1.花畑に咲く

{引用=もう朝は終わってしまった
ちいさな女の子の
やわらかな手のうえで



朝は終わってしまった
だれかの罪が
ぼくの眠りを食んで
プランターの中で育って ....
恋人の誕生日のまえの晩に、お洒落をしてごはんをたべに行った。
食前酒のあまい香りと、白くなめらかなテーブルクロス、糊のきいた従業員の制服、はきなれないヒールの踵をこっそり外すわたし。
鮭に生ク ....
物事を決めることが苦手なくせに
わたしはいつでも答えを望んだ



夕闇に肌の色も溶け合うような
あやふやな暑い夏

ゆらゆら揺らめいたのは
空気なのか こころなのか

 ....
陰核に 舌を這わせて天国に


連れてってやるから悩むなよ
今では
ベルトの穴も
あけられないほど

太り
ブヨついた
おいらの腹回り

口さがない人を
人を気にしていたら
こんな風にはなりようがない

くちなしの
白い花
天ぷらに ....
降り止まぬ雨はないっていうけど
それで地固まったのかな?

多摩蘭坂から見上げる雨上がりの夜空は
満天の星降るって感じには程遠くて

やっぱ悔しいけどそれが現実なんだよね

それでも、 ....
木漏れ日が透明の窓を越えて
台所の裾を浸す
覆うものがないから、と嘆く声
窓からは遠い、それだから音声は近く
台所の散らばった腐った水に
音節のひとつひとつが反射する、
空き地に立つのが怖 ....
言の葉に 毒を含んだ 白い花 日陰に咲いて 漢方になる

道端ジェシカさんに捧ぐ・・・
緑は濃くなり
植物のよろこぶ
梅雨がくる

あたしの
うまれた月
6月

あたしは
猫だから
雨はきらいだ

家の中で
雨音を聞き
うずくまる

キミは
どうしてる
 ....
大江健三郎言う所の『自意識過剰の病気』になって



何の事はねぇ只の統合失調症なんだけど





んでも昔の呼び名の方が凄味があって良かったよな ....
音楽の教科書の
バッハやベートーベンの顔にいたずら描きするのは定番
けれどもなぜか社会科の資料集が
消しゴムで消せちゃうカラー印刷だったのでした

それにふと気がついて
それでふと思い立っ ....
地方の映画館で、映画を見た。
素直な青春映画で、
批評家には馬鹿にされるだろうけれど、
わたしは好きだった。
客は、わたしひとりだった。
もし、わたしがその街へ、
出張で行かなければ、 ....
ここが僕の新しい寝床だ
うず高い廃家電のベッド
人懐こい重油の匂い
腹の虫をアジる革命のような
焼き立てパンの香りも
まさかここまで追ってきやしないだろうから
もう安心して唾液を胃に刺せる ....
おおどろぼう

ホッツェンプロッツ現れる

久しぶりだなw

ワインで良いか?
あとだしをするのに負けるきみだから 最初はぐーでちょきを出す恋


気がつけば最初はいつもぱーを出す きみの恋はただしくやさしい


わたしたち最初にぐーを出すわけを 話し合わなきゃな ....
私が星をすきだというと
触れにゆこうとあなたが言った
高い山にゆくでもなくて
広い海にゆくでもなくて
そこの川に連れて行く

私が月が見たいというと
君にあげるとあなたが言った
夜の外 ....
こころざしがみのりますように。






自分でありますように。





全部元通りになりますように。




私は私のまんまでさ

生 ....
かげろうのようにあなたが笑うので
髪を切ったり
鏡を磨いたり
靴下を脱いだり
コップを落としたり
ソファーで寝てしまったり

そんなささいなことまで大切になりすぎる

この恋は危険だ ....
厳格な直線と
流麗な曲線で構成された
コンクリートは
お好きですか?

清潔な時間と
快適な空間が約束された
コンクリートは
お好きですか?

過剰な郷愁と
曖昧な体温を排除する
コンクリートは
お ....
セックスフレンドを募集します
できればオナニーの上手な女性を
スタイルとか拘りません
美人だとか可愛いとか
さして重要ではありません
ましてや学歴や
収入なんて
まったく気にしません
 ....
青空を
見ていると
心が落ち着いてくる

青空を
見ていると
何故だか
心が和やかになる

生きていく
力がわいてくる

青空は
広くて
大きい

何故だか
空を
 ....
知られずに死んでいった
ひとたちのことや
恐れずに失った
ひとたちのこと
果たせずに手放した
ひとたちのことや
踏み出せず諦めた
ひとたちのこと
ひとことに
 ....
雨の生糸で編んだ夜
街の灯りのビーズ揺れ
傘の上では獣の足音
軽やかに
六月の匂い 
たてがみやしっぽに乗って
運ばれる

鈴蘭を揺らす雨粒は
小粒のおいしいドロップス
だどもあの ....
詩について語り合おう
             鶏の首を絞めてから
            鍋にたっぷりの水をわかし
           たきぎの準備をしてから
          風呂を ....
ひゅるひゅる

へたなくちぶえふいて

あるく

いつか 笑って

うしろふりかえる

日まで
 その日ジリはキリカの部屋の近所の居酒屋で、キリカと一緒に夕食がてらビールを飲んでいた。
 近くに住む常連客が集まる、気取りの無い賑やかな店だ。

「なあ、キリカ一緒に住まないか?」
 アルコ ....
 ジリが山手通りを自転車で飛ばしている頃、キリカは水を張ったバスタブに腰まで浸かってぼんやり天井を見上げていた。
「ジリのヤツ遅いなあ。」
 ジリは山手通りを右折して、かむろ坂を登り始めたところだ ....
昨日まで君と呼ばれた肉塊をを小刻みにしてトイレに流す

コンクリで足首巻かれ沈む海溺死ランドのJAZZが聞こえる

側溝に死んだカラスがつんのめる僕らの歩くいつもの舗道

ドブ照らす場末の ....
放った視線はもう戻らない
青いラインとなり視野の先へと伸びていく
たったいま不可視の場所は
あなたの瞼の裏です

略するでもなく連続で地面が傾いていく
朝へ朝へ
あちこちに梯子が突き立っ ....
缶切りで鯖味噌缶を開封し背中まるめてわぶわぶ食べる

薄荷飴ひとりで舐めてさびしがる君のことなど想ってみつつ

朝刊の明朝体が目に刺さる夜明けどこかで鳥が鳴いてる

晴れた日の午睡が好 ....
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