{引用=大僧正は空になった蜂蜜の壺でさえも大事にとっておいて、名もわからない真っ白な花を一輪、そっと刺しておくような優しい方だが、お金は貯めるし、奥さんはたくさんいるし、けっして、聖人ではなかった。
 ....
鎌を持ち稲を刈る
コンバインが入れるように
田んぼの四隅を 大きく刈る
いろんな形の田んぼ
とにかく 鎌で刈る

雨が降りそうなので
ブルーシートも 持って行く
雨にぬれたら 機械の中 ....
まず目をとじる
つぎに手をひらく
そして想像してみる

捨てさることのできない
自分というもののなかに
ちいさく
しめってふるえている
自我を想像する
それを捨てる

目をとじる ....
猫は一日
ひがな一日丸くなり
日だまりの中で丸くなり
屋根の上で丸くなり
塀の縁でも丸くなり
玄関口で丸くなり
自動車の下でも丸くなり、
部屋の温もりに丸くなり
タンスの上で丸くな ....
世界中の人が同じ嘘をついて
世界中の人が嘘をついたことを忘れたら

きっとその嘘はほんとうになって
ほんとうのことは嘘になる
 
赤い糸があるなら

断ち切りたい

だって、自ら紡ぎたいじゃないか




 
昨日、病院の帰りに新宿西口に寄ったら
5時から自民党の総裁選の為の演説があるらしく
たくさんの警察官、たくさんの黒い服の男たち、候補者ののぼりが風にゆらめき物々しい雰囲気だった
俺はいつもの煙草 ....
ベランダから部屋へもどってくると
なんか照明がばたばた言っている
ぎょっとして上をみると
一匹のトンボが照明に羽をぶつけてばたばたやっているのだ

ぼくはほっとした
ああ トンボね き ....
隣のおじさんが郵便配達員に怒鳴っている
たばこ屋の猫は浮気性だと思う

趣味の悪いステッカーがたくさん貼ってあるギターケース
コンビニの段差でアゴを擦った車
大きな問題と中くらいの問題を抱え ....
まいにち、テレパシーをとばしている

とどいたのかなぁ
今日は雨だけど ・・・


れんちゃんにとって
六月はもう、真夏とおなじだった
朝から暑くてたまらないみたい
ひんやりつめたい ....
バラバラにした
バラバラにした
夫のことを
鬱陶しかった
みんなの家が
明るくなった

たった一人
浮いた夫
役立たずで
文句ばかり
言うもんだから
腹が立った

バラバラ ....
サンデーバザールのあと
あらしが何度か通りすぎ
片腕の乞食が食いっぱぐれ
捨て猫みたいに骨と皮だけになって


水気で頬をいっぱいに膨らませた雲は
策略的なハンターの目つ ....
あるところに
色を嫌うレンズがあった

それが愛したのは形
そして光と影の
バランスだけ



そのレンズを通して見ると
総ての花が おしゃべりをやめた

春の日差しの ....
光がないから
影もない
のっぺらぼうの空気の
暗闇

夜の住人の
かわいた息
脳天のおくを這う
黒い質感

夜のからだを
闇にあずけて
優しさと厳しさが
混交する

 ....
塗料が剥げた
一部むき出しの看板
××酒店の文字が
マグマのように溶けだした
アスファルトの傍らで
孤独の声を上げる

何食わない顔をして
過ごしている

もう忘れてしまったなんて ....
路上
たぬきが死んでいる 今日
のどを空に見せて
堂々たるもんだ

左右に列なす車の真ん中を
雲を逆さに見下ろして
脇腹を少し赤く割って
動かないで

見に行こうぜ いっしょに
 ....
コスモスが道をふさぐ
迷っている私をみすかすように
濡れたコスモスが
ふれて冷たい

いかなくちゃ
そうおもうときほど
いかなくてすむ方法を
想ったりする

大人になるって
迷わ ....
発酵と腐敗は兄弟で
人間生活に有用なものは発酵
有害な場合を腐敗というらしい

母の遺産のふるーい缶詰がある日でてきた
台所のすみで静かに時を過ごして
僕と対面したわけだ

すでに缶は ....
たりたりたりと

私の何か少し足りていない

ミリデシリットル分の

たりたりたりが

足早に私のうしろをついてきて

影に交じりながら

陽をよけて

たりたりたりと
 ....
夏に焼かれた街を労わる雨音

一粒一粒、世界に触れ、砕け

私の胸を静けさに連れていく

夜、ひとり聞き入るこの音に

なにもかも許された気がする
乳頭から豆乳
あなたなら
どうする
お豆さんだからって
泣き寝入りは
許さないからね

乳頭に入刀
あなたなら
どうする
刺激が欲しかったなんて
強がりはよしてね

乳頭だけ ....
                

染み透る冷たい澄んだ水を腕に流して/
仮初の水素の香りと爽やかな森の空気がきみの頤から滲み

戦ぐ風               贖罪の韻律がかすかに
 ....
無菌状態に保たれた部屋の中できみは横たわっていた
酸素と、栄養を身体中に装着された管から受け取りながら
常に心拍数や体温をチェックされていた
みんなきみのことを眠っていると思っていた ....
小奈留沢くんの
オナニーには
華がない
なぜなら
小奈留沢くんの
オナニーには
夢想する
オナペットもいなければ
DVDも画像も
なにもない
ただポコチンへの
直接的刺激があるだ ....
その道の先

途切れた先に海があり
海を覆って空がある
空のなかには窓があり
窓のなかには月がある

その月の先の暗闇に
えも言われぬ雨が降る

二つを分けた雨雲の
そのまた先に ....
柔らかい言葉は聞き飽きた


辛辣な愛の言葉を星空の果てまで届けておくれ


激しさだけで抱き合った真夜中の赤い部屋


星が上から下へ流れていく様子を見ながら


君 ....
古いフィルムネガ
光にかざせば
見知らぬような

ああ 確かに私だろう

こびと専用の夜行列車の小窓の中で
かすかに笑っているようだが
それは条件反射の類だろう
本当に可笑しい時は ....
きょう
夕焼けをみていたら
いきなり空が
あかい舌をだした


空よりもずっと
遠いところ
飛行機にのって
バスにのって
橋も渡ったのに
ここは山ばかりなのね
と少女はいった
 ....
いつからあるか給水塔
コンクリートで固められ、
一二本のピラスター(付け柱)
誰が呼んだか丘のクラウン
二基一対の給水塔

昭和どころか大正の
遙か昔の古城のよう
異様な風貌の建造物で ....
わたしの見ている景色は
きみたちとは大違いなのだ

わたしの見ている景色は
ゴージャスなブロンド
タンクトップ&ホットパンツから
こぼれんばかりの
サンシャイン、チッツ&ボトムなのさ
 ....
salcoさんのおすすめリスト(4522)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
大僧正_疾風怒濤するの巻- コーリャ自由詩312-9-28
とってるぞー- 砂木自由詩12*12-9-28
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紡ぎたい- 殿上 童自由詩28*12-9-27
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遭遇戦- 多木元  ...自由詩4+12-9-27
カラーコーンに呼ばれて- カマキリ自由詩412-9-26
ぼくのテレパシー_2010- たま自由詩29*12-9-26
バラバラにした- 花形新次自由詩112-9-25
街角で簡潔に詰め込んだ食事のあとで- ホロウ・ ...自由詩7*12-9-25
色を嫌うレンズ- まーつん自由詩10*12-9-25
夜に住む人- シホ.N自由詩4*12-9-25
チンポコ音頭- 花形新次自由詩2*12-9-24
路上- オイタル自由詩6*12-9-23
雨とコスモス- 朧月自由詩912-9-23
台所のかたすみで- 梅昆布茶自由詩10+12-9-22
たりたち- 灰泥軽茶自由詩9*12-9-22
雨音- 三田九郎自由詩412-9-21
乳頭- 花形新次自由詩412-9-21
群島- empty自由詩3+12-9-21
ジョーイ- ホロウ・ ...自由詩3*12-9-20
小奈留沢くん- 花形新次自由詩212-9-20
犬と鳥- ……とあ ...自由詩14*12-9-20
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銀塩写真- そらの珊 ...自由詩14*12-9-19
やまぶどう- yo-yo自由詩1412-9-18
おかの上のクラウン- ……とあ ...自由詩11*12-9-17
景色が違う- 花形新次自由詩412-9-17

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