蠢動す 巣穴みっけた 雌百足 蓄膿症の 副鼻腔内 お元気?と聞き覚えない声がする電話の向こう詐欺師の匂い

何歳になろうと夢は美しいあの世この世の間で揺れる

台風が接近中と告げる声眺める空に恋文飛ばす

退屈な授業に背中向けたまま遥か彼 ....
きみのおかげだよ
ぼくが
何もかも
投げ出してしまわないのは
感謝してるよ
だから
ぼくは
きみに平手打ちをプレゼント
痛いだろ
生きてる証拠さ


寝付いたきみの横顔 ....
欝になり
しばらくして
料理をすることが
困難になった

そして この10数年
簡単な料理以外は
作らなくなった

末の子は
あたしの手料理の味を
知らずに小学校にあがった

 ....
船をたたむ)海岸からは海岸が見えなくてこれでは砂漠と同じです(海岸もたたむ


抜けそうな八重歯の揺れが開閉器 奇跡と破滅を行ったり来たり


(忘れたい)脳裏に散らかる消しかすはしろくて ....
にこにこ笑って街歩くと
誰かれ構わず
僕を笑うようだ

お前らなんてよ
後ろから近づいてぐさりだ
なんて時々思って
陰向いて笑う

俺 笑ってるんだ
誰もそんなもんだ
なにか ....
ムラウチさんは横に座った人間が
とてもにおったので
ウエストポーチから取り出した
爪楊枝でそいつの手の甲を
刺した!
殴られた!
折れた!
歯が!

ムラウチさんはポ ....
二十六才のお姉ちゃんが十月に入院した
おじさんはボクに
「入院してから笑うことを忘れたみたいなんだ。」と
ポツリと言った。

ボクは、お姉ちゃんを笑わせることができないか
そんなことばかり ....
かえろうよ
そう言って風は積雪の氷をはがし
小さな白い頬を撫でた

一瓶の底に這う旅
握りしめる緑の葉づれ
きこえて 忘れて

かえれないよ
そう言って風は積雪の氷を埋めて
小さな ....
眉毛は太くて下がってて 
一重まぶたの団子鼻
唇厚くて下ぶくれ 
良いとこ一つもないけれど

語り口調はおかしくて 
さっぱり解らぬ話でも
話下手でもどもっても 
心のきれいな人だから ....
{引用=
他愛もない笑い話をして
おどけた返事をする

きみは
僕のことを
僕よりも詳しくて
その華奢な肩に
少しの間
体重を預けたくなったり
する時がある

でも僕が
そん ....
 
 
鳥かごの中で
小さなキリンを飼ってる
餌は野菜だけでよいので世話が楽だし
時々きれいな声で鳴いたりもする

夕焼けを見るのが好きで
晴れた日の夕方は
日が沈むまでずっと西の空 ....
カタヤマを丸亀でピックアップした
競艇にいってくれないか、ユキオはびっくりして聞き返した
このまえ上田さん、パチンコが好きだって話してただろ、
週いちどのカタヤマとの飲み会でそんな話になったのを ....
尼さんの 短い髪の 香を放ち 松葉も命 欲情の春 捩れた煙草の空き箱の傍で
うずくまって眠り続けていた夕顔が
霧雨に揺すられて
今 目覚める

目覚めろ もう一度
果たせやしない使命
霧露に溶かされて
もう一度

こわれたヴィオラ ....
コガネイ係長と食事をしたあと係長いきつけのスナックに連れていかれた
ふだんスナックなど行かないユキオには居心地のいい場所ではなかった
こういう店はカウンターのなかにライトがいくようにしてある
大 ....
誰もこの桜が見える道行けば 歩けばいない 道を疲れて


コスモスの 何色の地下鉄の色 削りこむ落書きに壁もなく
 
 
仕事はすべて
機械がやってくれるというのに
人はまだ働こうとしている

機械に負けないように
速度ではかなわないけれど
きっと彼らは何日も寝ていない

私は今
午前なのか ....
(発酵したい、)ね ふたり。肌はふやけて溶け出して やさしくこわれてゆくからだ

蜂の巣に成り変わってく脳みそがしとしとばらまく蜜と毒針

ぼくたちは目蓋に守られ息をする微弱いいのち せっくす ....
壊れそうな気がしていた
一瞬でも気をぬくとパンパンに張り詰めた風船のように
空気を全て吐き出して
しぼみ何処かへ飛んでいきそうだった
会社での私はそんな感じなのかもしれない

感情が分から ....
         ?

名古屋弁で言う「やぐい」タイプの俺
その主体性のなさゆえ
夜桜ツアーに参加したのだが

桜と言えば一本だけ
バス停のそばに二部咲きのがあったきり
かなりの数のヤ ....
 お月さま取ってきてよ
 些細なことでボタンを掛け違えて
 へそを曲げてしまった私に

 ちょっと待ってろよ
 今、長いハシゴ作っているから


 そんな我儘を言ったことも
 すっか ....
コンビニの袋をちりちりいわせながら歩いていた
夜風のなかに小便のような匂いがした
あたりを見回すとその匂いはツツジの群生からこぼれていた
それは甘くて涼しいヨシミの匂いにも似ていた

連休ユ ....
金色の粒子が降り注いでそこら中
寂れた町も今日は暖かい
素肌の風が髪をさらう
息吹をBGMに
きみといつまでも溶け合っていたい
こんな日には
きみと離れる
方法を模索する
きみと繋がる ....
不幸になりそうな顔をしているから
不幸になったという説明が
発せられたために
皆が納得したおももちで
論議は終結したが

本当は偽物なのに
本物の中に混じっていたから
うまくいかなかっ ....
{引用=
約束の時間に間に合う為に道路に飛び出してきた子猫を轢殺す
目の前の死にそうな人間を救うより偉業を成し遂げる為に労力を使う
そんなあなたは時々泣いてみせる
苦しい重荷を一身に背負ったヒ ....
一輪の しおれた花を 握りしめ もう訪れない 春を思う



確かに僕らは家族でした 証明してくれる 絆はもう無く



時が止まったこの家に 戻れない家族の形を夢見ている


 ....
故郷に森があるならそれでいい海の樹海の小さな街だ  
人形の折れた手首を持ったまま母の帰りを一人待ってた
 
 
説明しようとして絶命してしまった僕のレジュメが空へと
 
 
深夜、ヒツジが僕を数えている、可愛そうにまだ眠れないのだ
 ....
土色に枯れた千の蛾が部屋を覆い尽くす
それに 白粉の殺虫剤を 噴きかける
ぽそぽそと 大小の蛾が 落葉になって
床に重なると 兄さんが 粉で真白の瞼を擦って
真赤な涙を垂らしながら言う
「一 ....
salcoさんのおすすめリスト(4507)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Home- ハイドパ ...短歌4*10-3-30
詐欺師の匂い- 夏川ゆう短歌510-3-30
Thanks_For_You- 寒雪自由詩210-3-30
キッチンドリンカー- 森の猫自由詩4*10-3-30
ただ水があるだけの砂漠- 佐藤真夏短歌5*10-3-30
昼間はやってらんねー- 竜門勇気自由詩2*10-3-29
ムエウチさん- アキヨシ自由詩210-3-29
お姉ちゃんのこと- 板谷みき ...自由詩6*10-3-29
春風- 砂木自由詩6*10-3-29
あれはいつものこしゃくなびびんちょ- 板谷みき ...自由詩1*10-3-29
なみだ- 高梁サト ...自由詩6*10-3-29
鳥かごのキリン- たもつ自由詩2510-3-29
蛇つかいたちの行進ラスト- 吉岡ペペ ...自由詩810-3-29
fragrance- ハイドパ ...短歌3*10-3-29
黄昏_/_****'99- 小野 一 ...携帯写真+ ...4*10-3-29
続_蛇つかいたち- 吉岡ペペ ...自由詩310-3-29
2首- 番田 短歌110-3-29
しずまない- 小川 葉自由詩2*10-3-29
瓶詰地獄- 佐藤真夏短歌6*10-3-29
球体採取- 暗闇れも ...自由詩210-3-28
ジャパニーズ_カルト- ハイドパ ...自由詩6*10-3-28
月_の_雫- 鵜飼千代 ...自由詩10*10-3-28
蛇たちの天体- 吉岡ペペ ...自由詩710-3-28
休日- やや自由詩2*10-3-27
オンコット- a自由詩110-3-27
鸚鵡返し- 高梁サト ...自由詩7*10-3-27
遠い春- ミツバチ短歌7*10-3-27
懐郷病- きらく短歌210-3-27
おままごと- たもつ短歌1710-3-26
悪名_/_****'04- 小野 一 ...自由詩7*10-3-26

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151