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ゆきのしたに
ねむっているのは
だれか

ゆきがつもると
さくもつがよくそだつと
そぼがいった

ゆきのしたには
おばあちゃんが
ねむっている
スーパーで
すいかをたたいてる
おくさんがいた

ぽんぽんぽん
ぼっちゃんはいる?
ゆびさきでやさしそうに

ぼっちゃんは
こたえなかった
かわりにとてもよい
おとを ....
うみから
さかなをとり

はたけから
やさいをとり

ひとから
おかねをとる

うしは
おちちをとられ

そうすることで
いきている

かこも
みらいも
 ....
しんさいご
しばらくみなかったひとが
かえってきていた

しんさいまえと
かわらず
もうふいちまいで
えきまえでねていた

ひびわれた
ろじょうで
わらうしかなかった ....
しぜんを
かんさつしたいけど
このしろいたてもののなかで
はたらいてばかりいるから
しぜんをかんさつすることは
できないとおもっていた

なのに
このしろいたてものの
な ....
 
 
そらは
だまっている

なにかつたえたくて
だまっている

にくしみもかなしみもない
そらのことばを

うつくしい
あおにひめて
 
+
 
しょうがが
きい ....
 
 
あめのおとを
きいている

とおもっている
わたし

ひとのこころが
みえている

とおもっている
あめ

のようなきがして
まっている

すてられた
とう ....
 
 
みあげると
よぞらである

ほしひとつない
わたしのひふの
うちがわである

こえがとどく

あなたのよぞらから
わたしのよぞらへ

ろっこつを
ひからせるのは
 ....
 
 
真夜中の
高層ビルを写真に収めると
ワンフロアだけ
灯りが点いている
残業してる
君がまだ
一人だけそこにいる

+

掌に宇宙
君の掌にも宇宙がある
手をつなぐと ....
おもしろいいろ
しろいいろ
しろくまのいろ

しまうまのいろ
しろかくろかわからない
しまうまのいろ

きりんのいろ
きいろにたくさん
てんてんがあるいろ

サバン ....
 
 
朝五時になれば
二階の廊下を軋ませて
起きていた
早起きの父が
祭壇の裏でまだ寝ている

ひさしぶりに
子吉川に
鯉釣りに連れていって
父に話しかけても
眠ったまま
 ....
 
 
おさない頃
倉庫に閉じこめられた
なにか悪さを
したのかもしれない

わたしは泣いた
父の足音が遠ざかり
もうだめかと思っていると
ふたたび父の足音が近づいてきて
鍵があ ....
 
 
もう解約したはずの
父のメールアドレスに
メールを送る
すぐに返事がくる
なんだ
やっぱり生きていたのだ

Delivery Status Notification (Fai ....
 
 
前田屋というそば屋で
四人でそばを食べた
あれが最後だったと思う

ほんとうは
生まれたばかりの息子と
奥さんのそばに
いなければならなかったのに

遠いところから
会 ....
スーパーマーケットの
タイムサービスで
父が売られていた
お惣菜売場の隅に
さみしそうに立っていた
私が買った
うれしそうな顔をする父に
何か食べたいものはないか尋ねると
 ....
峠を越えると
雨は止み
雲の隙間から
一筋の
光が降りていた

神様が
父を迎えにきたのだ
私を待たずに

もう何もない
父の体を抱く
まだあたたかいのは
生きて ....
 
 
ひとつしかない
祖母の乳房を
ぼんやりと見ていた
そういうものなのだろう
と思っていた
幼かった私

手術したのだ
その晩
どれだけの悲しみに
打ちひしがれていただろう ....
 
 
泡がうまれ
浮かんでいって
はじけて消える
泡が泡として存在した
一瞬のいのちが
空中へ放たれてゆく

窓のそと
にゅうどうぐも
夕立がくる
ひとり
またひとりと
 ....
 
 
こどもの服が
床に落ちている

拾うとわたしは
着たくなっている

こんなに小さな服に
おさまっていた
わたしが
 
 
 
 
休日の午後
息子と散歩した
飛行機を空に見つけて
あんなに飛んで
どこまで行くんだろう
と息子が言った
西の空を見ては
あそこに夕方みたいなのがあるよ
と僕に教えてくれた
 ....
 
 
わたしのとなりで
ねいきをたてている
ひとがとなりにいるのなら

ひとりではない
わたしなのだとおもう

ねいきのむこうに
せかいがある
そのとなりで ....
 
 
もうだいたい
春になったので
よしと言って
神さまが立ち上がる

立ち眩む
夏になると
いつものことだと
神さまが言う

もうだいたい
人になったので
よしと言って ....
 
 
スーパーにいくと
果物ばかり買ってくる

もう一人
いるみたいに

声はしないのに
それはたしかに

+

骨をのこして
魚はいってしまった

これが最後です
 ....
 
 
ははが
ないている
わたしのしらない
もうひとりの
ははが

わたしのしらない
こえをころして
せなかのむこうで
ないている

しんしつの
きおんが
じょうしょう ....
 
 
わたしの妻になるひとは
どこにいるのだろう
漠然と考えていた
頃があった

もしわたしがこの街に
来なかったなら

あなたはもっと
幸せな人生を
歩んでいたことでしょう ....
 
 
日曜の午後
まだ若かった父と
釣りにいった

一尾の鯉を釣り上げた
家に持ち帰って
僕が釣ったんだよと
母にいった

さっそく料理してくれ
父がいうと
きれいな川なの ....
 
 
懐かしくて
よい匂いがしてきます
家の匂いによく似ています
目を瞑ると
窓から光がこぼれます
もういない人の
声もよく聞こえます
 
 
 
 
イデオロギーが
目的ではなく
手段なのだとしたら

人として
あるべき姿が
目的ではなく
手段なのだとしたら

二十一世紀
初頭を生きている
僕らが信じていた
二十 ....
 
 
君の目に写るのは
赤い満月か
蒼く光る新月か

目に写る
それは大抵見えている
目に写らない
それも

昨日わたしは恋をした
日没の背に
その向こうにある
朝の胸に ....
 
 
仕事はすべて
機械がやってくれるというのに
人はまだ働こうとしている

機械に負けないように
速度ではかなわないけれど
きっと彼らは何日も寝ていない

私は今
午前なのか ....
salcoさんの小川 葉さんおすすめリスト(37)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
眠る命- 小川 葉自由詩312-2-1
夏の音- 小川 葉自由詩311-7-24
収穫- 小川 葉自由詩511-4-15
シンボル- 小川 葉自由詩711-3-31
あったそこにあった- 小川 葉自由詩511-1-8
空の言葉- 小川 葉自由詩610-11-16
透明傘- 小川 葉自由詩710-10-24
夜空- 小川 葉自由詩610-10-12
寝帰り- 小川 葉自由詩710-10-8
サバンナ- 小川 葉自由詩310-9-25
大人の休日- 小川 葉自由詩210-9-17
倉庫- 小川 葉自由詩710-9-11
メールアドレス- 小川 葉自由詩810-9-8
最後の家族- 小川 葉自由詩810-9-1
タイムサービス- 小川 葉自由詩14+10-8-26
今日一日- 小川 葉自由詩4*10-8-19
祖母の乳房- 小川 葉自由詩510-6-30
炭酸水と夏の気配- 小川 葉自由詩510-6-13
- 小川 葉自由詩5*10-6-10
親子- 小川 葉自由詩710-6-1
寝息- 小川 葉自由詩310-5-25
夏のゆらぎ- 小川 葉自由詩2*10-5-23
呼び名- 小川 葉自由詩4*10-5-16
other=M- 小川 葉自由詩4*10-5-2
- 小川 葉自由詩610-4-29
ご先祖様- 小川 葉自由詩110-4-28
音楽- 小川 葉自由詩410-4-24
開花- 小川 葉自由詩210-4-16
赤い蒼玉- 小川 葉自由詩5*10-4-10
しずまない- 小川 葉自由詩2*10-3-29

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