ある日クローゼットを開けると
床の上に散らばったネクタイの塊が
視界に飛び込んできた
どうしたものか…?と一瞬迷ったが、
とりあえずそのまま扉を閉めた

数日経って再びクローゼットを開ける ....
手賀沼の畔

今、道の駅があるあたり

河童が一匹人を待つ

臆病河童の三太郎

道祖神の裏に隠れて人を待つ

手賀沼の畔

大きな椨(たぶのき)の影で

臆病河童の三太郎 ....
しずかな つばさの抑揚に
呼吸を あわしながら歩きます
しろさの きわだつ蝶を
追うとき わたしの 肩甲骨も
空を感じてました

「おたんぽぽしてるの
ふうてん とばそ」
 ....
鉛色の雲から垂れ下がった針金が
くにゃくにゃと編みこまれて
人間の子供の形をなして
歩道橋の上で行進していた

若くて錆付いていない彼等は
大人のように太くは無かった

やがて階段を下 ....
ああいうふうにはもうできないね
春の去り際
白いスカート
透明に固まっていく桜の樹液

陽が沈んでから
夜が訪れるまで
うす青紫に浸された世界
君の眼差しが
ふるえるように未来を ....
わたしはピクニックがしたかった

母にきくと
いいよと言った
ためておいたおやつを
バスケットに入れて
母が貸してくれたゴザを持ち
野原に行った
靴を脱いで
ゴザの上に座った
飴を ....
この夜
この場所で
眠ろうと試みているのは
この俺によく似た
なにかであり
見たところ
そいつは
試みに
成功していない


外は小雨が降っていて  ....
尾ひれで突く 畑一面
麦の穂の
揺れるこがねの
波がしら

砂利道ごろごろ
足の裏
歩くリズムに
のるこころ

生きとし生ける
ものたちの
さざめきうごめき
満ちあふれ

青空 ....
アトムの水とか
いって
健康志向の
ジジイ、ババアに
売りつける
アイデアを
実現するために
電通の協力を
仰ぎたい
病室が白いというのは比喩である。

実際、リノリウムの床は薄い青緑色をしているし、ところどころ日ざしに焼けて黄色く変色している。
また、6人部屋のベッドのひとつひとつを囲うカーテンも同じような褪 ....
何度も似たような 同じような 空への恋心
自律神経のバランスのとれたような 有り難い 普通に感謝し

今日も過ごす 涼しげな水色の季語を探しながら

近所の犬のお喋り 
うちの猫はお水を飲 ....
{引用=

詩を詠むように
風を読むものたちがいる


読経の声
いや、それは蜂の羽音にも似た
風だった


見上げれば、しばらく忘れていた空が
いそぐ雲を 連れ立ち ♯

 ....
夏至に生まれた子だけがよく匂った
しかたないから埋めてしまおう
(いや、いや)
なにか途方もない労働のまえやあとにある
くらいほうへつんのめるようなあの気配
わたしと
へその緒でつなが ....
 トキエは泣いている。薄暗い納戸の奥の、
紅い鏡掛を開いた鏡台の前に座り、泣きなが
ら化粧をしている。「おかあちゃん」幼い私
はトキエに纏わり付いて、その名を呼び続け
ている。戸外から蜜柑 ....
 「こころいき」


奇跡の勾配を ころがる
空は水色、
水は空色。

鳥が鳴き
あたりという あたりに
しきりは 無い
緑の匂いがする
こけて膝小僧を すりむ ....
かなしいような夜が明け
せつないような曇り空
これからはじまる一日は
わたしに意気地を呼ぶだろか

たったひとりの夜が明け
たったひとりの曇り空
オーガンジーのカーテンは
きょうもわた ....
夏の星座の下で
コカ・コーラとポテトチップス
行き場を
排除した僕らは
廃棄された遊園地で
誰も居ない遊園地で
こんな歌あったなと思いながら
夏の星座の下で
 ....
疲れてグッタリした
きみの足を
マッサージするふりして
親指の付け根を舐めてみる
軽く酢の香りがして
舌先がピリッと
痺れる感じがとても良い
あと9本もあるから
それも嬉しい
純米辛 ....
肛門に
縦に入ってるシワが
頭脳線でして
これが長いほど
頭が良いということになります
あなたは非常に短いですから
かなりのお馬鹿さんと言えます
それは
こうして四つん這いで
あたし ....
プチトマトの実がついたと
子供のようにはしゃぐ君の瞳は
まだ昨夜の喧嘩のことを
忘れていないよと言っている

後ろからのぞき込む
バツの悪い僕の視線は
幼いトマトと君の横顔の間を
 ....
 ぼくはカウンターに肘をついて給料日
 それこそは至福のときだ
 さっきからボックス席の爺婆父母長男次男長女が
 やかましく
 カンパチヒラメ鳥貝シマアジウニ軍艦
 赤だし鶏カラ揚げエビチリ ....
デイサービスの
老人たちが
歩行訓練を始める

ゴールで
待っているものは
何であるのだろう

長い廊下
張り巡らされた手すり
かすかな息遣い

静かな午後の
クラブ活動
あなた40代後半ですね?
な、何故分かるんですか?
それはですね
小鼻の横から
口角にのびる線がありますよね
・・・え、ええ
その線をほうれい線と言うんですが
・・・
それが大分クッキ ....
 「天皇、日の丸、君が代、
  日本を愛しております。
  誇りに思って居ります。」

そうですか そうですか 


日本を愛し誇りに思うからこそ
天皇制・日の丸・君が代 ....
           130520


いちぬけたぁ!
宙返りする鱗木の
目玉を刳り抜き目薬点せと
腹の木霊に殴られた
広々とした草原を見晴らせば
有袋類が跳んで行く
輪郭線を消しな ....
沼のほとりで
朝日を何回か浴びているうちに
僕は気づいた。物語に参加していることに。
それから僕は
少し考えながら山道を登るようになる。

目の前にある栗林は
妙な匂いのする林で
樹木 ....
  死ぬまで潜伏期間 私が私がって言いたくなる時
私の背中から羽がはえてくる
飛んでごらんとはえてくる

ほんとうは飛べるけど
まだその時期じゃない

うん と一呼吸すると
私はすとんと引っこんで
相変わ ....
やっぱりね
米軍に
もっと風俗を
活用したらどうかなんて
言うのは
女性を性の道具にしか
考えていない証拠でね
従軍慰安婦の問題も
日本だけじゃない
戦時下では
どの国でも必要とさ ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
クローゼットに潜む魔- 夏美かを ...自由詩25*13-5-31
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ピクニック_(詩人サークル「群青」五月の課題「緑」から)- Lucy自由詩17*13-5-28
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