ひとつしかない
祖母の乳房を
ぼんやりと見ていた
そういうものなのだろう
と思っていた
幼かった私
手術したのだ
その晩
どれだけの悲しみに
打ちひしがれていただろう ....
わたしが金魚の頭を
撫でているころ
ぼんやりとした扇風機は
薄暗がりの中で首を振り
幼い子どもが一人
どこかで帰る家を探している
ここだよ、と言っても
それはきっと
ただの ....
水無月の名も無き川に降り注ぐ雨おろし金オモテを削る
思い出作りでもしましょうと
お気に入りの友達と
おばばばかりのバスに乗り
思い出話に花を咲かせ
温泉地へ着けば
湧いた温泉を
その地のおばばが湯もみしていて
おばばにもまれた湯につかり
....
私は 無だ
貝殻の絵に
甘い体を 遠のく 人に
視覚の岩肌に 凍てつく 心は
地面の 花畑に
未来を味わった
地面の 花畑に
未来を味わった 私は
私の消された 世界へと 流 ....
コンタミネーション「ZincAlloyandtheHiddenRidersofTomorrow」をこのところ毎夜退勤時に聴いていますグラムとR&Bの美しきマーブル状のcontamination本来は「 ....
雨の日に
地下鉄を降りて
改札を出る。
マックのチーズバーガーに
噛り付く
君のメールを読む
いつも四葉のクローバー
僕はいつもあおい双葉
未熟者なんです。
最近友達のエ ....
もう
下を向いて歩くしかないのなら
せめて
きれいなところを
歩く
歩きたい
私達は風景を食べている
そしてもうひとつの地球のような
そんな世界を造りその上を歩いている
しかしそれはとても、とても小さい
幾つもある小さいを繋いでみようと試みるが
誰も縫い目ひとつに ....
ははは
ひひひ
ふふふ
へへへ
ほほほ
愉快でならない。
自分の時間が進んでいる。
自分の思い通りになり
好き勝手な事を言って
感謝される。
強引でない。
心を聞いて
....
カワバタとこんなにながく歩いた
ふたりともなにもしゃべらなかった
最愛ってなんだと思った
仕事がらカワバタはホテルに顔がきくようだった
いつも車に乗り込んでから食事かホテルでゆっくりした
....
PART ONE
馬鹿に屁理屈は効かない………………………………… 9
セメントの唄を歌いましょう…………………………… 20
汚いのはだれ……………………………………………… 35
気体 ....
ポニーテールの少女が今日も
長い髪を揺らしながら、シンナーを吸っている
照りつける太陽と雲ひとつない青空
その上を雲が流れてゆく
どこかで誰かがテニスをする音が聞こえる
水玉のシュシ ....
朝の訪れるたび
切り離されたからだを思う
昨日との交信が途絶えて
寄る辺ない
なまぬるい風に
輪郭を確かめる
季節がしみこんでくるのと
季節に染み出していくのが似ている ....
{引用=「傘、忘れたの」}
鞄の中の折り畳み傘を 奥底に押し込みながら
貴方の手元の傘に目をやった
貴方は少しだけ 困ったように目を見開いて
慌てたように そっと周りを見渡して
わた ....
磁力のせいか
しずけさか
ひんやり感か
北の部屋は
よく眠れる
かつて あたしは
豪邸の一人娘であった
過去世の夢を見る
父と母の部屋に
入ったことを
とがめられ
....
ガンテツパイルは頑張っている
今日も杭打ち基礎工事
ボーリングしてセメントミルク
地下の土壌とカフェオレだ
ガンテツパイルは突っ張っている
地盤に足場をばしっと築く
コンクリだって真空 ....
零時三時の七人現場で
京都タワー下
二十三時半集合
昼間は昼間で搬入現場
明日は八時 ....
カタカナが頬けずりゆく夕べかな
目のなかの珊瑚礁ただ空分かつ
溶けおおせ逃げおおせ笑む緑かな
澱みから光は弾み瀧を呑む
....
巡るとせ土星と怒声やかまし輪
ただひとり飲んで騒いでただひとり
木星のあばた無いからどないやねん
うるさくて寝てられへんがな太陽系
....
彼女は彼を愛していたし、
彼もまた彼女を愛していた。
傍目から見れば完璧な二人だったけれど
どちらも鋭く光る牙を
その身に隠し持っていたから
二人の恋はいつも死闘になった。
顔を逢わせ ....
7日に蛭木の浜に下りていき
ヨガをする。
足の爪先から、踵まで、ゆくりと着地する。
干潮を合図に背中を反らせ、アーチを模る。
オヒルギとメヒルギが
音をひらいて絡み合い
嘆いて赤土を溶 ....
逃げ水の中で魚が跳ねて
アスファルトが柔らかい
太陽は無関心な発光体
空はどこまでも遠く
僕は許されている
「だけど」 ....
月に兎が
みぴょこぴょこ
現実から抜け出したい。
苦しみから抜け出したい。
宇宙人と話しをして
涙を流す。
天には鳥を
水には魚を
果てしない地平線
果てしない運命線
いくじなしよりいくじなしへ差し出すライターの火だけ真っ直ぐに立つ
愚者の問い二十回くりかえしおり黄色い爪でフィルムを剥けば
消し方の丁寧さから気付く嘘さえも殺してゆくような雨
猫寺には
猫の観音さまがおわします。
仏罰は猫手パンチ、
肉球ぷにぷにの千手観音さまです。
私の色はハイな夜奏でられ
何もない地獄耳に鬱吐きだした
石ころの過去に見ていた心壁を
悲しいって
どうしようもないって
泣く君の
前で両手握る僕
雨よりも
無力で泣いた
私生きていたくない
君は言うけど
僕のためになんて
僕が言えはしない
君のうつむいた
....
パチパチと産卵する月光が
きめの細かいモルタルを舐める
チョコレートの銀の包みを
一生懸命に剥がしている
見よう見まねで月まで来たけれど
なにも食べるものがなかった
太陽が地球の裏側に ....
BATHING APEの猿のカモフラを
脱いで一服 建築現場
....
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