わたしのとなりで
ねいきをたてている
ひとがとなりにいるのなら

ひとりではない
わたしなのだとおもう

ねいきのむこうに
せかいがある
そのとなりで ....
箕面の伯母とは
友人のように
何故か気が合う

先日も
久しぶりだったので
2時間も電話してしまった

伯母は
母の兄の連れ合いだから
実際の血のつながりはない

だが
幼い ....
遠くの空に広がるだれかの写真の破片が、ちっぽけな田舎町の無色を担当する

(いるはずのないおかあさんの、おなかを、雨粒な赤ん坊は、とてつもない落下速度のなかで探します、が)

死のパレェドの中 ....
他人によって生殺与奪が握られているから
挨拶をしないと
妨害される
恨みを買って
チャンバラ

辻斬り

果たし状









決斗

撃ち合い

背中合わせ







 ....
やさしい人たちの目はとてもきれいで
うけとめた光をそのままたたえている

やさしい人たちの声はとてもおだやかで
きもちよく起きた朝の鳥の声に似ている

やさしい人たちの言葉はただただやさし ....
フィニッシュは雷電ドロップ
名前はかっこいいけれど
要するにヒップドロップ
仰向けの相手の上で
ぴょんぴょん跳ねて
尻を落とすだけ
やられている側のことを考えてほしい
こんな屈辱的な技は ....
海岸線に寝ころんで
国の皮膚が破れたところを見ている
ざぶざぶと水が侵入しては
さらさらと砂を溶きほぐして
ありきたりに
去って行ってはまた侵す
起き上がり
波打ち際に立って
まだふれ ....
ファイトを出して行こう
ファイトを出しながら行こう
マイルドセブンを買いに行こう
ファイトを出して買いに行こう
日付が変わる前までには行こう
世界は球面ではなく
幾重にも分かれた
平面だったのか
白鷺よ
お前に迷いはないのか
さびしくないのか
悲しくはないのか
地下鉄がやってくる
地上から
人間が降ってくる
バニリンが鼻 ....

衣替えが近いので
冬服を夏服に入れ替えることにした
天袋の奥にしまいこんでおいた段ボール箱をおろし
夏服を一枚ずつ箪笥の引出しにおさめてゆく
最後に
去年の夏によく着ていた
さくらん ....
 ああ僕はよしと言われた犬みたいぺろぺろぺろんぺろぺろぺろん

 ああ僕はよしと言われた犬みたいこっちもぺろんこっちもぺろん

 ああ僕にあのぱたぱたはないからねジャージのズボン脱がずにおこう ....
私の両親は葦舟に乗ってやってきた。
彼らは葦舟の中で私を生み、育てた。
私たちは何も持たなかったが
生きてゆくには十分だった。
足りないものも多かったが
おかげで舟は沈ま ....
おいもとめてうしなう
やさきのせつなさは
かなしみとともに
じんせいをまだらに
いろどっていくりぼん

 車を止めて僕はタバコを吸った。少しだけ吸って、火を消した。こんなに生産的でない毎日 ....
寝起きの口なんだかもそっとしてるから舌を入れるのやめておく

やさしげに微笑んで寝る僕の君昼間もその顔みれたらいいな

コーヒーは好きじゃないって言ったから二人の朝はチャイで始まる
ねじ式の少年のように
医者を探す為に放浪することもなく
私は医者を見つけることができた

いくつもの検査
結果ステージ2

決して嬉しくない医師のお言葉

手術室へ向かうベッドのアト ....
穿っても

穿っても尚

届かずに

ノミの切っ先

だけを見ている
僕の眼は 夏空うつす 水鏡 君のタマシイ Jumpして恋  
 
ワイシャツにアイロンをかけているうちに
見知らぬところまで来てしまった
さっきまでいっしょにいた妻や娘の姿も見えない
どこか淋しい感じのするグラウンドで
赤勝て
白勝て
子ども ....
「春」

てふてふが一匹韃靼(だったん)海峡を渡って行った。



「春」という一行詩です。
作者は安西冬衛(あんざい ふゆえ)。僕の最も好きな詩人のひとりなのです。
安西冬衛の詩との ....
ふらちなよみのくにから来る男は
   死んだ者をむりやりたたき起こし 
   ふとどき者の口からなにごとか聞こうとする

その行為 その汚らわしい行為に
あしも ....
街路樹の葉はひらべったくなっていた
この街にはもう新緑はなかった
木々や草が精子のような匂いを送り出していた

女が買い物にいくのを女の部屋で留守番した
低層階だから木々の先端がガラス戸ごし ....
 一人ぼっちは

 口をあけた大きな

 獰猛な生き物に

 食べられて

 腹の中

 犠牲者を待つような

 さびしい気持ち
 耳を
 澄ませば
 夏草の受け止める
 雨音
 さふぁり


 金魚のひれ
 ひらひらと
 漂い
 脱俗を
 せまる


 食うのみに生きたが
 戦後と
 あなたは言 ....
木曜日に撃ちぬくセルフ・ポートレイトは
湿った黒鍵の匂いがする

不実な恋人と傘をさして歩きながら
意味のある表情を見出せないでいる

熱くて甘いドロドロに溶かしたチョコレートで
未来が ....
見たこともない世界に愛しさを投げ込みたい
いつも乗り換えるだけの駅を降りて
ぶらぶら散歩してみたい

本当に足が棒になってもう歩けないほど歩いてみたい
こころ壊れてしまうまで君を愛していたい ....
 
 
もうだいたい
春になったので
よしと言って
神さまが立ち上がる

立ち眩む
夏になると
いつものことだと
神さまが言う

もうだいたい
人になったので
よしと言って ....
うちの飼い猫の名前は
あんず(♀ 11歳)
ししゃも(♀ 推定9歳)
豆乃助(♂ 11ヶ月)

みんな食べ物に関係しているので
今度産まれてくる赤ちゃんの名前も
食べ物の名前にしてみよう ....
この季節はシャツの白色がやけに目につく。ころもがえ、おろしたてみたいな青い白や、あせばんだうなじの学生。来る暑さに女の子たちは胸元や腿をあるだけさらけ出すから、肌色が急に増えるのもこの季節。
緑 ....
あまおとに そらにむらがる あまおとに たましいを忘れ たましいを忘れ

はねかえり つらなる円を 欲すれど あるのは怠惰な 水溜まりのみ

ひとことに ふとしたしぐさに まなざしに 弱い ....
salcoさんのおすすめリスト(4507)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
寝息- 小川 葉自由詩310-5-25
箕面の伯母- 森の猫自由詩2*10-5-25
うつくしい学習- ゆうさく自由詩210-5-25
恨みを買って妨害される- a自由詩110-5-24
波動砲- TAT自由詩1*10-5-24
やさしい人たち- ベンジャ ...自由詩6*10-5-24
涙のサンダー杉山- 花形新次自由詩3*10-5-24
うつくしい海岸と怪獣- 水町綜助自由詩10*10-5-24
決心- セガール ...自由詩310-5-24
蒸せる- within自由詩4*10-5-24
家事をするけだもの- 吉田ぐん ...自由詩21+10-5-24
犬の歌- 藪木二郎短歌310-5-24
遠来__1.- La Mancha自由詩310-5-24
One_and_only_life.- 瀬崎 虎 ...自由詩110-5-23
朝の話- らふぃん ...短歌110-5-23
おっぱい- 小川麻由 ...自由詩15*10-5-23
僕の趣味は彫刻なもんで- TAT短歌3*10-5-23
ナツコイ- ハイドパ ...短歌4*10-5-23
温度- たもつ自由詩1110-5-23
大好きな詩人を紹介してみます__「安西冬衛」- 非在の虹散文(批評 ...4*10-5-23
詩を遠ざけるための断章- 非在の虹自由詩4*10-5-23
6月- 吉岡ペペ ...自由詩7+10-5-23
ぼっち- らふぃん ...自由詩210-5-23
「愛鷹山(ashitaka)」より_[五行歌作品]- ま のす ...自由詩6*10-5-23
致死率100パーセント- 瀬崎 虎 ...自由詩210-5-23
夢現- ブロッコ ...自由詩4*10-5-23
夏のゆらぎ- 小川 葉自由詩2*10-5-23
赤ちゃんの名前募集- 冬野 凪自由詩3+*10-5-23
薔薇のこと- はるな散文(批評 ...310-5-22
通り雨- はるな短歌210-5-22

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