美しい鳥が一羽
夜ふけの空にとび立ちました
静かな町の
屋根の上の空は むらさき

ちいさな女の子の
夢の中に
白い雪が降りました
羽のように白い雪がほんの少し

冬はもうおしまい ....
(一番)オタマジャクシのお腹には
    腸管が透けて見えるので
    パン屑あげると白いぐるぐる
    玉子焼きだとぐるぐる黄色

(二番)ヒメアマオタマは雑食性
    なんでもち ....
嫌煙家等と誇らしげに自称する連中というものは
性欲の生み出す錯覚を殊更詩的に表現する事には躊躇いを感じないと言うのに

煙草を嗜む嗜好に対しては
殊更それが脳の産み出す錯覚であるという事を強調 ....
今日もまた奉仕に行きて帰り途コーヒーにケーキ二人食べけり

格子窓向こうに見ゆる青草の彼方の空は曇り空

コーヒーを啜ればまたき味ブルーの茶碗は陽に光りおり

トランぺットの音色が響き座っ ....
私は松屋にカレーを食べに行こうと思う。しかしながら立ちつくした人には吉野屋が向かい側に存在する。街は昨日からのお祭りでたむろしていた人などが吉野屋の手前側を行き交っていて、街の向こうには青い海など見え .... 真夏がアスファルトに喰らいついてる
だらりと垂れた野良犬どもの舌は
桜のころより一〇センチは長くて細い
渋滞気味の二車線に鳴り響くクラクションのブルース
運転席にいる連中はみんなが ....
{引用=頂点はさらに、高さを増す。塔の上に塔を
重ね、そのようにして時代はいつも、賑や
かに葬られていく。足元には、無数のメタ
セコイアが植えられ、手をのばして、空を
仰いでいる。道は、休むこ ....
わたしにはみずこがいる
それにいつからか名前までつけている
ときどきゆめにそのこがあらわれる
ベランダでげんきよくはねてあそんでいる
あぶないからと注意しても
わたしをなめているのだろう
 ....
バイトの面接にいった。それだけで脳から鉄の匂いと鉄の味がするくらい疲れた。実際今もさびついた鉄の歯車が俺の脳内をギシギシいいながら回っている。そういえば俺は今生きてるだけで疲れているのだった。みんな軽 ....  
 
時計の断面が落ちている
側に誰かの置いた花束がある
初夏の陽射しは影をつくり
わたしはわたしの影を
地面に埋めていく
勝者などいない
敗者だけの戦いが終わったのだ
イワシの缶 ....
 ・ ・ ・ ・ ・ ・
 木哺デハ
 北東ノ風 風力8
 気温7度
 1024ヘクトパスカル
 晴レ

 鬱瀏島デハ
 北北東ノ風 風力5
 気温3度
 1018ヘクトパスカル
 ....
狩野川台風で橋が落ちたために
駅からタクシーで大まわりして
修善寺温泉街にはいった
九歳のぼくは父と母に連れられて
和風の大きな旅館にはいる

玄関をあがるとすぐに大きな池がある
池の周 ....
深夜 ライブの帰り
ぼーっと ゆらめく半月に
見上げ つぶやく

飲み会で ふわふわした
足取りで着いた 
駅のエスカレーターの下

料理がしたくなくて
焼酎の炭酸割りを 口にふくん ....
ひどいブスにこの粗末な肉体を捧げて
十二月三十四日の僕は肉の海に沈む
ラムやマトンで身の回りがいっぱいだ
肌と肉のふれあいに心は荒ぶいっぽうだ
やっぱりこんな儀式をするんじゃなかった
何の意 ....
胃に優しいとか
目に優しいとか
肌に優しいとか
地球に優しいとか
特定部位には優しいのに
わたしには 誰も 何も 優しくしてはくれなくて
バファリンの半分は優しさでできていますとか
お金 ....
諦めているのは
おまえだけだぜ
俺はまだまだ
燃えたりないんだ

だって全然
ダメじゃない
なんて言うなよ
これでも
俺は発火寸前なんだ

枯れ木に
火をつけてくれ
枯れ木に ....
人の善し悪しってのは
すぐに「キライ」って言う
そんな単純なことじゃ
わかんないんだよ
自分に都合のいい人が
いい人じゃないんだよ
親や友達じゃないから
そんな無責任なこと
平気で言え ....
光を切り裂いたカーテンの色は青く
寝癖はやっかい、目が腫れぼったい
母親が漕ぐ自転車の後ろにしがみつく派手なズボンの幼稚園児が
男の子なのか女の子なのか判別できない
それを何気なく追い越してみ ....
カワイー

長音符をつまんで
口に運ぶ

ツルルン

艶っぽい弾力に
歯を立てる

ジュワン

甘酸っぱい歓声が
舌を震わす

オイシイ。

ふくよかな句点を
唇をすぼめて

吹き飛ばす

 ....
夕日に抱かれて思い出す
子供の頃に一人で遠くまで行ったことを

夕日に焼かれて強く思う
今の僕は随分遠くまで来てしまったことを
はやく留守電になれよ

追いすがるような絵になってしまうじゃないか

用件さえとどけばいいんだよ

夜のカラスがちぎれて言った

留守電までの時間6秒ぐらいにしろよ
夜が明けきらぬうちに
息で曇ったメガネを通して
見える街灯の明かりは 屈折して
一つ一つが
完全な円形の虹のようだ。

こんな時 寝床では まだ
おそらく 多くの人がもぐったまま
それ ....
「梅干し」がそこにあるということは
「梅干した人」が居るということ
今年の梅雨は
ながく暗く
何もかも腐らせてしまうまで
終わらないようだった

水道の蛇口をひねると
締める直前に
白いクラゲのようなものが
ぬるりと出てきて
コップの中に浮かんだ
 ....
  

  61.

  半規管の殺風景
  宇宙を感じ
  宇宙に感じられること

  62.

  包帯を巻かれたマイクロフォンで
  肋骨にヒビが入った空気を震わす

 ....
晴れている日には
晴れた 澄み切っている 色をしている
健康である 体になっていく 澄み切った
湖のそばにて ラーメンで 健康になる


恋人であることを思いうかべる
文庫本のページを閉 ....
タクシー運転手の吉川さんが、こちらに向かって歩きながら
「昨日の夜、見たこともない美人を乗せたんだぜ!」と大声で話しかけて
きたものだから、窓を開けていた他のタクシーの運転手連中が
どこで乗せた ....
「今日は死ぬにはとてもいい日だ」


風が吹く
ヒマラヤスギが黙然と口を閉ざす草原で
空気に重さがあること
シルバーアロワナの鱗に始点も終点もないとして
明日が普遍してもいい ....
苦しい
痛い
怖い
生きることが

世界は悪しき者達の為の住処

肉体の苦しみ
臓腑を灼く耐えがたい苦痛
精神の苦しみ
魂が傷つき損ない
悲鳴をあげる
「助けて」
助けを求め ....
吐き出した
投げられた
言刃の鋭利さに
切り刻まれ
恐れおののく


何を傷つけるの


それでも
悲しみや怒りは
擦り減ることもない


多すぎる傷を
抱えた ....
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