すべてのおすすめ
平静を装っています昭和さん
天階を夏目雅子よ駆けてこい
星ぜんぶ吹き飛ばしちゃえ加賀まり子
ついてくる月はおっぱい石田えり
美保純とさしつさされつ十三夜
あっ晴れに川上麻衣子すっぽんぽん
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届かないところに百個呼び鈴が
対岸で家が燃えてる渡し守
トランプを男と女に分けなさい
食洗機生きてたものの音がする
豊胸手術する人魚姫二十歳
おじいさ ....
ゴジラかよ今後はご飯が放射能
映画みたいといって浴びる放射能
放射能ガンで死んじゃう放射能
原発は嫌いだけど電気は好き
テレビと電気に飼われ泣いたりしてる
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誰かれの造りし枠に詩人なし
説教をするのも聴くのも己れのみ
哲学が聞いて呆れる下半身
リア獣がリア充を喰う夜更けかな
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豆腐屋で静かに足を洗う馬
さみしいと言う砂壁の砂になる
目がくぼんでゆく穴の中にこども
嫁ぎます重い方のつづら持って
嫁ぎます一番軽い首持って
紙コッ ....
ひとつずつ気づいてゆきたい 気働き
ブブゼラという字が既に騒がしい
しかめつら東大仏文それなりに
批評屋の作品集見て大笑い
ハイボール薄めりゃいいのか炭酸詐欺
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音域が広がりすぎて小人出る
テルミンのように触れずに奏でられ
真昼の留守宅コップは端へ端へ
また祖母に会えそう異国の逢魔時
109スカートだけが濡れてない
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巡るとせ土星と怒声やかまし輪
ただひとり飲んで騒いでただひとり
木星のあばた無いからどないやねん
うるさくて寝てられへんがな太陽系
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表現を とやかく言うほど 馬鹿じゃなし
なにがすき? 何でもと言うほど 馬鹿じゃなし
流行を バカにするほど 馬鹿じゃなし
価値観を 勇んで説くほど 馬鹿じゃなし
価値観を 頂 ....
すがすがしい挨拶ばかり大陸棚
ベランダで行方不明になる半分
よく隠れ過ぎたあと泣きながら帰る
石を轢いても花を轢いても軌跡
ちちははの流れていった月経夜
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曇天を 背にしてみている つめたい戸
後ろ手に 鍵盤鳴らす 午後の2時
なめらかな 白い手にさす 慾と情
氷水 とけきるまえに 果てる夢
汗ばんで 覚えた匂い 青畳
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春の風草食動物月面へ
妹の悩みの種を埋めてきた
急に見えなくなる右靴左足
ハンサムな頬にフジツボ飼っている
傾いて傾いて傾いて平ら
肩のない祖父母の肩 ....
くしょうより
にがわらいだと
おもいたい
今はまだ誰のものでもない言葉
はつなつは命をすこし延滞する
母のおなかは折り鶴で満員です
陽だまりにゆりかご骨の色をして
仏飯に日の丸さして笑ってよ
遺影にと醜い写真差し ....
両瞼月の形の白い傷
露出した骨を矯正してる口
三日後に二足歩行で倒れます
初夏の朝 身体の中はまっくらけ
磨かれた床に無数の目玉落つ
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花をふむ人はきよらか春はゆく
おとうさんと正しく発音する練習
夫婦雛三人暮らしテレビ見る
母の家すすきは痩せて羽根に似る
花の散る頃とはいつか母を待つ
(没句)
ど ....
着物が冷たい随分遠くに靡く笹舟
壁焼いて嘘はお嫌いでしょうから
吹雪き明けて紙の破れ目に靴底合う
打ち伏して銀の祭りの幅を書く
シャツ山吹内部に柳として背骨
歩く牛の波紋 ....
気分だけ ワイングラスに ぶどうジュース
気分だけ 安いお肉に ナイフとフォーク
コンタクト したふりをして 眼鏡とる
楽しいと 言い聞かせるのが 情けない
気分だけ だっ ....
路地裏で 甘き夢見る ズッキーニ
愛してた君んちのへんな表札も
今はただ冷たい明朝体が憎い
ビー玉誤飲してやさしくなりたい
注射器のなかで血とソーダが混じっている
暖かいものは信じない、たとえば唇
あの写真の私はわらってはいない
少し音程の ....
生乾きの父を吊るしてからコーヒー
ふと泣いて 朝がまた来る おもしろさ
不安との 戦にいどみ 陽に出会う
ねむれない あしたをおもい ねむれない
主食茄子の子がとても活発
僕おとこです。二割引きです。
キリストの 影も見えない 聖夜かな
もみじ葉で ツルリと転ぶ 散歩道
はれ予報 敗れて悲し 雨男
バシャバシャと 水遊びかな 溺れ人
篤姫に 水戸はここだと 地震かな
ピーポーと 明日は我が ....
不 平 等 に 愛 す る カ ノ ー プ ス と 花
感 嘆 符 ! 未 来 の な い こ の 歌 会
妹 の 月 夜 ふ ざ け た D V D
酔 っ 払 い に は 愛 し 雪 ....