はずれた予言の書で突く 母子手帳で突く 菜の花の咲く
野の道よ
橋の高みより
見る魚影


名の無き者の
乗る風よ
端の深みへと
身の射影


空気はたたずみ
見渡すかぎり
のっぺらぼう


勇気は ....
そのこは蜂の巣を見て
「気持ち悪い」と言っておりました。
そんなそのこの手をひく母様は
「蜂さんから見たら私たちのおうちも気持ち悪いものよ〜。」
と言うので、そのこは少ししょんぼりした顔をし ....
誰だって
耐えられないんじゃないかな
ヘビー級の
チャンピオンでも
無理だよ
女の人には
分かんないだろうなあ
男最大の
ウイークポイントだからね、金玉は
あれ以上の痛みはないもん
 ....
足柄山の中腹に
大きな栗の大木が
その巨木の瘤の中
蔓で編まれた黒い籠
籠の中には麻の布
布に包まれ赤子が一人
黒々とした髪を持ち
大きな体に漲(みなぎ)る精気

山の端,やまやま、 ....
俺の言う通りにしないと
髪を肩まで伸ばして
きみと同じになったら
ギター片手に
あの素晴らしい愛って
歌い上げるぞ
いいのか!

私が
先に歌詞を
言いますので
皆さんは
私に ....
同姓同名が出世している 冷たくされて便秘 国をあげて
ゆすりたかりに
明け暮れるっつうのも
なかなか他に見ないよな
すげえもんだ
むなびれが似合いそうな顔してよ
まあ、親父は
オバサンパーマで
グラサンだったしな

ところ ....
その痣を
消そうと
擦ってみる
乾いた布で
擦ってみる
乾き切った布で
擦ってみる
乾き切った表情で
擦ってみる
侮蔑の唾で湿らせて
擦ってみる
羞恥の涙で湿らせて
擦ってみる ....
声がする
崖っぷちに
かろうじて
爪を立て
呼んでいる
誰かを
よるじゅう
求めている
雨に打たれて
傘も持たない
家もない
母もない
優しい思い出も持たない
痩せた猫が
 ....
玄米の歯ごたえが かすかな非凡を生む
それでも昼寝をし 覚えていない夢に脳の神経を疑う

春の特番を拾えるものだけ 目を通す
心の表皮だけを滑り 忘れる内容
それでも明かりを灯すテレビ 凡の ....
窓をあけると風が気持ちいい

晴れてはいないけれど清々しい

鮮やかなコンクリートには

空の模様が映しだされている

どこからか子供の声

くるくる舞っている

駆けだしてい ....
みず色を捨てられぬまま成人し 春をうっては剃刀を買う

上等の夜と下着とかみそりは薄っぺらいほど ななめに刺さる

春の背に流れていたのが情でなくただのいつもの赤い血だったら
私は父親の顔を知らない。

けれど私の顔は、父親にそっくりだと
ある日酷く私を殴った後、母が吐き捨てるように言った。

腫れて赤くなった頬を氷で冷やしながら
私は鏡を覗いていた ....
  傘が二つ並ぶ
  遠く電車の走っていく
  鐘の鳴るように何度も息を吐く
  夜を追跡する まぶたを閉じる
  ライオンが花の匂いを嗅ぐ食べる
  美術館で尾形光琳の下絵に出合う ....
あなたは
日頃から
夫の余りの早さに
不満を持っていた

いいえ

その日も
夫は十分な前戯もないまま
挿入し、三擦りもしないうちに
さっさと自分だけイってしまった
あなたが
 ....
みつめる
みつめる
じっとみつめる
そうすると
何かが
語りかけてくる

種を手放したあとの
たんぽぽが
茎に残された
小さな瞳で
私をじっとみつめる

世界には
なんと
 ....
風は確かに冷たいのに
午後の陽のぬくもりが
耳に触れた

除雪作業が終わった後の雪道は
目を開けていられないほど
強い白さだ
瞼の隙間で青空も霞む

静けさをカラスが横切っていく
 ....
桜に出迎えられると
晴れがましい気持ちになる

今日の新入生という
気持ちになる

薄い白は
希望の色か

あおいそらにすけて
今日もわたしはがんばろうとおもう
 みずのうえを あるかないか

 あるかないか さくらのはなびら

 あるかないか おがわに あめんぼ

 あるかないか かわぞこに 波紋をゆらす


 ゆらさないか あかん ....
ボタンがとれたシャツやズボンがある
もう何年もそのままほったらかし
衣替えの季節になると
そういえばといって結局ほったらかし

ただ今日はなんだかムズムズして
針に糸を通す
ボタンをつけ ....
レストランのウィンドウ越しに見える殺風景
横浜根岸の崖の上
そこから見下ろす港の様子
コンテナ船が往き来して、
その陸揚げ作業がのぞき見られる
行き交う大型コンテナトラック
夥しい数のコン ....
真っ赤な林檎の皮をするり剥きますと
白く瑞々しい果肉が微かに息づいて
頬張れば甘く酸っぱく
口いっぱいに広がっては
心地良く渇きをいやしてくれるのです

そのおんなもまた
高い梢に輝いた ....
誤解と幻滅のにんげんかんけい
そんなのしらなーいってそっぽむいてた ら、きみにであって誤解と幻滅をくりかえした やっぱりいままでとおんなじだった やっぱりねえってかなしそうにきみはな ....
縦や斜めや裏返しにわたしの体がぎっこんばったんやられているあのときに決意しました。わたしはたぶんわたしではなかったです。黄色いのや赤いのは好いです、青いのも緑のも好いです、白と黒も好いです。ただし .... 何もかもが
刺激的だった
あの頃のわたし

走り出した性欲は
誰にも止められなかった

国語辞典で
スケベな言葉
見つけては
興奮していた
15の春

静まりかえった
午前 ....
とんがりコーンを指にはめて突く できごころが抜けなくなっている
salcoさんのおすすめリスト(4522)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
はずれた予言の書で突く- 北大路京 ...自由詩213-4-20
母子手帳で突く- 北大路京 ...自由詩813-4-17
名の無き者- シホ.N自由詩313-4-17
そのこ- sucia mujer自由詩113-4-17
ゴールデンウイーク- 花形新次自由詩113-4-16
金時- ……とあ ...自由詩8*13-4-16
長髪行為- 花形新次自由詩113-4-15
同姓同名が出世している- 北大路京 ...自由詩513-4-13
冷たくされて便秘- 北大路京 ...自由詩113-4-13
ミサイルふぐちょうちん1号- 花形新次自由詩213-4-13
青二才- 花形新次自由詩413-4-9
痩せた猫- そらの珊 ...自由詩21*13-4-9
玄米- 朝焼彩茜 ...自由詩14*13-4-8
はるのこえ- 灰泥軽茶自由詩6*13-4-7
かみそり- はるな短歌513-4-7
- 永乃ゆち自由詩6*13-4-7
同じ事をなかなか二度とうまく出来ない- ヨルノテ ...自由詩513-4-6
鈍器法廷- 花形新次自由詩113-4-5
みつめる- そらの珊 ...自由詩1913-4-5
待っていると- Lucy自由詩17*13-4-4
桜並木- 朧月自由詩713-4-4
あるかないか- るるりら自由詩21*13-4-3
ボタンをつける- 灰泥軽茶自由詩15*13-4-2
山手ドルフィン- ……とあ ...自由詩7*13-4-2
心の化石- ただのみ ...自由詩25*13-4-1
おんびきのはなうた- くめ自由詩413-4-1
----- はるな自由詩1013-4-1
15の春- 花形新次自由詩113-3-31
とんがりコーンを指にはめて突く- 北大路京 ...自由詩613-3-31
できごころが抜けなくなっている- 北大路京 ...自由詩413-3-28

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