うしろの席の女が痴話げんかの話をしていて
ほこらしげなので
たぶん
彼女の一人もいない男は
下司だと判断しているとわかった

男が鉄道とかに執着しているのを見て
「恋すればいいのに」とい ....
言葉を叫ぼうとする祝日に
疲れた労働者の体を
不満の心の内側から
メロディとして歌う
校庭の中に集っている

サッカーの試合を
傍観していると
母校がやられた感じだった
速いシュート ....
 
 
梅雨の湿った風に吹かれいると
いつの間にかぼくと妻は
古ぼけた感じがする列車の
最後尾の座席に並んで腰掛けている
列車はカタンカタンと
紙のイメージの中を
ゆっくりとしたリズム ....
吹く風よ微笑む人の面影よネム絶え間なく船出の風情
 
朝ごとにアサガオその名に天国を青さに空を映して地上に
 
花、柘榴。タコさんウィンナ血の味を実に成す前に朱色地に散る

鬼の木は{ルビ ....
 その身を削いでゆく
 どこまでも
 いつまでも
 と、いうわけにはいかないのだ
 だれであっても
 どんなひとであっても

 あげくの果て
 使いものにならなくなった
 ....
隣りにある
あなたの細やかな
可愛い手を優しく取って
眼を瞑って静かに
あなたの手の甲に接吻する…

あなたのたおやかな眼差しに
そっと心を合わせてゆく

身体は海の彼方の
無数の ....
ゆく道の車の窓に
雲を光らせ 幟旗を押し立てて
見知らぬ男たちが手を振る
起きぬけの笑顔で

すぼめて垂らした傘の先を
水たまりに映して
参議院選挙の投票に行く

昨日死んだ紺の背広 ....
チェロが重低音を響かせる中
正座した理屈が
墨を含んだ筆をとり
大きな美濃紙の中央に
ごつごつとした岩山を

描く



モノトーンの岩山は
山肌の陰影だけ 浮き上がり
山の際 ....
こらどけと
俺の寝床にグースカと
寝てたジジィを
起こす公園
片親とか貧乏とか



決して触れられたくない琴線抱えてる子供は








暴力で捻じ伏せるか







 ....
晴れたら金の鈴           照留セレン

 ベランダに、てるてる坊主が落ちていた。
 古シャツの端切れで綿をくるんで作った顔に、点の目とにっこり笑った口が書いてある。多分先週の、長雨のと ....
ブブゼラという字が既に騒がしい



しかめつら東大仏文それなりに



批評屋の作品集見て大笑い



ハイボール薄めりゃいいのか炭酸詐欺


 ....
夕焼けが夕闇に変わる頃
僕のタメイキと一緒に
物憂げな三日月が昇っていく

二酸化炭素で充ちた空は
ますます息苦しくさせる

人込みから出る脂の臭い
汚水のようなまずいコーヒー
死亡 ....
  ジャングルジムのぽつんとある
  くらい公園
  ここが最後だ
  ここからこころはどこへもゆけない



  ざらついた月の下で
  気がすむまで
  煙草を吸ったら
 ....
その日、檻から放たれたイングランドのすべての男たちは女房から逃げるようにスタジアムへ駆け込んだ
<1966年ワールド杯決勝戦>
みず玉の瓶のむこうの夕立と 風をとおした君の目元と

君は右僕は左を濡らしつつ ちいさな傘をでようとはせず

ためいきを午睡の風に結び付け生温いまま季節交わる

水溜りにかがんだ君のう ....
真夏、うだるような暑さ。
ひしめくように並ぶ文化住宅。
その中の一つの棟に用件があると思しき一人の男。
年は四十をちょっと過ぎたくらい





「ごめんよォ」
「…… ....
心ってね 
痛いとき
言葉 なくすの
心ってね 
悲しいとき
なにも言わないの
心ってね 
さみしいとき
さみしくないって言うの

それがだめでも
そう言うの
悲しいね
夜中に そっと 抜け出して
眠った街を 探検しよう

酒屋も 寿司屋も マクドナルドも
みんな シャッター降ろしてる

いつも賑わう 交差点
人も車も いやしない

国道沿いの セミ ....
「渦を巻いてみせろよ」


しじまというよりしじみの合間に退屈が席巻する
それはまるで石鹸のように泡立って
老廃物に似た哀しみを界面活性化させても
太平洋に渦潮が巻くわけじゃな ....
音域が広がりすぎて小人出る


テルミンのように触れずに奏でられ


真昼の留守宅コップは端へ端へ


また祖母に会えそう異国の逢魔時


109スカートだけが濡れてない

 ....
朝はすがし

ピアノがきこえる
ポンポコピーーーー
ポンポコピーーーー
ポンポコ・ポコポコ
ポンポコピー
肩にかけた布がさらりとおちていった
外は今日も騒がしい
豊かな自然
沢山の人間と沢山の生き物
私は今日も窓からその変容を眺めている
それはもう毎日のように

この窓辺から遠くへ臨むことだってある
窓越しに映画を見に行ったり ....
娘たちは
もう眠ってしまった
何も書かれていない短冊がひとつ
テーブルに置かれている

なあ、父さんは
こってり疲れてしまっているから
願いごとなんて
ひとつも浮かばないんだ

静 ....
 愛なんです。
 僕にとっての愛、それは外柳っていうんです。その外柳っていう苗字は確かなんですけど、下の名前は知りません。ただ僕としては、外柳の下に続く名前が理奈だったらいいなと思うんです。外柳理奈 ....
ざわざわする
ほんとは 誰とも
繋がれないのではないかと

ざわざわ する
自分のことで 手一杯で
優しくなれない

ざわざわする
約束は果たされず
勝手なこと言って 浮いている
 ....
桜がりは
桜狩りではないのです
もし狩るとしてもそれは花たちではありませんし

ただ木下闇を求めて
いずこにか桜のそれありと聞いて

今生
誰とも付き合わないわけにもいきませんが
付 ....
私は知ってます



貴方と目が会うことが

貴方を目で追えることが

どれだけ幸せか




七月の空を見上げ

静かに願う




どうか今日だけは

 ....
      

       {画像=100707203016.jpg}
{引用=
    雲の上も
    青空の上も
    いつも星空

    すべてが
    星空の出来事 ....
映写機の光に変えられて輝く
ちりぢりの埃みたいになりたい

光の中でも
闇の中でも
自ら輝くことはできず
気付かれることさえないのに

暗闇に一筋の光が射した時に
一度きり嘘のように ....
salcoさんのおすすめリスト(4522)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
噛み殺せコルチャック- a自由詩110-7-12
労働者の主張する意味- 番田 自由詩210-7-12
嘘つき- たもつ自由詩810-7-12
落とし文月- 小池房枝短歌7*10-7-12
おじさんはガンジス河のひと粒として- 石川敬大自由詩1710-7-12
朝になって読み返せばきっと頭を掻きむしる、しかし本心- 一 二自由詩110-7-12
参議院選挙へ_みんなと行く- オイタル自由詩9*10-7-11
自尊心- ……とあ ...自由詩10*10-7-11
税金未納時代- TAT短歌2*10-7-11
生きている限り朝陽はお前の為に射すんだから- TAT自由詩4*10-7-11
晴れたら金の鈴- 照留 セ ...散文(批評 ...1*10-7-11
踏み月異聞- 木立 悟川柳410-7-11
三日月の魔- うずら豆自由詩210-7-10
ジャングルジム- 草野春心自由詩4*10-7-10
フィッシュ&チップス- マクベス自由詩210-7-10
スカート- はるな短歌510-7-9
熱帯- 捨て彦散文(批評 ...310-7-9
心ってね- 朧月自由詩410-7-9
sleepy_city- うずら豆自由詩110-7-9
圧縮詩_13〜15- しろう自由詩4*10-7-9
清らかなパン- ふるる川柳10*10-7-9
朝はすがし- 生田 稔自由詩4*10-7-8
飛んでいく家の話- 瑠王自由詩5*10-7-8
七夕- 佐野権太自由詩10*10-7-8
青い二等辺三角形- 光井 新散文(批評 ...210-7-8
ざわざわするの詩- アザラシ ...自由詩910-7-7
桜がり百鬼大路- 海里自由詩210-7-7
七夕〜365分の1の恋〜- 黒猫自由詩110-7-7
星空の再会- まどろむ ...自由詩5*10-7-7
wana_be- 靜ト自由詩110-7-7

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