過ぎ行く風物の色合いに必死に溶け込もうとする人々。
たなびく雲がうすれゆく月を地球の裏側へ隠す。
四方に鋭白の輝きを放つ太陽が抒情の扉を閉ざす時、
ある志を持つ者はその心底に広がる大海原で出 ....
平静を装っています昭和さん 片隅で中国語が聞こえている
それが意味するもの

空にかかる
「月は古い飴玉」
「海は流れ出た油」
それが町中に広がり夜になる
それがわかる

眠れないのなら
眠らなくてもいい
 ....
鬼げしの
あしたに
黙礼をする
宙へ
零れる
日比谷線はいう、秋葉原、小伝馬町、人形町、人形とは「ひとがた」、エレキテルな水平移動の装置から視神経に憑りつく駅名は、脳のどこかの襞裏で痺れ、角砂糖のように崩れ、蟻の行進に流れてゆく、投げ返してくる、 .... 紫陽花が長い雨を腐敗させる
6月の暗い休日
僕は母と二人で鎌倉を歩いていた
有名な縁切り寺を目指して

放蕩を重ねた父のせいで
僕たち家族は離散していたのだが
未だに借金だけでは繋がって ....
冬のあいだは
縁側にいた
植物たちへお水を
そそぐ
ほの暗い
尊厳
ほほえむ
苔清水グラスの中はオレの部屋 会えなくて星を見る コーヒーを飲んでいると
窓に伝書鳩が降りてきた
うん? 私に宛てて?
指にパン屑を乗せて差し出すと
小さな嘴でせわしく啄ばんでくる
ふふ 可愛いやつ
光沢のある胸を撫でてやると
クク ....
「夕凪」

遠い昔
粉々になった水平線が
白い海鳥に姿をかえました

白い海鳥の
さいごの羽ばたきで
のばされた夕凪で
ひきよせられる
白い骨



「内緒」

わたし ....
さて また、あのすすり泣き
深夜不気味な静寂と
心の中を踏みにじる
遠吠えのような鳴き声と
嗚咽を漏らしたすすり泣き

寝静まった街の中
街路樹に風
   風だけがざわざわと
聞 ....
 .... ご紹介します
この度
めでたく
世界遺産に
認定された
ではなくて
遺産相続に
数多くの
親類縁者が
名乗りを挙げた
不治の病の
じいさんです
ひたひたと
ありったけの水を吸い上げ
あおく 
あかく
丸く
咲く

装飾花は結実しない
ただ
水をひたらせる

小雨
大雨
さみだれ
にわか雨
夕立ち
根拠のない憂鬱 ....
大学の近所は
下着泥棒と
自転車泥棒が異常に多いというのは
所謂都市伝説の類いですから
電車の吊革で十字懸垂するのも
車にロンダードで飛び込むのも
棒高跳びでマンション5階のベランダから
 ....
           独り暮らしの侘しさを
              はぐらかそうと
         つむじまがりの北風のなか
          杖と携帯をよすがとして
         ....
はれあがる青ざめた赤のうら側で息をひそめて聞いていた脈 子供が
60過ぎのじいさんを
飼いたいと言い出した
おまえにちゃんと
世話が出来るのかと
聞くと
餌はやるし
毎日散歩にも
連れていくと言うので
妻とも相談し
まあ、一匹ぐらい飼っ ....
れんちゃんは犬なのに
お手もできない

ある日
このぼくにできることを数えてみた
あれと、
これと、
それに、
三日数えても尽きなかった
それで
ふと、気づいて
そうだ
ぼくに ....
満員電車の中みたいに
それぞれが違う方向を向いて
時々誰かは轢かれて
進んでいく朝7時の世界
どこにむかって?
悲痛な選挙演説に
立ち止まる時間など無かった
間違っていても
アメリ ....
トーストに塗りたくる
ジャムのように
優しさを押しつけて
おいしいとほおばる君を
隣で見ていたかった
だけど君は満腹
恋人は去りました

恋という行為に
実は行為そのものに
恋をし ....
子供たちが
元気に
穴を掘っていたら
砂の中から
じいさんが出てきた
ベンチに座って
エロトピアを読んでいる
俺に子供たちが知らせにきた
面倒くさかったが
大人は俺一人だったので
 ....
また死んだ人のせいにしてしまった まっさらな春の手紙を開封す花びらこぼれていちめんの花


雨のように心は君をおぼえてるインクのにじみ幾度もなぞり


桜闇何を待ちわびあの日からかごめかごめの輪のなかにいる


雨で ....
               
名前を呼ばれていつものように 診察室に入る
顔も見ないで どうぞと言う医師
顔も見ないで 
 「不整脈は 落ち着いているようです」
と言いながら シャツをぬぐ ....
終点のバス停で降りると
青と白のしましまTシャツの少女が
大きいでしょうと
ダルマアルマジロのはく製を売りつけようとしてくる
横にいる男の子はパーカーで弟だろうかガムをかんでいる
終点といっ ....
住宅地のおんなの下腹部にもにた
空き地は梅雨の日に
大きな穴が水をたたえ
けしてなみだではない
うるおいをとおざけるように
しせんを移動させていると
えのころぐさ
へくそかずら
どくだ ....
爽やかな初夏の朝
コーヒーショップの窓の外では
スズメ達が噴水に集まって
小さな翼をシャンプーしている
音大行きのバス乗り場では
客はバスの屋上に梯子で登り
ピアノを楽譜初見で弾かない ....
ハエと一緒に転送してやろうか
salcoさんのおすすめリスト(4522)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
疼きこそ、その時.- ヒヤシン ...自由詩5+*13-7-2
平静を装っています昭和さん- 北大路京 ...川柳7*13-6-30
観葉植物- 春日線香自由詩313-6-29
出あい- こしごえ自由詩3*13-6-29
日本橋人形町- 乾 加津 ...自由詩9*13-6-28
鎌倉_縁切り寺- 和田カマ ...自由詩6*13-6-28
喪失- こしごえ自由詩2*13-6-28
苔清水グラスの中はオレの部屋- 北大路京 ...俳句213-6-27
会えなくて星を見る- 北大路京 ...自由詩413-6-27
風と共に去りぬ- 壮佑自由詩17*13-6-26
引き潮/あとさき- 佐東自由詩12*13-6-26
余命- ……とあ ...自由詩13*13-6-26
ややあって、黄金のサックスが啓示のように暗闇を裂く。- TAT自由詩313-6-25
不治の病- 花形新次自由詩213-6-25
水の器- そらの珊 ...自由詩17*13-6-25
日本体育大学- 花形新次自由詩313-6-24
汚れたepic- 信天翁自由詩313-6-23
蒼ざめた赤- はるな短歌213-6-23
ペットを飼う- 花形新次自由詩313-6-22
ぼくにできること- たま自由詩25*13-6-21
そして僕らの人生が- 番田 自由詩113-6-21
恋人は去りました- マツオカ ...自由詩113-6-21
砂のじいさん- 花形新次自由詩313-6-19
また死んだ人のせいにしてしまった- 北大路京 ...自由詩613-6-19
手紙- 石瀬琳々短歌7*13-6-19
名医- イナエ自由詩5*13-6-19
暴力リリー- とつき自由詩113-6-18
つゆの穴- とつき自由詩513-6-17
プレリュード- 壮佑自由詩14*13-6-17
ハエと一緒に転送してやろうか- 北大路京 ...自由詩713-6-17

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