とくとくと心臓が鳴るポロシャツの色ごときみを思いだしている


頬杖をつくのをやめてどうせならぜんぶ教えてほしい道草


内側の傷つけ方が知りたくて今夜は床で寝ようと思う


 ....
秋の小憩

寒蝉が一声高く鳴きわたりどくだみ茶喫す秋始まる

秋となり夏の花々勢いを失いてゆく風の吹く昼

天高く白い雲間に光さし妻と二人の語らいをする
窓辺からずっと虫の音がしていた

部屋をくらくしてそれを聴いている

目を閉じているのか

目を暗やみに開いているのか

もうわからなくなるくらい

虫の音につつまれていた

 ....
学校のかえり道
キミはいつも
あたしに
宿題をだした

それは
2次関数だったり
パズルだったり

 次までにがんばって

キミはいつも
白い歯をみせて云う

理数系の苦手 ....
あと何分
同じ事 話し続けるんだろう

向かい合わせで
喋るなんて
テーブルを発明した人はデリカシーが足りない

雨に叩かれる窓
明かりが強すぎる店内
雑然と
雑念が
入り交じる ....
 
 
かみひこうき とんだ
ゾウをのせて とんだ
キリンのくびに ひっかかり
かきひこうき おっこちた
ゾウはキリンの つののうえ
ノッポのしいくいんも とどきやしない
 
+
 ....



面影に
蝋燭が淡く
拾う貝殻は
潮に消された
砂浜にねむる白ユリ
風に剥がされ
おちた
化粧箱の螺鈿
あなたは
アルバムのなかで微笑む
ちぎれた月の真珠
少 ....
よこむきになって
泣いていたら
右目のなみだが
左目にはいって
はんぶん魚で
おぼれていました
どうしようもないことばかり口にしてしまう
虫の声さえ聞こえない熱帯夜
最終電車もとっくに過ぎていってしまったのに
私は今夜も寝付けずに
見えない星を探しながら考えてしまう
私はこの世に生まれ ....
あかい血だ
血は
いう

生きている

おまえは
生きているのだと

生きてる・・・

まだ
いきている

あたしは
血を流している

カラダじゅうから

あたた ....
臨月でお腹の大きい妻が呼んでいる。
僕はいつもの公園で二日酔いの頭を抱えながら、
三歳の息子と遊んでいる。

繰り返し繰り返し
同じ砂山を作っては壊し作っては壊し、
何回作っても彼の作 ....
     こわがらないで、どうか
     時代がどんなに残酷で 悲惨で
     心を破滅させるものであったとしても
     きみにはいつだって、辿りうる帰途があるね
     ここに、き ....
高速バスに揺られて
レモンチューハイをお前は口に含んだ
すぐに
朝焼けみたいに
お前の喉元から顔にかけてが
赤く
紅をさしたみたいになった
「まるで祭りの御稚児さんだ」と僕が笑うと
「 ....
 
 
朝五時になれば
二階の廊下を軋ませて
起きていた
早起きの父が
祭壇の裏でまだ寝ている

ひさしぶりに
子吉川に
鯉釣りに連れていって
父に話しかけても
眠ったまま
 ....
坂のある街は
景色の綺麗なところが
多い

シアトルもそう
リアス式海岸があり
流木が流れ

ちょっとフリーウェイを
車で走れば
そこは
緑に埋もれる
森また森

高台の高 ....
1、
夜は
君をこわがらせないように
ゆっくりと夜になっていく

君は
君をこわがらせないように
ゆっくりと老いていく


2、
しろいくもに
しろいペンキがついている
 ....
あなたが噛んだ
アソコが痛い

あの日の夜の
行為の結果
小指ほどの
アソコがまだ痛い

テクニックのひとつと
軽く噛んだにしても
尖った犬歯ではだめだって
あれほど言ったのに
 ....
木が勢いよく枝をひろげ
葉がさらさらと風にそよいでいる

ココがわたしの入口です


日に焼けた古本の匂いが
若き父のひたむきさをつれてくる

ココがわたしの入口です


決し ....
ビルディングに
夕陽が飛び火して
鉄とコンクリートに
ほんのひととき
しょっぱい血が通った

ビルディングの
かりそめの心臓が
眩し過ぎたから
思わず目を細めて
微笑んだような顔をした

夕焼けが
 ....
きつねコンコン
遊びにおいで
黄色いバケツは誰のだろ

きつねコンコン
昼寝においで
しゅわしゅわラムネが冷えてるよ

ふるふるゆれる
黄色い花は
小さな船の形して

ふるふる ....
私にとって人生初の友達は、カトウさんちの犬ポチだった。
私の記憶の一番古い場所にあるその姿は、大きくて逞しいボクサー犬だ。
しかし家族に言わせると、ポチは茶色い普通の雑種犬だったらしい。
当時住 ....
お兄ちゃん仕事は?
外回りの途中なの?
こんなところにひとりぽっちで
噴水のそばでジャムパンかじって
なにやってるのお兄ちゃん?
さみしくないのお兄ちゃん?
どうしてそんなに童顔なの?
 ....
からだがからだを残して震え
雪のはじめのひとかけらを知る
もういちどの無い
もういちどに咲く


底まで呑まず
わずかに残る空を見つめる
青は低く
灰より遠く
 ....
 入浴(4)

今日も黙っていたのに
妻は頭と体を洗ってくれた
心の中で歌を歌った
愛の歌を

妻は看護婦をしている
月に40万円以上も儲ける
僕は10万の収入
僕たちはとっても仲 ....
私は本の中で見つけたい
確かな街を見させられた気がする
風のようなものとして
場所なんてもの 何も 夢には無かった


いつだって わからない
何なのかを 見ていた 
これは何故なのだ ....
虫の音やなすべきことをなさぬまま いちばん好きなひとと

けっこんしたいとおんなは言う

だからそれを

かんがえるようにとおんなは言う

ぼくは頭がい骨のまわりでかんがえる

後悔とざいあくの海のなかにいる

 ....
けんけんぱをしながら

あの日の顛末を見ていた

ほとばしる水しぶき

暮れかかる ガーゴイル

けんけんぱをしながら

あたしはどこまでも無敵だった

孤独なガゼルみたいに
 ....
血は立ったまま眠っている











生きる事はやり過ごす事だ











 ....
手さえ握られたことないのに

あれは高校二年生の今頃だったか
「あの子ってやりまんらしいよ」
そんなあらぬ噂を言いふらされたことがある

誰かしら噂になっているなと感づいていたけど
まさ ....
salcoさんのおすすめリスト(4507)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
新しい日- 苅田由枝短歌12*10-9-19
秋の小憩- 生田 稔短歌310-9-19
すこしあるこうか(2)- 吉岡ペペ ...自由詩710-9-19
Homework- 森の猫自由詩4*10-9-18
boring_man- Akari Chika自由詩3*10-9-18
ファザー・グース(7)- たもつ自由詩310-9-18
白蝶貝- アラガイ ...自由詩7*10-9-18
- はるな自由詩5+10-9-18
バースディソング- 涙(ルイ ...自由詩710-9-17
あかい血- 森の猫自由詩5*10-9-17
- ……とあ ...自由詩14+*10-9-17
ララバイ、瞬間に- るか自由詩4*10-9-17
菜の花- 黒田康之自由詩510-9-17
大人の休日- 小川 葉自由詩210-9-17
坂のある街- 森の猫自由詩6*10-9-16
時間栽培- 昼寝ヒル ...自由詩610-9-16
小指ほどの思い出- 花形新次自由詩2*10-9-15
空は音符の匂い- 昼寝ヒル ...自由詩6*10-9-15
夕陽ビルディング- nonya携帯写真+ ...12*10-9-15
きつねつりふね- 海里自由詩610-9-15
ポチの消滅- テシノ散文(批評 ...210-9-14
アグネス- セガール ...自由詩610-9-14
瓶天- 木立 悟自由詩510-9-14
入浴(4)- 生田 稔自由詩510-9-14
文字とコンクリート- 番田 自由詩310-9-14
- A-29俳句1*10-9-14
おんなのくるしみ- 吉岡ペペ ...自由詩410-9-14
孤独なガゼル- 自由詩310-9-14
ネクストナンバーは東京ザヴィヌルバッハ- TAT自由詩2*10-9-14
水際のひと- 恋月 ぴ ...自由詩19*10-9-13

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