休日の午後
息子と散歩した
飛行機を空に見つけて
あんなに飛んで
どこまで行くんだろう
と息子が言った
西の空を見ては
あそこに夕方みたいなのがあるよ
と僕に教えてくれた
 ....
醜く 大きく育ってしまった
ジャガイモの芽

不気味な赤紫色のそれは
えぐって
調理をするのも
はばかられる
見たくない

もう 芽は養分を吸い取り
ジャガイモも少し
シワになっ ....
 首相も、都知事もよくは知らない在日米軍の「抑止力」。ジャーナリストの高野孟がニュースサイトの「Infoseek 内憂外患」に『“抑止力論の罠”に絡め取られた鳩山首相 ── これでは普天間問題は解決し .... コンテストで
以前一位をとった男が
仮にタロウとする
その男が
手のひらから
血を流している
重複を避けて
ようやくたどり着いた
住処で
手のひらから血を流し
そして目から涙は
 ....
お前の体が長く伸びる
影が増したのかと思うが
少し違った

のど元から
違う声が漏れる
口から漏れる声と
交互にささやく

お前が伸びて
私の肌を刺すときに
私は内面からもえぐら ....
*一時限目 数学*

美しき微分/麗しき積分/淫らな糖分=知性の所望するもの<睡蓮たちの睡魔 
無限の輪っか((エタニティー=ハニーディップ×2))
を、黒板の隅に小さく描く

カリカリカ ....
シャガールの恋人たちよ天蓋に夜を満たして水浴びしなさい

留守にして帰り着いたら生き延びた薔薇が幾つも咲いていました

ビッグバン、インフレーション自鳴琴の箱を開いた誰かがいました

鎌倉 ....
悠々と空を飛ぶ鳥に生まれたかった
大地に根をはる木に生まれたかった
水を泳ぎまわる魚に生まれたかった

さなぎから蝶になるように
そんなふうに美しくなりたかった

彼らのような日々を過ご ....
「えーっと、どれどれ……。……お、あったあった。………これやがなこれやがな。えぇ。今週号が出るんを一体どれほど待ったか。えぇ。ウン、…マァ、どれほど待ったて、二週間待っただけなんやけどな。お、ちゃーん .... もしかして美佐江さんだったのかな

週末の都営新宿線本八幡行き
朝方はお出かけの人たちでそこそこに混んでいて
視線に気付かなかった
それとも無意識に気付くことを避けてしまっていたのか
私の ....
 実話です。
 僕は三十歳の男性サラリーマンですが、どうにもこうにも行き場が無いので投稿してみました。
 気が向いた人は『いや、それは違うよ』とか『そう!それで正解!あんたは間違ってない!』とか無 ....
雨はまだやってこないらしかった。私だけが蟹をとり続けていた。友達はワゴンの中で寝息を立てている。カラフルなポールスミスの紙袋は、まだ彼の眠りを妨げているはずだった。青いバケツの中に一杯の蟹が溜まっ .... 魚になろうって
きみが言ったから
ふたりは裸になって
思いっきり水になって
魚になった

重たい水をおし開く
揺れているきみの顔が
泡つぶだらけで
ひげのある恐い魚にみえた

魚 ....
ぼくらは両の手足と口で其々の聖書と夜を持つ
自愛の絹の帯で隔てられた小宇宙のなか
滑らかなつめたさにあやされて歌い
明日を諦める
朝を祈りながら憎み二度と望まないと誓う
あなたが無造作に
がたりと置いたので 本を
びくりとした私は
月を落とす

空に掲げようと
抱きしめていたのに
地に落ちたからには
もう
生まれる気配はない

あなたが口ずさんで ....
夜更けの歌よ
あたしの股間の
溜まりに溜まって
溢れ出しそうな情熱を
受け止めておくれ

夜更けの歌よ
あたしの股間に
潜む小さな悪魔的欲望を
解放しておくれ

夜更けの歌よ
 ....
「書斎に於ける詩人」

それゆえに・・・・・
儂(わし)は雪の振る日の午下(ひるさが)り
水晶のやうに明るい牕(まど)ぎはの長椅子でこれを誦(よ)む
嗚呼(ああ) 書籍よ
爾 ....
人は天井に
朝の訪れを知る
世界の中に吹き渡る 思いは
海を流れるだろう
海の景色に夢を見た 私は
風の流れを 起きあがる

人の何も知らない
体の奥を
暗闇で じっと 考えている
 ....
ドクロが路傍に立っていて





『よう金貸してくんないか?』って











そう言いやがる







 ....
脳軟化症の徳三爺さんは
丸めた古新聞で家のTVを叩く
偉そうな人が映る度に
ウーウー言いながら
丸めた古新聞でTVを叩く
以前は政党とか見分けをつけて叩いていたのだが
近頃はマイクの束や街 ....
凝縮された思いが風船のように膨張して、弾けた飛沫が言葉になった。
そんな鮮烈なイメージが浮かんだ。それほど思わぬ角度から言葉が繰り出してくる。
凡庸に収まらない突き抜けた斬新さが、この詩集の魅力だ ....
いんざ だーくないと

背後からふくらはぎを
長い槍で突かれた
二の槍 三の槍飛んできて
背のドラゴンタトゥーの
両目を貫いていった
標本の虫みたく
アスファルトに磔になった

俺 ....
陽が落ちた後

安堵感を湛える

紫色の時が好きだ

その中を君と二人で歩く

永遠なんざ

詰まんねェもんだ

そんなもんクソ喰らえ

そう思いながら
 ....
お互いに今日は言葉で癒されないうつむく唇食べたら怒った



まっすぐに歩こうとするくるぶしと額に悲恋の花の刺青



熱のある 夜に雪降る ほろほろほ 溶けていくのはこだわりだろうか ....
階段を降りる

チュニックのトップスに
風が吹き

ふわりと
ふくらむ

妊婦さんのようだ

もう
子をもうける
能力もないのに

なんだか
気がひける

チュニック ....
後悔を/森の奥へと歴史学のような眼差しで引いていく人

スコップを置き去りにした砂場から カイワレの芽が伸びてきました。

透ける陽のメトロノームを記録して/耳鳴りの止まぬ夜を綴じ込む//
 ....
五月の橋の上で
生まれ変わったら
何になりたいと聞かれた

ねことか
とりとか

雨の日の林の中の
きのこ
なんてどうかなあ
ぷつぷつとうたうたう
春の腐植の土たち
立ち上がろ ....
僕にも使命はありますか
十字架にとまった蠅が
呟いた
思い立って
あたしは

東京の山
奥多摩へと向かった

目指すは滝

滝に打たれたかった

少し前 ブログ仲間が
滝業に行ったことを
アップしてあり
興味がわいた

そこ ....
大きな病院へ行く
今では車ですいすい行く
たくさんの科があるけど
私は間違えずに
いつもと同じ科に
しかるべき物を提出する

嗚呼待つのは嫌だ
いくら壁に素敵な絵が飾ってあっても
い ....
salcoさんのおすすめリスト(4507)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
親子- 小川 葉自由詩710-6-1
ジャガイモの芽- 森の猫自由詩3*10-6-1
抑止力というイメージ- A-29散文(批評 ...2*10-5-31
重複をさけて(コンテストで以前一位をとった男が)- 真島正人自由詩1*10-5-31
過不足のない憂鬱- 真島正人自由詩6*10-5-31
17歳のエニオン- 夏嶋 真 ...自由詩45+*10-5-31
話しかける五月- 小池房枝短歌16*10-5-31
歳月- ベンジャ ...自由詩3*10-5-31
コンビニ- 捨て彦散文(批評 ...210-5-31
日本橋浜町のひと- 恋月 ぴ ...自由詩19*10-5-31
いつまでたっても- TAT散文(批評 ...3+*10-5-30
カニミソ2- 番田 自由詩410-5-30
魚になる季節- yo-yo自由詩10*10-5-30
2010/5/30- 鎖骨自由詩710-5-30
人魚伝説- 朧月自由詩310-5-29
夜更けの歌- 花形新次自由詩1*10-5-29
大好きな詩人を紹介してみます__「日夏耿之介」- 非在の虹散文(批評 ...4*10-5-29
四畳半の夢- 番田 自由詩610-5-29
だって溜まってるんだもの- TAT自由詩2*10-5-28
映らないんデス- 大村 浩 ...自由詩8*10-5-28
ブリングル御田詩集『次_曲がります』- 渡 ひろ ...散文(批評 ...6*10-5-28
スピアーズ- ハイドパ ...自由詩4*10-5-28
好き- 蒲生万寿自由詩2*10-5-28
LOVE八景- ふるる短歌7*10-5-28
チュニック- 森の猫自由詩2*10-5-27
木漏れ日カメラ- ことこ短歌20*10-5-27
五月の流れる水の上で- オイタル自由詩9*10-5-27
使命- 曲がり屋 ...自由詩4*10-5-27
滝業- 森の猫自由詩4*10-5-27
待つということ- 小川麻由 ...自由詩4*10-5-27

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