n次元関数の座標軸の一端にしがみついて
グラフのn次曲線を眺めている視点から
三次元を眺めると歪んだ感情が広がる
感情という名の空間を認識しているのだが
座標軸に沿ってスライドして0へ

 ....
つるつるの
のっぺらぼうより
ささくれだった
心のほうが好きです
だって
何かが
引っかかりやすいから


という言葉を残して
その九十六年の生涯を
未だ全う中の
山本兵衛さん ....
ばてている狛犬    大通りを一本奥へはいった
   ラーメン屋の先の三叉路の角っこに
   その八百屋はあるんだ
   狭い軒先に段ボールが並べられ
   曲がったキュウリや
   太さも大きさもまち ....
教習車で好きな子の家の前を通る  前略 神社の境内のながい石畳の階段を歩いて きずきました
わたくし カドウ域フェチなのでございます
鳥はイキモノの可動域を知らせてくれる 
「愛(う)い奴 もちと 近こうよれ」と おもうほ ....
ほら、風だよ
君のやわらかなほっぺをなでていったのは
みえないものは優しい友達

ほら、風だよ
みえないものは みえなくていい
みえないものは みえないからいい

ほら、風だよ
いつ ....
子どもは揺りかごのなか、ぐっすり。と水になる。
笹船のように耳だけをうかべて、聴いているのは、さざ波の音。
僕は、耳を手のひらで掬いあげ、扉を押し、ひらく。
足下には砂、埋もれた階段、月明かり、 ....
だれかの帰りを待ちながら
とんとんとんと野菜をきざむ
だれかの帰りを待ちながら
からからからとグラスを鳴らす
だれかの帰りを待ちわびて
ぽろぽろぽろと頬ぬらす
今度生まれてきた ....
丸くなったら猫 私の嫁さんは
生理前
すんげえ機嫌が悪くて
まさに今流行りの
爆弾低気圧って感じなのね
違う違う
爆弾娘じゃないって
それはこの間捕まったでしょ
ボロ小屋みたいなとこで
私が言ってる ....
君は少年のような頬と
薄い胸をしていた

感情が高まった時に
鋭く視線をさまよわせては
まるで炎を吐くように絶叫するんだ

震える肩からは
幾筋かの血が流れ
世界を汚していった

 ....
「を」の人

鍵穴を
開くための 旅をしている


夜空は うすら明るかった
暗かったのは むしろ樹木のあたりだった
いきものの息遣いがするほうが 暗かった
なにか隠され ....
強くなりたいと
いつもおもっている
ほんとうの強さも知らないのに

おちつけ
いいきかせる自分のこころが
小さいことも
おぼえていよう
明日またあるくために
グッチョレの泉には
液の精霊グッチョビアヌスが
棲むと言われていた
タマンキと弟子たちは
グッチョレの泉に宿をとり
一晩旅の疲れを精霊に癒してもらう
つもりだった
グッチョビアヌスと ....
月の舟に乗って
子供たちは夜を往く

魔法の絨毯
空飛ぶ木馬

月明かりに照らされて
夢を喰らい
子供たちは夜を往く

月の舟に揺られて
夜はそっと更けて行く

月の舟に乗っ ....
お金より
大切なものがある

またあ
そんな手垢にまみれた
こっぱずかしいフレーズが
よく言えるわね
しかもいい歳して

少なくとも
あんたのその
まったく何の新鮮味もない
底 ....
          
喪服を着た父が 部屋の隅にいる
悲しいほど 
とても暗い場所に
かなり寝たので 夢だったのか ひどく汗ばんでいる
耳をふとんにあてると 父が階段を上ってくる気配がした
 ....
檻の中にいる時より
人の中にいる時の方が

君はずっと孤独だ

誰かと語り合っている時より
一人で黙っている時の方が

君はずっと雄弁だ

誰かに褒められている時より
誰かに見捨 ....
Agains 

今年はじめての 雪でした
足の下に さくさく 
冬の音がする

雪のつめたさに
舌打ちしたり
みなが冬をきらうから
少しばかり 冬は意固地になっていたりするのです
 ....
しわ寄せは民に向かう
大誤算は最下層が被る
根本的な歪みが
少しでも露わになればあまりにも脆い
「文明」とはもはや呼べぬ文明


責任はなすりつけ合いの道具
いつからかそれが当たり ....
約束された
明日は無い
とはいえ今を
月の光る静けさだ。

わかっています、と幾度
こたえたであろうか
あの時
空から照らす透けた光にうつむいてさ
遠く遠い声であ ....
目蓋の夜、窓の外では四角い人造石の街が美しく燃えている。

 でもタバコはやめない方がよい。

目蓋の夜、見えない戦闘機が無差別爆撃をつづけ、火炎とすさまじい爆発音が窓ガラスを割った

  ....
俺の眼の前のプライオリティシートに
足広げて悠々と座っている
外国籍の少年達よ
他の奴らは知らねえが
俺をなめてもらっては困るんだ
いいかお前ら
満員なんだから
ちょっと詰めろ
そうだ ....
 も吉と歩く


何もない冬の午後
も吉と歩く
はたちの頃 一年ほど日記をつけた
何も残せず ただ消えてゆく日々が
とてもこわかった
時間はたっぷりあったのに

いつもの散歩道
 ....
めーだいまー

めーだいまー

電車で子どもが叫んでいた

駅名が踊り出す

乗客に笑みがこぼれる

明大前

よりなんかいい
GTPについてはね
私も言いたいことが
あるわけでして
ガンマだとか
なんだとか言いますけどね
その数値が高いからってですよ
酒やめろとか、脂もの食うなとか
そんなことね、あんた
出来 ....
時間を掴み取って宝箱に仕舞っておけるのなら
僕は、初めて君と会ったあの古ぼけた体育館の片隅で
君に卓球をやろうと声を掛け、ガムをあげた
あの時間をそのまま宝箱に入れよう。
あの時の気分あの時の ....
彼女の背後に男が立っていた
時間も場所も分からない

男は小さく手を上げる
さよならするみたいに

彼女はふりむいて、誰かの名を呼ぶ
雪の下にビスケット缶が埋まっている

破れた写真 ....
私は亀ちゃんを生んだ

亀ちゃんとは本人の前では決して使わないあだ名

亀ちゃんは本当にゆっくり成長していく

初めて歯が生えたのは一歳三カ月
初めて歩いたのは一歳八カ月
二歳になって ....
salcoさんのおすすめリスト(4522)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
再度_視点- ……とあ ...自由詩7*12-12-12
仮名の告白- 花形新次自由詩612-12-11
ばてている狛犬- 北大路京 ...自由詩212-12-11
夏八百屋- 石田とわ自由詩12*12-12-9
教習車で好きな子の家の前を通る_- 北大路京 ...自由詩1112-12-8
稼働域フェチ- るるりら自由詩19*12-12-8
遠い丘から- そらの珊 ...自由詩1012-12-7
音の城- sample自由詩512-12-7
音のある部屋で- 石田とわ自由詩10*12-12-7
丸くなったら猫- 北大路京 ...自由詩412-12-6
爆弾低気圧襲来- 花形新次自由詩112-12-6
パティ・スミスのように- 梅昆布茶自由詩1212-12-5
『_を_の_人_』- るるりら自由詩1212-12-5
あした- 朧月自由詩312-12-3
アソコ伝_____24章- 花形新次自由詩212-12-3
月の舟に乗って- 未有花自由詩12*12-12-3
鈍器でドーン- 花形新次自由詩112-12-2
冬のおわりに_デッサン- 前田ふむ ...自由詩512-12-2
ずっと、ずっと、ずっと- まーつん自由詩6*12-12-1
FinAgains- 月乃助自由詩7*12-12-1
民は広場へ- komasen333自由詩3*12-12-1
月夜- こしごえ自由詩6*12-12-1
閉ざされた眼瞼と伝わらない言葉による意識の誘導- atsuchan69自由詩7*12-12-1
ACC公共広告機構- 花形新次自由詩412-11-30
北の亡者/Again_2012霜月- たま自由詩33*12-11-29
明大前- 三田九郎自由詩212-11-29
GTP交渉再開- 花形新次自由詩212-11-28
時間の感触- ……とあ ...自由詩18*12-11-28
snowfall- mizunomadoka自由詩412-11-28
私が生んだ亀ちゃん- 夏美かを ...自由詩23+*12-11-27

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151