背を向けて眠る
あなたのかたちを
なぞるかたちで
空洞が訪れ
わたしのかわりに
あなたを奪っていく

シーツの重みを
じっ
とみていると
だんだんと
時間が失われていくのがわ ....
雨よ 降れ
俺達の世界を濡らせ
おんぼろ小屋にも大豪邸にも
等しく雨を叩きつけてやれ
豪邸の中にも貧乏長屋の中にも
等しく人の醜さと卑しさが満ち溢れているから
雨よ 降れ
そうして俺達の ....
今日の朝
街並みは少々異様な光景で
路上に色眼鏡とカメラを片手に持つ人々

刻一刻と薄暗くなってゆく
視線は月と太陽の重なりへ向けられている
金環日蝕

昨日からテレビで見ているから
 ....
ある夜の夢の中
ぼくは一つの素晴らしい言葉を吹いた

それは宝石にたとえるならダイアモンドのようで
気分にたとえるならすがすがしい朝の目覚めで
まだ眠ってるどこかが新しく生まれたようだった
 ....
空が片方の目を瞑る
女はさよなら

、と言った


沢山の赤い宝石が、道路を転がってゆく
遠ざかってゆく赤い宝石の
笑い声
夜を前にして、消え去ろうという
閉じかけた花の
遺言を ....
落ちていきそうな音楽に
目を閉じて
その浮遊感に身をゆだねる
落ちていくのに
浮かんでるなんて
風よ吹け
そして俺達のみすぼらしい魂を笑え
みすぼらしい事にみすぼらしい姿で
汲々としている俺達を
風よ吹け
そして俺達の腐った魂を凪いでくれ
世界はまもやく穏やかな風になり
人間などは ....
やっと時代がお前に追いついたな と
いなり寿司を食べながら旦那が言った

味がついていて パックに入ったまま
温めて ご飯をつめれば出来上がり

便利なものがあったよと 
嬉々として食卓 ....
しあわせをうたおう

なんて言いながら、自販機にキスをして
一本のいろはすを手に入れれば
君と分け合えるりんごフレーバー

 落ち着いてしまうの

疑問文だったろうか、誰かがきいた
 ....
細身の女は、
恐ろしく小さな核ミサイルを抱いて
なぜだか不思議と人通りの少ない
一匹の異様に痩せた野良猫の、
か細い瞳で睨んだ薄汚い裏通りに
幾年月も在り続けたベンチさえ置かれていない露天の ....
かなうかなって
空を見あげて
思えばこそ
で足りたころ

からずいぶん
遠くに来て
しまった
ちいさな願い

なのだと思うこれは
とてもさもない
なみだなのだと

願う
 ....
夜更けに植物たちの呼気が肺胞を満たし
ぼくはしずしずと座席におぼれていく
鶏頭の形をした虫みたいな小さな生き物が
呟きのように車内灯に集まり始めている

窓の外では乗り遅れた人が持て余し ....
私はもうすっかり
おかしな人になって
それからずいぶんになる
何しろいろいろあったり
あるいはなかったりしたのだから
無理もない
夜中に煙草が切れた
もういまやこれだけで
おかしな人と ....
死んだら尼信の本店の普通の9155473に











六十三万入ってるから















 ....
ここにあるのはただのがらくた
偽物で繋ぎ止めた
僕の透明な城
見える奴にしか見えない
はりぼての城

僕はそこでしか呼吸ができない
僕はそこでしか物が見えない
僕はそこでしか声を出せな ....
村の外れの道祖神
何時からそこにおわすのか
村の平和を守るため、
悪霊妖怪退散の
結界 男女二柱
 天津麻羅の矛を持ち
猿田彦と天宇受売命(あめのうずめ)か

村の外れの道祖神
苔生 ....
薄日
午前と午後のはざま
直径8mmの無数の穴から私は
偽物かもしれない平穏を覗き見ている
こんど メールを送ります
そういっていなくなってしまった人たちや
畳に敷かれた二枚のお布団のこと ....
このぼくのこころは
このぼくの鼓動は
このぼくの興奮は
このぼくの足跡は
衝動は
焦燥は
終焉は
再生は


あたらしい言葉を
燃やせば
古い皮質が ....
ひそひそと
整列する樹木の影
それから枝先の細さ
並んでゆれるつり革の
ぶら下がるもののない
空のつり革に
うなだれて
立ちのぼる
カズコサン

閉じている窓の
短く手の届くあた ....
あの日空は群青色に染まっていた

空き缶を蹴ると仕度前の飲み屋の看板に当たった

僕は酔わない

胸の合鍵は冷めたままチャリッと鳴った

何処かへ行きたくて何処へも行けなくて今日も都バ ....
 初夏

少年の頃
お話の木の絵を見た

広葉樹の木陰で
子供達が
眼を輝かせ
耳を傾けている
お婆さんのことば
森や草原を漂い
風に運ばれて
村や町や港や
海や諸国を巡り
 ....
町では桜も散り 山すその我が家までの
道沿いに見える畑には 林檎や梨の花が咲き
雪溶けの遅かったこの地にも 緑の季節が流れ始めた

除雪機で雪をとばし なんとか建てたビニールハウスでも
稲の ....
午後を夜に変える光を
首にまぶして遊んでいる
声の無い鳥たち
枝のなかのはばたき


土に臥せるほどかがやく花
枯れ野を歩む枯れ野の足音
砂と光が
空をなぞり 花 ....
午後3時のバス停で
細身のスーツを着た
若い会社員が
苦しそうにしゃがみ込んでいます
卑怯者は
忙しそうな素振りをして
バスに逃げ込むことしかしない

暮らすとは
そん ....
千本の針が
神経に刺さっている
夜の訪れ

壁のクロスの中に
モジャモジャと
花が咲いている

誰もいない
夏の日の午後が
好きだった

大きな向日葵を
チョップでKILL
 ....
今日は風が強いのでティラノザウルスは巣に閉じこもったきっり外に出ようとはしない。風が身にしみるのだ。ただひたすら蹲っている毎日。彼はハンターだが最近とんと獲物に遭遇したことがない。もちろん空腹で仕方が .... 辛気臭いうえに
面白くも何ともねえ
このチンカス野郎!

下水道の水を
コップに掬って
がぶ飲みするほうが
まだ刺激的で楽しいぜ!
このチンカス野郎!

集団セラピーを
病院の待 ....
もうちょっとを掬い集めても
もうちょっとはもうちょっとのまま

それでも息なんかふぅっと吹き付けたら
袖口でゴシゴシ磨いてみた

やっぱし、もうちょっとはもうちょっとのままだった


 ....
ハサミで切り刻んだ
アルミ箔の吹雪を
ご飯に混ぜて炊いた

ボナペティ
良く噛んで食べてね
山のご飯はとっても甘いから

咀嚼する毎に発生する
その微妙な感じは
ガルバーニ電流と申 ....
 黒くなれないクラブの女王の大いなる、ティーパーティの御為に。
 茶葉を求めてジャックらの駆けめぐったオリエントは、いろづいたベルガモットの照りに燻されオール・グレイ、ご存じ? 柑橘の果皮に、光毒、 ....
salcoさんのおすすめリスト(4522)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
シーツ- はるな自由詩712-5-23
雨よ- yamadahifumi自由詩312-5-22
木漏れ日を見ていた- ちゃむ自由詩612-5-21
「夢落ち」- ベンジャ ...自由詩712-5-21
空が片方の目を瞑る- 瑠王自由詩6*12-5-18
meteor- mizunomadoka自由詩412-5-17
動物達の会議- yamadahifumi自由詩412-5-17
す_のもの- 砂木自由詩10*12-5-17
大人の証明- かんな自由詩6*12-5-16
暁のエクスタシー_★- atsuchan69自由詩10*12-5-16
夢の通り道- もっぷ自由詩712-5-15
最終列車- たもつ自由詩812-5-15
おかしな人- 岡部淳太 ...自由詩912-5-14
狩りと市民税を司る女神_地図と情熱を司る男神- TAT自由詩412-5-14
蕺草(未詩・独白)- プル式自由詩812-5-14
村の外れの道祖神- ……とあ ...自由詩9*12-5-14
薄日- 凛々椿自由詩1112-5-14
生きてるかぎり書けるもの- ホロウ・ ...自由詩9+*12-5-14
カズコサン- オイタル自由詩112-5-13
都バス- 永乃ゆち自由詩6*12-5-13
初夏- 壮佑自由詩26*12-5-12
雪と木蓮- 砂木自由詩21+*12-5-12
ほとり_しずか- 木立 悟自由詩612-5-10
暮らすとはそんなことだろう- 御笠川マ ...自由詩312-5-10
パルス- 和田カマ ...自由詩1*12-5-10
当方滅亡- ……とあ ...自由詩8*12-5-10
心温まるエピソード- 花形新次自由詩212-5-9
もうちょっとなひと(みんなありがとう!)- 恋月 ぴ ...自由詩3812-5-9
じゃみんぐ- 和田カマ ...自由詩2*12-5-8
A_Mad_Tea_Party- 澤あづさ自由詩3*12-5-8

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151