野良犬沢山集めて飼って
近所から苦情殺到のオヤジが
「ボク、もう疲れたよ」と
餌やりを放棄したために
それこそ10ダース分の犬が餓死した
オヤジは動物虐待の罪に問われている

銀行強盗に ....
「悪気はなかったんです
ただ、みんなを不幸せにしたかった
ただ、不幸せに・・・・」
なんか雰囲気出しちゃってるけど
悪気以外の何物でもねえだろ

堅気の生活にもそろそろ慣れた
しかしムシ ....
十六で嫁入りした祖母は
まだ娘だったから
近所の子供達と鞠を突いて遊んでいた
すると 嫁入りした女はもう
そんな遊びをしてはいけないと
誰かの叱る声が聴こえて来たという


春の夜 ....
ふぐちょうちんもシュウキンペも
銃殺刑になるぐらいなら
いっちょ、戦争でもしかけてやっか
って思ってること
いい加減バレバレなんだよ
でもよ、やめといた方がいいぜ
日本人の本性は意外と
 ....
{引用=
*四行連詩作法(木島始氏による)
1.先行四行詩の第三行目の語か句をとり、その同義語(同義句)か、あるいは反義語(反義句)を自作四行詩の第三行目に入れること。
2.先行四行詩の第四行目 ....
港街のとある酒場で出会った爺
コップ酒で赤ら顔、威勢は良くて饒舌で、昔語りを捲くしたて、嘘か誠か話の先で、次第に次第に静かに眠りこむ。

小柄な爺の世迷い言

小僧よく聞けこの俺は
十五の ....
うみにくると
ふるさとに
かえってきたような
きもちになるのは
なんだろう

こくどうから
ながめわたす
ささーん ささーん

おおきくみえたはずの
うねりが
かたちをなくして ....
無料で貰った唐揚げに火が通ってない 伯父さんのお葬式の日に
父に会いに行った
病床で 夢と現のあわいを
ゆっくり行き来している父は
「今○○さんが来て行った」と
仲良くしていた兄の名を言う
その人が亡くなったという事を
お ....
入学したての小学校の教室の机に
ひらがなで名札がついていた
その席に座ったら
ひとりぼっち
と風がささやいた

家に帰ると
オコちゃん
おやつがあるよ
と母に呼ばれる
近所の子ども ....
支給された安全靴でエレベーターを思い切り蹴り飛ばす。

血豆の潰れた足で、都内中の神社を巡る。

区長さんのお参りに今晩は。

ましになれと祈っては、身投げしてる人がいないかと川底覗き込ん ....
気まぐれを起こして
本棚を眺めていた
とある晴れの日
辞書のそばに
転がっている言葉
揺り起こしてみると
眠りから覚めた言葉は
おれに向かって
悲しそうにつぶやく


自分は
 ....
駅の地下にある
ちょっと特別な待合室では
スーツにバッジをつけた男が
ソファにもたれて眠っている

黒いカバンのサイドポケットから
今朝のJapan Timesがのぞいて
上着の胸ポケッ ....
枕の下に包丁を入れて眠るとよい
もしも悪夢を見たのなら
その時はすかりすかりと捌いてしまって
うすい刺し身のようにするとよい
油まみれの水たまりのように光るそれを
やってきた男は食べるだろう ....
東京で生活する
子供達に会いに行くが
どの家でも
甘い物は食べられないとか
薄味でないとダメだとか言って
面倒くさがられてしまい
結局ひとり淋しく田舎に戻る
ジジイを描いた感動の物語
 ....
薄紅の花びらの真中で
一匹の蚊が死んでいました
その造花の霊廟には
微かに白く埃が積もり
異なる時が流れているのです

知っていましたか
昆虫は外見が骨格なのです
死んだニンゲンが放置 ....
空を目指して 山道をゆく
土を踏みしめ 前を見据えて 
太陽を背に 進みゆく

蹴り飛ばしたのは 昨日の言葉
放り投げたのは 明日の行方
崖下は遠く落ちていく中
あのいつかだけが 消えず ....
今年も届いた母からの小包

まずは
?AKB48みたいな洋服がほしい?
という娘達のリクエストに応え
母が見つくろってくれた 
チェックのワンピースやミニスカート

その下には
ハロ ....
忘れている何かの先に

頭の狂ったマンドリン弾きが
丘の上に座ってじっと
坂の下を見ている。

その男の着ているコートは
薄茶色のバックスキン
しかも、足元は合成皮革のハッシュパピー
 ....
そっとしておいて

軽やかなジャンプ

手をつないでゆっくり

静かなダンス

浮きあがる心は

淡く光る

しっとりと濡れた街は

柔らかなマシュマロのような

つつ ....
原始の地球で生命が誕生するかのように
うなりをあげ ドボドボと音を立ててそれは始まった
新しく生まれる世界の器が満ち足りるのが待ちきれず
私はひざまずき成り行きを見守る

器の底はあっという ....
降りそそぐ5月の光が せせらぎの上を転がり 溶けて 

自らの背に光を受ける 小さな魚の群れが
黄金色の川底の砂に 等間隔の影を落とす 

若草の緑が流れを縁取り 
木々のざわめきが  ....
「あたし
こんな醜いデブに
身体を弄ばれてるんだわー」
とか貴女が思うことで
貴女の性的欲求を
満足させているんだとしたら
少し悲しいです

とは言いつつ
僕も
「こんな男に
舐 ....
頭の上に散らされる雪は
雑にかけられた塩のようで腹が立つ
それはまるでクリスマスの朝に
食卓に並ぶ食材たちの気持ち

街の食材たちはにぎやかだ
そしてしずかに調理されてゆく

クリス ....
あなたの皮膚に、脈うつ血流に、閉じた瞼の裏側に。
私は残ります。

あなたが生きている限り。
わたしは、ここに。
日が昇って
半解凍へとかえる大都会

ふと目(me)を増やしすぎた怪物が
ふと自分で喋ることを忘れそうになる頃

地上に向けられた監視カメラの視線は
この地に隠れている呪縛霊の
その眼 ....
列車の暖かいシートに座ると

向こう側のガラスの奥には

半透明な私が少し微笑んでいて

疲れて座っている

暗闇にうっすらと光り浮いている私は

ゼラチン質のように柔らかで他人の ....
国道二号線を走っていたら
ふいに視野の右側から
何か小さなものが飛び込んで来た
と思ったらサイドミラーの上に
シジミ蝶が止まっていた
小指の爪ほどの大きさの
灰白色の翅をピタリと閉じて ....
ひと手間加えて食べにくくなった 【車窓から見える赤い風船は、まるで祝福のしるしみたいに 】


なんでかしらないが
あなたとわたしには
おなじ「なにか」が ある気がする

その「なにか」が なんなのかを
知 ....
salcoさんのおすすめリスト(4522)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
腐乱ダースの犬- 花形新次自由詩114-1-11
おヨネ- 花形新次自由詩314-1-9
祖母の記憶- 壮佑自由詩25*14-1-8
四谷テロリスト専門学校- 花形新次自由詩514-1-6
四行連詩_独吟_<界>の巻- 塔野夏子自由詩5*14-1-5
酒場の爺の世迷言- ……とあ ...自由詩10*14-1-5
うみ- 佐野権太自由詩9*14-1-4
無料で貰った唐揚げに火が通ってない- 北大路京 ...自由詩514-1-3
牧場- Lucy自由詩18*14-1-3
二つの名前- 殿岡秀秋自由詩1214-1-1
警備の人- モティー ...自由詩214-1-1
からっぽ- 寒雪自由詩313-12-30
time_travel- 藤原絵理 ...自由詩513-12-29
- 春日線香自由詩213-12-28
糖尿物語- 花形新次自由詩413-12-28
安らかに眠れ- ただのみ ...自由詩29*13-12-27
燃え残る声- 自由詩313-12-27
味噌漬けと詩集- 夏美かを ...自由詩32*13-12-27
うけいか- ……とあ ...自由詩5*13-12-27
そっとしておいて- 灰泥軽茶自由詩613-12-25
take_a_birth- Neutral自由詩413-12-24
幼子が去った後には- いねむり ...自由詩4*13-12-23
寒い夜- 花形新次自由詩113-12-22
ソルティ・イブ- ハーブ園自由詩313-12-22
記憶- a_ya自由詩413-12-22
答え探しの大都会- yuugao自由詩3*13-12-21
もうひとりの私はゼラチン質のようだ- 灰泥軽茶自由詩1213-12-21
シジミ蝶- 壮佑自由詩22*13-12-20
ひと手間加えて食べにくくなった- 北大路京 ...自由詩813-12-20
ふうてん_とばそ- るるりら自由詩19*13-12-18

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151