フォーク
秒針
物干し竿

ありとあらゆる突起物が


ガラス片
鍾乳石

私の胸の辺りから

ノコギリ
菜箸
コンパス

放射状に突き出している

三角定規
 ....
僕はラット
科学とやらに
利用され
数字になって
グラフになって
それでも名も無く
ひとつのすてごま

モノを扱うヒトの手
神の手
ヒトでもモノでも
ない命として
ガラス箱 ....
うすまくで
つつまれた
わたしのほんとうに

蹴破って
侵入する
あなたはだあれ

ないくうを
埋め尽くし
いや違う
そこはうそだ

叫ぶ間も
あたえない
らんぼうな
 ....
 
あなたへ直線をひけないので

円をかく

今日も円をかく


 
ちりとりのゴミを玄関の外に捨てると
蝉が羽化に失敗して 転がっている

またか
この時期 たまに見る
壁によじ登っては 落ちる 蝉 とんぼ

ぐちゃぐちゃに柔らかくて 体に触れない
死 ....
何も知らない 僕 と
何も知らない 君 を
乗せた船 は 深夜
港を出る

世界は丸い とは
限らないので

行き着く先は
誰も
知らない
 
そらがあって君とかぜ
僕の持ち歩く六号の亜麻に

そらはなんども重ね塗りされ
凹凸が出来るたびにナイフで切り取っていく
そのとき僕はそらを見失い
しばらくして光りが絵筆を握ってくれた ....
きこえないとき
はい と言います
え と
ききかえしたりはしません

はい と言って
くすりと笑われたらそれは
案外どうでもいい話しです

困ったようにもう一度
言ってくれるときは ....
トイレットペイパアになった語だもの

よわいの

みずからに

てれるの

むこうみずに

ながれるの

みずかけろんに
しょげるの

みずいらずに

とけるの

なみだに


 ....
ところであなたの結末は
空に聳える塔の上
さらに伸ばした指の先
白い雲の浮かぶ場所
光の中で交差する
きらりと光る紛い物

ところで自分の結末は
八五番の緑色
赤い豚の急降下
離島 ....
蜂をしゃぶったのどに光が当たる
竹ひごで編んだ身体に風が吹く
シャーベットカラーの臨終に手足が跳ねる
沖あいでこいびとが放ったブイが海中へ消える
香水と星とが同時に蒸発する
水のようにド ....
トマトみたいなランプが光り
道脇にヒマワリが咲いている
その葉のうえではカマキリが
カマを振り上げ威嚇している

山はもう嫌味なくらいしげみ
おばあちゃんの睡蓮鉢のなか
澄んだ水は空の色 ....
 
 
最初から、少年も
少女もいなかった
ただ、名前すらない、
願いのようのものが二つ、
風の中で
寄り添っているだけだった
大人ってばかだね
大人ってばかだね
そんなことを
 ....
 夢と同じに
  冷やされた
  あなたは個人

  支払の半分
  内科病棟に
  忘れました

黒 ....
ふるさとの母がうるさいから
うるさと
だけど、たまの手紙にうるうるするから
うるさと
そして、都会に魂を売るものかと
うるさと
つまづいて帰ると心が潤うから
うるさと
嫌なことがふりかかると
時計仕掛けの人形のように
鳩尾のあたりに
現れるのは
何だろうか

黒い服を着て
蒼い顔をして
胸の中央に漏斗を置いて
彼は悲しみの液を注ぐ

注がれてぼ ....
ただ一切は過ぎてゆきます

嘘で築いた砂づくりの城に私を埋めた

あれはメジロ啼く穏やかな春の頃

なくさぬために棺にしまってゆくという方針は

あながち、間違っておらぬと思いま ....
魔法は科学になった
リアリティは横たわり
キノコ雲を見上げていた
父は母にすがり
ボクは身体を脱いで窓から顔を出した
水平線がまっすぐに伸びている
ウェア・イズ・ラブ?
ほしかった弟 ....
ぬるく閉じこもる夜のなか、渇いた唇に刻まれた運命、なにをするでもなく、ただ、なにをするでもなく、押し黙り眺めていたパーソナルコンピューターのディスプレイに表示されるさまざまな、さま .... 石の家の背
ひらく空


あたたかさ
翳りのあたたかさを
指は着て


ひとつの泡が
いつまでも消えずに
流れる言葉の空を映していた


光をなぞり
歩いてい ....
吐いたゲロを飲んだらさらに天ぷらの追加だ
しねしねしねしねと吐きながら歌え

ワレワレハウチュウジンダの馬鹿どもは箸でつまみだせ
びっくりする人もいるかも知れないがつまようじは役にたつ
さび ....
土用の丑の今日思った事は








録画したテレビを観ながら感じた点は





『水と安全はタダじゃない』 ....
ひらがなは、いやだ
ひらがなは、かっこわるい
ぼくは、かたかなになりたかった
もっと、すぽーつかーみたいに
まっかなからだで
びゅんびゅん、はしってみたかった
そうして、あのこをむかえにい ....
あまだれが落ちるのを
じっと見ていた
そんな日があった
そんな子どもだった


樋の下でふくらんで
まっすぐ地面に落ちてくる
ああ
あまだれが1ぴき死んだ
あまだれが2ひき死んだ
 ....
角に追いやられた居場所を
ゆとりと無理やり読んで
朝まで遊び呆ける

大人気ない強情は
時には余力に気がついて
無駄と呼ばれる作業に勤しむ

それが一人遊びの業の楽しみ
と言えたら幸 ....
獅子に道聞き右には狼
一気に散り散り危機一髪存外に
堂々と理想を挑もうと恐れ多き
技師に師事し律儀に今豪快に
凛々しい理知に帰し響きに嬉々せよ

とにかく歌って来いや

見 ....
刈り入れ後の田圃
夕暮れ時に老婆一人
誰かを呼んでいる。
腰は幾分曲り膝に手を当てて
前を向き誰かを呼んでいる
視線の先には白い犬が一匹
老婆に向かって息せき切って走っている
懸命に走っ ....
{画像=120712232443.jpg}




陽の当たるところ


その建物は言いました
都会には幾つも建物があるけれど
そのなかでもぼくが一番さ

ぼくは一番大きな建物 ....
眠りたくない
明日がこわい

どうして人は
今日を越えないといけないの?

ずっとひとりぼっちで
眠ってきたけど
慣れないの あの頃から

言い争う声も
物音もきこえないのに
 ....
夜歩く俺の事を
奴は知っていて
狙いやがった

本体から分離して
暗闇に潜む奴は
アスファルトを這って
後を付回していた

街路灯の下で
急に飛び出してきて
俺の影に噛み付くと
 ....
salcoさんのおすすめリスト(4522)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
フォーク- Seia自由詩612-7-30
ラット- シホ.N自由詩212-7-30
えな- umineko自由詩4*12-7-30
円をかく- 殿上 童自由詩39*12-7-30
どんでんがえ_し!- 砂木自由詩19*12-7-29
船出- ルナク自由詩312-7-27
そらと君とかぜ- 乱太郎自由詩19*12-7-27
耳よりな話- 朧月自由詩412-7-27
流月- 阿ト理恵自由詩5*12-7-24
結末- ……とあ ...自由詩17*12-7-24
浄化のシステム- 平井容子自由詩1912-7-23
12色のくれよん- 亜樹自由詩4*12-7-21
ボーイ・ミーツ・ガール(もうひとつの)- たもつ自由詩13*12-7-20
ヌミノース- 和田カマ ...自由詩4*12-7-19
忘れがたきうるさと- イオン自由詩3*12-7-16
胸の番人- 殿岡秀秋自由詩712-7-15
funeral_lovers—四季—- 関口 ベ ...自由詩312-7-15
WWW- 自由詩712-7-15
喚く死の影のエコー- ホロウ・ ...自由詩1*12-7-14
夜めぐる夜__Ⅴ- 木立 悟自由詩312-7-14
はじかみのひと- 汁彦自由詩112-7-13
十三日の金曜日- TAT自由詩412-7-13
こくご- かいぶつ自由詩512-7-13
あまだれ- yo-yo自由詩1112-7-12
余白- subaru★自由詩20*12-7-12
ミソラ- 1486 106自由詩2*12-7-12
おふくろの風景- ……とあ ...自由詩17*12-7-12
陽の当たる場所で- beebee自由詩32*12-7-12
あおいつきがみてる- 朧月自由詩612-7-11
蛇の影- 和田カマ ...自由詩2*12-7-11

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151