100426
ヤバイというよりも
お些末
こまったちゃんですこと
(炬燵の中野駅は途方に暮れる)
(納戸も悔やむが好いと)
(物置 ....
ノートに「ごめんなさい」と書いたら
そのページを破って
紙飛行機を作ろう
夕日に向かって投げれば
しょっぱい気持ちで一杯だ
....
頭の薄くなった友人が
車の後部座席に老いた母親を乗せて
交差点を右折していった
すれ違う僕の車に気づかずに
ひさしぶりの幸せな笑みを口元に浮かべて
わからないことを後ろの席に語りかけて
そ ....
口移し 卵の黄身を 順番に 我慢しきれず 君がつぶした
春は抱かれ
燃える
緑が芽吹くにおいに居て
眩む
むせかえる
しびれ
新しい手足を産むときの
吐息
甘く
金色のひかりを浴びて
たくさんの顔が歩く
小さな子に
人種について ....
また今日になる
また今日になる
あしたはずっとやってこなくて
あしたはずっとやってこなくて
いつも今日になる
今日は昨日になる
昨日はずっとあしたにならない
昨日の再現はありうる
....
生まれ育った
広い平野と
中部を仕切る
大きな 雪をかぶった山脈
初めてその山脈を目にしたとき
なんて 綺麗なのかと思った
だが
次第にその山脈は
あたしのココロに迫り
のし ....
本当に私達は
本当に私達の眼球は
同じ物を見たとき
同じ物を見ているのでしょうか?
本当に?
同じ形で
同じ色で
同じ次元軸なのでしょうか?
本当に同じ ....
春に迷い込んだ赤とんぼが
ゼンマイをキリキリとうたわせた
ブリキのおもちゃのその中の
ブリキでできた心臓の
あんまりとんぼが赤かったから
ブリキはとんぼに恋をした
おもちゃであ ....
歩いて2分で砂浜だったら
毎日走るよねって
引っ越したときに
話してたことなんだけど
走ってないです
治安がいいから
夜も歩けるんだけど
すこしグレーの染みた水色の空をバックに
街道の広い駐車場でのぼりがはためいている
風をコピーして光と影の紋様を見せてくれている
政治経済や環境や人心などの問題を
空やのぼりを見つめながら考えて ....
あちこちを
耕してみては
首を傾げる
そよそよと
春風に笑われても
一枚に
切りはなされた
僕たちは
その中でさえ
変化していく
{引用=
8センチ隣でただしく眠ってる、きみに呟く「死のうか」なんて。
どうしても受話器ごしでは無理なのね いっしょに歌う、そんなことすら
この夜のふかいとこにきみがいて ....
ゆったりゆたゆた
空気に混じったた半透明色した私の心
ゆたゆたと ゆたゆたと
ちぎれた雲が 消えた
何も知らないわけじゃない
何も見てないわけじゃない
私の心は本来本体 ....
あなたにあえたひには
オールドファッションをたべる
あなたにあえたひにしか
オールドファッションをたべない
オールドファッションをたべながら
あなたのことをおもいだす ....
見慣れない電車を
何度も乗り継いで
見知らぬ人達に
何度も道を尋ねて
見惚れた造花で
何度も指を切って
見損なった夕焼けを
何度も何度も許して
やっと辿り着いた
近所のコンビニで
アイスクリ ....
今日の空は青すぎて善人しか似合わない
大手をふって歩けそうにないから部屋にいる
閉じる部屋の
向こうにあなたはいるでしょう
きこえない
音を見ようと研ぎ澄ます
それでもまた
己のドア ....
ただ
きみの
ひるがえる肩が
遠い国の祭りのようだった
ただ
きみの
あげる声が
ひばりのはばたきのようだった
と
きみに
伝えたかった
だけ
なのだと
新宿駅構 ....
夕日の終わるころ
僕はなにに影を落とすだろう
うらぶれた浜辺の賊らが踊りだせば
僕は楽しいことだけをしよう
おなじ波なんてあるのだろうか
波は波にちがいない
それだけでいいのではないか
ささやかな浜辺 ....
空の
顔色をうかがいながら
傘を
閉じたり開いたりするのにも
雨の
中途半端な冷たさに
肩を
じわじわ侵されていくのにも
そろそろ
嫌気がさしていたんだ
とりあえず
晴れたね
濡れた土のにおいが照 ....
懐かしくて
よい匂いがしてきます
家の匂いによく似ています
目を瞑ると
窓から光がこぼれます
もういない人の
声もよく聞こえます
俺は何でもない
不自由を人に知らされた
俺のそして満ち足りているのかもしれない
空気としてほどかれた 物体を 死んだ
俺は 俺かもしれない 何でもなくならされた
人に死体だと ....
oreha imamadeni
kekkou iroiro yattekita
kekkou iroirona omisede
kekkou iroirona yokub ....
私は、絵を描くのが得意です
私は、本をはやく読むことができます
私は、色々な事を想像することができます
私は、新聞を毎日いい子に読むことができます
私は、ピアノを弾くことができ ....
いるだけで不愉快になる
見るだけで顔をそむけたくなる
おまえの言う正しさなんて
石ころほどの価値もない
おまえは
自らの保身に熱心で
自分の影を見つけようとしない
おまえ ....
友達の 第三の目を 覚ますため むなぐらつかみ 頭突きの連打
なにかを変えてゆくとき
そのなにかは終わり
そして変化したなにかが始まる
そのあわいには混乱や苦悩がある
きょうがそのようだ
向田邦子が通った喫茶店で
こってりと苦い珈琲を二杯のんだ
六十を過ぎた四 ....
静かに蒸発するためには
まず、皮膚を脱ぐことが必要らしい
触れることが楽しいのは
まだ溶け込むことを知らないから
お互いの、もっと内側に近いところで
それでもふれあっているだけの
傍に ....
あなたはここで生きなさい
あなたはここでしか生きられない
そう言われたわけでは
ないんだろうけれど
ビーチで遊ぶ人たちは優しい
それは見てるだけでもわかる
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