思わず産毛が逆立ってしまう真夜中の二時。これから一人で生きていけるかどうか怖い。だから背筋に悪寒が走ったんだ。君は死んでしまったから僕の事は忘れてしまっただろうけど、僕はBUMP OF CHICKEN .... 緩慢な意識の繭に
囚われたまま一日が過ぎた
薄曇りの
湿気た生温い温度のせいか
それとも
もっとなにか他の
避けがたい要因のせいなのか
朦朧とした正気で
オレは一日を綴 ....
午後2時43分の光
とろけた白い蝋 
傷だらけのソファー 肘掛の隙間に詰まった 
粉っぽい埃に染み込んでゆく


強姦されたんだ ぼくは自分に
犯されたんだ 俺はぼくに
やり終えた奴 ....
夕暮れ直後のホーム
改札口でたところの隅っこ
明るいところからの暗闇

全部やばいぐらいの○○

ひやっとする風が首筋にとびこんで

くしゅん
すくめた肩を
最初に触れるのが君なら ....
私は今日も終わる
夜明け前の 世界で
寂しい微笑みを浮かべさせられながら
私は 今日も 終わるのだろう


世界は地獄だ
迷路の出口を 走り回らされた
夢が生まれる
希望は だけ ....
おんなとわたしもまた

時間や空間や生命のいちぶをなした

ちいさな文明にちがいなかった


川は文明のゆりかごだ

ヴォルガをみつめていてそんなことを考えていた

青と灰いろに ....
爆睡アトひらおよげピンクさん 夢の中で何かを思う
私の心は少しだけ幸せなのかもしれない
全くといっていいほどにラジオの読まれないハガキに
夢の中で その声を 耳にした
いつもの定食屋のおじさんは
声をかけてきてくれた ....
{引用=
 ラジオが鳴っていた。

 古いオールディーズだ。
 オールディーズはいい。
 素敵な気分だ。
 素敵な気分だ。

 古代の機械
 古代の虫
 古代のクソやろう

  ....
いまにも降りだしそヲ、
    降りだしそヲ、
    降りだしそヲ、
    降りだしそヲ よ

            あの

 雲 底

  (  )
  (   ) ....
ふつうのふりして

やすらかなふりして

やさしくはなくなって


アナタガコエヲアゲル


ぼくだけが

けがれてゆく


コンナニヌレルノオレダケカ


あなたは

きれいなままだ


コンナカタ ....
或るあさ、
女は目に涙をため
「わたしにできるせいいっぱいをつづけていきます」
と言った
聴衆はそれぞれ自分に都合のよい欲望を見出し
彼女に拍手喝采を送った

或るひる、
女は目に ....
自分が木螺子だと気づいたのは
空の水が全部落ちてきたような
凄まじい雷雨が通り過ぎた後だった

公園のブランコの下の水たまりに
たまたま自分の姿を映した僕は
ほんの少しだけ驚いた

で ....
光満ちる波打ち際に
子供達のふざけ合う声が跳ね返っている
紫陽花がつづく坂道を振り返れば また眩しい
海の上を白金の波が幾重にも走る

潮臭い湿った日影で 老人たちは
灰色に窪んだ眼で ....
激しい雨が降っていた
土曜の昼下がり
娘を塾に送る車中で
便意をもよおした

「お父さんお前の塾のトイレ、借りてもいいかな。」

「絶対ダメ、却下。きもい。」

年のせいなのか
若 ....
初めて入れられた留置場の雑居房の 小さな窓から街の灯りがこぼれ落ちる夕暮れ、俺は隣にじっと座っていた随分と顔をくしゃくしゃにして話す爺と暇な時間を潰すために話を始めた。「光り輝く神が此処に居たって、ニ .... パラパラと雨の模様なる朝空に妻の車を見おくりにけり

あれこれと言い残しことし終えては己の業の英語学ばん

曲がりゆく車のなかのつま見えて心に涙ふとわきにけり
眠い思いで電車に乗って
どこに帰るというのだろう 僕は
橋を渡って そして
今日も 広い 川を越えていく


詩を書こうと思ったのは10年前のこと
僕にとっての詩は何でもなかった
 ....
冷えた血は黒いのだ
おれの凍結した暗がりにしがみつく、名も知らぬ男の死にざま、光のない時間の、光のない死にざま…残されたものの中におまえの真意を探した、しかし
そこにあるものはおぼ ....
{引用=


吸収されるべき衝撃、持たずに
そのままの姿で
やってくる、

点滅するかのような
血の国境線

形を持たない原型で
やってくる、

茜色よりも
深く淡い
夕 ....
随分と手持ちぶさたなので、久しぶりに生殖器に指をあてた。
指をあてがいながら、
生物学の先生が言っていた言葉を思い出す。

どうやって一般的にメスとオスの違いを決めているか、だ。
卵子が ....
春はあなたの名前を呼ぶ
小鳥のように 何度も何度も
春はひとつの真昼の花になって
光に咲きみだれ 狂おしく唇に口づける


    *


夏は星を探して指をのばす
遠くからあなた ....
食わずとも
戦えるさと
うそぶいて
君の悲しむ
顔を振り切る
APECの要人に紛れて来日














君等の元首の愛人がお住まいのネリマに盗聴器を仕込むぬるいミッション
 ....
始めにして初めての物語
遥かなる物語
失われた神の物語

天から一人の男が
吊るされていた

男は守護者で在った
叛逆者で在った
破壊者で在った
造物者で在った

男は翼を失っ ....
夕方六時 トイレの鏡
掛け違えた コートのボタン
気づいた僕 疲れた顔
虚ろな目が 見透かす心

求めているものは
休息なんかじゃない
五里の霧を晴らすような
頭の中の革命

開い ....
こっくさん
こっくさん

私の好みのタイプを
お教え下さい

び・・、そんで
に・・、ほう
ゆ・・、なるほど
う・・、終わり?終わりね

えーっと
びにゆう?
ああ!美乳か! ....
かえり道
ひる間の道路で
失神した

ことばを
ていねいに
編みすぎて
くちは
どこかに
縫い込まれてしまった

おい、猫
わたしたちは
やさしさが
足りなかったな
 ....
風の強い日には外へ出たくないね
仕事してると一服したくなるだろ
ビタミンが足りないからすぐに風邪をひく
もっとセックスしたいんだけど相手を探すのめんどくさいし
貯金がないから旅行にも行かれ ....
時の隙間に迷い込んだ男は私なのか。私はもう定時だから帰りたかった。回りは上がろうとはしない。売り上げの上がらない会社にいてもしょうがない。もう辞めるべきだな。電話が鳴る。誰か取れよ。俺は疲れたんだ ....
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