の命を求め ....
51
私は空っぽなんだ、と悲痛な様子で訴えてくる私のおなかは、しかし三段もある。

52
彼女は、彼が、時間がないと繰り返さなければ、充分な時間がとれることに気づいて、口で口をふさいだ。

53
その ....
41
前向きな人として有名な彼は、後頭部にもう一つの顔を隠しているので、いつも前しか向けない。

42
彼は、彼女が、あなたはまるで風見鶏ね、と非難したのを聞いて、風に向かって立ついい男だろう、と自慢 ....
31
朝日は海の深いところに落ちている。

32
彼女は、彼の下駄箱に手紙が入っていたのを見て、代わりにポストに投函した。

33
彼がアルバムを整理していると、出会う前の写真に不自然なほど写り込む、 ....
ベッドで海を渡る詩
空にはカモメが飛んでいる。

ベッドで海を渡る詩
港のすべてが満席さ。

ベッドで海を渡る詩
僕はあなたにおじゃまして

ベッドで海を渡る詩
あなたの名前を海にする。
(シェフ:こちらの席へどうぞ)

1春と叙情物語の香草添え

男は、立ち尽くしているのでした。

私は、釣り人の肩を、自分の席としております。
今年も春がやってきましたね、おとうさん。
この花びらの ....
川辺に桜が植えてある

川は3面張りで、
つまりは底まで、コンクリートで
でかい溝、と、かわらなくなってしまった
春になれば、オタマジャクシとメダカが
夏には、蛍が、秋には、蜻蛉が、居たはずだった。
 ....
風には、小人が住んでいる
足下は悠々として、涼しそうである
公園で、自転車を漕ぐ
膝関節に続く曲線は、
数式で表せそうなほど美しい。
遠くに、雨が降っているのが見える
大粒で白く
僕は濡れずに立ってい ....
少年は、チョークを手に持っている
軽石かもしれない

壁に描くのはいつも、目。
みゃぁ、と鳴く、猫の、みゃぁ、と鳴かない部分。

少年は、いつも日が暮れる前に帰る

煉瓦の、壁には、破れかかったポスタ ....
salcoさんのクローバーさんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
全手動一行物語(71〜80)- クローバ ...自由詩3*10-5-26
全手動一行物語(51〜60)- クローバ ...自由詩3*10-5-20
全手動一行物語(41〜50)- クローバ ...自由詩2*10-5-14
全手動一行物語(31〜40)- クローバ ...自由詩8*10-5-12
ベッドで海を渡る詩(うた)- クローバ ...自由詩2*10-5-5
春の席(春について6)- クローバ ...自由詩2*10-4-16
川辺に(春について1)- クローバ ...自由詩2*10-3-31
風には(春について2)- クローバ ...自由詩3*10-3-31
猫の目- クローバ ...自由詩3*10-3-7

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