腹に固形物が入らない 
変なドリンクだけで 
晩飯済ます
腹へって 
腹へって
とてもやりきれない
この飢えた狼のような獰猛さを
だれかに 
向けようか
「ちょっといい加減にしてくれ ....
 
 
もう解約したはずの
父のメールアドレスに
メールを送る
すぐに返事がくる
なんだ
やっぱり生きていたのだ

Delivery Status Notification (Fai ....
久しぶりに実家へ行った
1年ぶりのことだ

改装したとは聞いていた

 ただいま

真新しい 木目の引き戸を開け
急な階段をずんずんと
上がっていった

あれ?
あたしの部屋で ....
ぼくの話を聞いてほしい。
女の子の話で、
タイガーウッズでもないのに、
なんらかの依存症のはなしだ。


日曜日に、指名料をけちって、
フリーで呼んだ女は、最低だった。
気に入らない女 ....
              

真夜中に揺り起こされた
見知らぬ男が側にいた
男は声を潜めて、島を焼く、と短く言った
これから島を焼くのだという
どこへでも好きなところへ逃げろ、そう呟いて ....
 動物は恐いな。だって、言葉が通じないんだもの、わかりあえないよ。でも僕が恐いと思うのはライオンさんとかで、僕がライオンさんとかを恐いと思うのは、僕は食べ物じゃありません、っていう人間の勝手な理屈が通 .... 弟と拾ってきた仔犬
団地では飼えないからと母にきつく言われ
泣く泣く拾った場所へ戻してきた次の日

くんくんと悲しそうな鳴き声忘れられなくて
自転車に乗り夢見ヶ崎まで

小高い丘の上には ....
向日葵と背比べをして眺めてる庭の借景南アルプス 眩いばかりの夜景
愛を語らう恋人の横で
血を流してる男がいる

腐った内臓から異臭を放ち
神経の切れた手首は紅く染まっている

誰も気にかけない
苦しみは男だけのもの

夏の蝉のよ ....
私にバケツは揺れる
あなたのものは何も無い 流れていこう 
きっと魚など無い未来なのだ そこにはどこかで
無いものとして ここへとあることもなく 


今日は河原を歩いてきた
昨日の魚は ....
あたしは 猫

ココのママに7年前
野良でいたところを
拾われたの

それから
ずっと お腹の空くこと
ないわね

たっぷりのミルクで
ママが育てて
くれたの

にんげんの ....
政治の茶番劇場だの上映するテレビ局

どうでもいい世間の井戸端会議参加する犬養婦人

無用の回覧板になぜ印鑑が必要か

ステーキにしいただく

そうしたものが肝機能をダメにして

 ....
真冬の寒い日
葉がすべて落ちて
魚の骨が起立する
銀杏並木の坂を
ゆったりと降りて行く

僕は何の理由か気づかずに
気づかないまま
躓いてしまった
小石一つ無い道だったはずなのに
 ....
あとで何も思い出せないくらいの人生を生きたい
あの時あそこで何をどんだけ食べたとか
そのあと誰かと湖の閉鎖中のボート乗り場で
かなりきわどいところまで乳繰り合ったとか
そんなことど ....
私を叱った検察官と町で会う向こうは私の顔を忘れて

勉強の合間に聴いた音楽と外を吹く風重ねて聴いた

駅前を歩く猫がさっと走るそういう感情がふと湧いてきた

思想からさらに思想へとはしごし ....
カノジョはお姉さんのこどもと夜の公園にいた
お姉さんからあずかっているのだそうだ
それを電話で聞いていた

あの木にさわっておいで、

いまコウチャンがうれしそうに走っていったよ

ど ....
ときどき
風のように想い出す


のようなもの

唇をとんがらせて
僕でない何かを
見つめてばかりいた

あの頃
あまりにも痩せ過ぎていた


のようなもの

 ....
あたしはほとんど翅でできてる
だから考えなくても躰でわかるの
あたしをずっとつけ狙う
あのいけすかない三角頭の待ち伏せとか
南海上の低気圧が颶風に変わる
その瞬間とか
考えなくても躰でわか ....
君が夜行バスで神戸に行ってしまう夜に
もう地元に帰れない俺たちは友達が一番多く住む町でセックスした
唾液にまみれ目をつぶり、まぶたの裏に友達の顔を
あいつならこんな時、どんな表情で見送るのだろう ....
香りの無い酒が好きだ
恐怖の無い夜が好きだ
愛の無いセックスが好きだ

プライドの無い髪型が好きだ
コンプレックスの無い化粧が好きだ
主張の無いファッションが好きだ

萌えの無いアニメ ....
赤い色をした子供が出かけた
その場所に ごく僅かな夕日が 近くの家並みの垣根で
曇りの日の彼方に 綺麗だった 
落ちて 出ていた


実にゆっくりと 手にボールを 持ち帰る
手土産を買っ ....
時には乳のない子のように

裸で海を泳いでみたい

時には乳のない子のように

ビーチで日焼けしてみたい

だけど僕には乳がある

女性も羨むような超巨乳

しかも乳輪は妊婦並 ....
星の虹が
路を馳せる
無と刹那
指と指の差


曇は飛び去り
岩は残る
暮れの雨の手
無数に押す手


夜が夜になるときの
色とにおいの減り具合
音 ....
遠く山の{ルビ頂=いただき}で
待ち焦がれた炎は消え
緑立つ少年の波は
今や金色の秋に燃え
激情は嵐を忘れ
ただ思い出を吹きすさぶ

燐光、空たかく
せいのびせども
つまさき立っても ....
少年よ、きみは、決して働いてはならない
労働するなかれ
きみの魂をきみならしめる何ものかのためのほかには
落ちているパチンコの玉に映る空に
きみの希望をすべて投げかけよ
博打をうて
冬に備 ....
 エポケーの歌 (2)

わたしはそれ以来考え続けた
新しい自分になって
何をしたらいいのか
心は清く、さらさらと流れ
どこにも悪いところはない
自分は新しい
自分は新しい
自分は ....
  

坂道のぼって十字路へ
薬局、食堂、てんぷら屋
くさみち、赤道、平良川
信号 渡って瀬戸物屋


バス停に立つ僕
落書き、はがれかけ、路線図
くさみち、赤道、平良川
指で明 ....
小田急線で育ったボクは

蕎麦と言えば箱根そばで

小学校も高学年になると

駄菓子屋で50円のカップラーメンくらいじゃ

我慢出来なくなってさ、

そんで行き着いた立ち食いそ ....
君が綺麗に寝るもんだから

僕の降りる街は過ぎていく

こんなに綺麗な顔なんだから

幸せそうによだれを垂らすなよ
あと余命半年です
目の前に座る
眼鏡が似合う医者に
冷静に告げられた時ほど
冗談であってほしい
そう思ったことはなかった
その言葉に続けて
医者が何か言っていたけど
もう何も聴 ....
salcoさんのおすすめリスト(4522)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
腹へって眠れない- 花形新次自由詩1*10-9-8
メールアドレス- 小川 葉自由詩810-9-8
帰れない- 森の猫自由詩3*10-9-7
明日の女- はだいろ自由詩310-9-7
焼島__- 楽恵自由詩8*10-9-7
動物園- 光井 新自由詩410-9-7
夢見ヶ崎のひと- 恋月 ぴ ...自由詩19*10-9-6
真夏- ハイドパ ...短歌2*10-9-6
墓標- うずら豆自由詩310-9-6
日曜の出口の混沌- 番田 自由詩210-9-6
- 森の猫自由詩3*10-9-6
減肥- yoyo自由詩210-9-6
友ー躓きー- ……とあ ...自由詩9*10-9-5
あとで何も思い出せないくらいの人生を生きたい- ホロウ・ ...自由詩7*10-9-5
tanka- 葉leaf短歌310-9-5
夜の公園- 吉岡ペペ ...自由詩110-9-4
ガリガリ君のようなもの- nonya自由詩8*10-9-4
ナミアゲハ- 夏緑林自由詩410-9-4
神戸- akb48自由詩510-9-4
シリーズ中二病との闘い「ホームパーティーという治療法」- 光井 新自由詩1*10-9-4
また今日も壊れた営業車と- 番田 自由詩110-9-4
時には乳のない子のように- 花形新次自由詩1+*10-9-3
夜やまぬ夜- 木立 悟自由詩510-9-3
あまりりす- 瑠王自由詩4+*10-9-3
少年よ、働くな- はだいろ自由詩510-9-2
エポケーの歌(2)- 生田 稔自由詩3*10-9-2
夕焼けが足りない_8- AB(な ...自由詩3*10-9-2
ハダカヌードル- BOOKEND散文(批評 ...3*10-9-1
肩越しの夢- 秋助自由詩2*10-9-1
残していくきみへ- 寒雪自由詩210-9-1

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