家は深く埋まるように石灰岩の石垣に囲まれている
来襲する猛烈な台風から屋敷を守るため頑丈な
けれどその石垣を越え いや崩しながら
夜な夜な犯しにやってくる 
波がある
生け贄を求める ....
血の声や冬の器の底に降る割れた鏡を受けとめる指



どこまでも此処は何かが生きる場所たとえ多くが絶え沈んでも



冬たちはただ冬のみであるかぎりおまえにそれを告 ....
鈴の音と言われると
何だか 
呼ばれているような気分になっちゃって
少し くすぐったいような
はずかしいような
恥じらいの乙女時代を追想するような
不思議な角度に 
心が かくん と ふ ....
日本製の電化製品?
別にいらないよ
電化製品なら
ウチでいくらでも作れる

日本製の車?
別にいらないよ
車ぐらいなら
ウチでいくらでも作れる

日本製のファッション?
別にいら ....
一週間前に呼んだ女の子は、
ぼくの風俗史上、おそらく、
最高の、女の子だった。
あの子といつも遊べるのなら、
もう、
他の女の子と遊ぶことはない。


だけど、
人生というものは、ま ....
落ち着かない ざわめきばかりの都会(まち)に
今年も また クリスマスがやってきた
しけた ビル街の 四辻に出来た吹き溜まりから
流れる イルミネージョン 眺めてひとつ 吐息する

 ....
背アブラの
正油スープの
『ねぎおいめ!』
小銭を置いて
引き戸ガラガラ
はこがまえ 挙動ふしんの空白は ふれない頬とほほの衝突


金よう日、ラジウムみたいに放射して裸子植物を食む子にもどる


黒鍵を人差し指と薬指で押さえたらいちめん緑


点描の夢を ....
2010
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Dear Kyosuke

サンキュー フォーユアレター。
とても嬉しいよ。 Ho, ho, ho.

京介君は、たいへん 良い子にしてるんだね。
とても偉 ....
何故かいきなり
また夏が始まる
角を曲がって坂を見上げると
食パンを咥えた妹が駆け下りて来た

真夏日に有りがちな夕立
には似合わない土砂降りの雨の中
妹は傘もささずに軽快に雨を避けて
 ....
俯けになってねむる背中に
ナツメグかなにかそっと垂らして
ほねのあいまから
さらさらこぼれ落ちるのを想像する


ほかのなんにもいらないから
プレゼントには土曜日がほしい
 ....
芝生の海に
レジャーシートの筏を浮かべ
寝っころがったその先の
青い宇宙の奥行きを考えないで
ただ
平面の広さとして
憧れるだけであった
その日は
確かにあったのでありました

芝 ....
せんせいの言いつけ通り
いちにちに三度
色とりどりのくすりを飲んでいます
そのせいか
痩せこけたカラダもふっくりとし
わたしは死ななくなりました


(服用後は車などの運転をし ....
おはよー と
おやすみ は

大切なひとと
いい合いたい

おはよー
 
今日も貴方と
いっしょだね

おやすみ
今日も貴方と
いっしょだったね

それだけで
満たされ ....
 気の利いた言葉をどうにか捻出してみた
 ちんぷんかんぷんな比喩
 それでいてきらびやかな比喩
 女のテンションが干潮みたいに引いていった
 いつだって女の方が頭が良い
 賢いかは別にして
 ....
うんうんと首を縦にふる
なんだか良いこと舞い込んでくるような

ダメダメと首を横にふる
良いことなんかどっか行っちゃって
なんだか悪いことだらけな日々となってしまうような

こりゃダメだ ....
弁慶に
  奪われるもの なにもない

五条の橋で 中指立てる
天気予報はあめだったけれど

きょうマイナスイオンの朝焼けだった

雲ひとつないみずみずしい空模様

さりげなく地上と天をむすんでいた

そのまま藍にかわっていた夜にはまるい月

 ....
ほんとうの声をききなさい

生きたり死んだりは ほんとうにむずかしい
だれが
どうして 
生きているか
その問いには 滅多にこたえられない

それでも
どうしても
空が青かったり  ....
冬の寒さに身を委ね
凍れる唇に物を言わせようと
北風の中歩き疲れて
坂道の途中

針の枝振りの銀杏並木を
ゆっくり北風に煽られながら
今年の冬も歩きづらく
また疲れて坂の途中

歩 ....
木枯らしが吹けば、路肩にはぽつぽつとシロツメクサ
編んで、、首飾りをポチにつけた
むかし
公園の片隅には、暖色毛糸の手袋をした(道草)、という足のわるい少女がいて
手にしたほつれ毛の糸
 ....
知らない場所へ行こうと
冬の海への切符を買った

隣の席は空いたままだ
いるはずのない君を思う


病気は今も治らない
相変わらず普通にしてる

でも痺れている指先が
なぜか痛む ....
PM10:00
HOTELファイン到着
支配人によって
地下室に案内される
部屋には令嬢ガッキーが
にしおか すみこみたいな
コスチュームで待っていた

「おう、チャックマン、よう来た ....
空に浮かんだ白い雲も
涙を抱えて浮かんでいるのですが
独りぽっちの時はじっとこらえて雲のまま
みんなが泣き出すまでは っと
涙を抱えて ぽっかりと

空を飛び回る鳥たちは
空を見ながら飛 ....
  車の彼方

青い空陽輝きて師走半ば子とわれ妻の外出なりき

ノンアルコール・ビール飲めば風吹きつ希望を持とう希望持とう

遠き山冬の霞の立ちこめて今朝は体の調子良し

脳髄は盛んに ....
 なんでしょうか。独白というものを書くのは実に久しぶりです。本来であれば、書き手が自分の作品に言及してしまうのは余り好ましい事では無い気がしますが、転がりだしてしまったものは自分の中でもどうしようもな .... 私の中にはブランキー・ジェット・シティがあって











 ....
天竺に くまらじゅう というけものがいて
それは
熊羅獣と書く
というはなしを
きんじょの
こどもにすると
だませる

田蔵田という
けものがいて
そいつから
ジャコウのかわりに ....
反復する細胞の分裂する音のほか
何も聞こえない無音の午後に瞼を閉じる
記憶の中で歳をとらないあなたの
豊齢線をなぞれば甦る
太陽と煙草の乾いた薫りが
こころの奥に降る雨に混じり溶けてゆく ....
コーヒーを飲んだら
窓の無いラブホテルに行って
セックスをしてから
朝を迎えよう
何て言えば
笑うかな

吉祥寺の街に突っ立って

あの頃の日々を過ごしていた時は
その暗い海を死ぬ ....
salcoさんのおすすめリスト(4522)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
暁闇- 楽恵自由詩610-12-24
愚銀- 木立 悟短歌410-12-24
イブイブ☆- 藤鈴呼自由詩3*10-12-23
中国様のお買い物- yumekyo自由詩3*10-12-23
頭の悪い女- はだいろ自由詩410-12-21
当たり前のクリスマス- yumekyo自由詩7*10-12-21
最期の晩餐- TAT短歌2*10-12-21
とりのは- ことこ短歌510-12-21
サンタさんからの手紙__〜_過去6年分- 北大路京 ...自由詩15*10-12-21
居場所- 一 二自由詩410-12-21
こうおもう- せかいの ...自由詩310-12-21
幽霊筏- 北村 守 ...自由詩810-12-21
お弁当箱- 銀猫自由詩20*10-12-21
おはよー_おやすみ- 森の猫自由詩7*10-12-21
耳にタコを拵えてあげよう- 錯春自由詩3*10-12-21
うんなひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*10-12-20
平安ブルー_28__五条- 北大路京 ...短歌5*10-12-20
きょうというひに- 吉岡ペペ ...自由詩410-12-20
ほんとうの声- かみの子自由詩410-12-20
老人と犬- ……とあ ...自由詩7*10-12-20
__糸くず- アラガイ ...自由詩6*10-12-20
灰色の隙間- 小林 柳自由詩210-12-20
ダイアモンドチャック__プチ被虐編- ハイドパ ...自由詩3*10-12-19
ぽっかりと- ……とあ ...自由詩9*10-12-19
車の彼方- 生田 稔短歌110-12-19
独白-変態のうた-- 只野亜峰散文(批評 ...2*10-12-19
私のブランキー・ジェット・シティ- TAT自由詩2*10-12-18
熊羅獣- a自由詩310-12-18
縫い目- 高梁サト ...自由詩6*10-12-18
新宿にあるあの店のコーヒーを飲みに行こう- 虹村 凌自由詩5*10-12-17

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