紅いダリアが散ってしまったのは
ほんの些細な気象の変化だった
あの頃のぼくはとても移り気で
青い空の恐ろしさも知らないくらい
能天気だったんだ
青い空が鳴るのを聞いたことがあるかい
あの日 ....
二重三重山際かさなり緑なす比叡の山は今日も確かに

湖は遠ざかりゆく車上にありやや涼し大津の街は

昼食の時となりたり京に来て茶箱弁当という物を食ぶ

空曇り風は吹きて段上り息つきては ....
ピチカカという鳥がいます。それはとてもめずらしい鳥です。満月の光に当てると羽が青く光るのです。ピチカカ鳥は新月の夜に生まれます。そして満月の光に当たると青く光り輝き、月が沈む頃に卵を産み落として死んで .... かわいいね、好きだよ
と言うと、

きれいだね、愛してる
と言って

、と、怒るあなたは。

やはり、太陽の子供そのもので
ぼくは、ただ、ただ、たじたじとするのだけれど。

愛ら ....
 
すがすがしい挨拶ばかり大陸棚


ベランダで行方不明になる半分


よく隠れ過ぎたあと泣きながら帰る


石を轢いても花を轢いても軌跡


ちちははの流れていった月経夜
 ....
渋柿のような岩石の顔を持つ男。
そのまなこは蛙卵のように美しく透き通り、
その中心には黒い黒い玉がある。

渋柿のような岩石の顔を持つ男。
その文明の一切を否定した声は、
原始の文化であり ....
*

この詩にポイントを入れてください


という1行詩を書いたら
いろんな人がポイントを入れてくれて
この詩は「最近1週間のTOP10」になりました

するとこわい人がやってきて
 ....
lucky cloverこんど摘もうとスルーしたら虫に食われて三つ葉になってた プラットフォームだった
わたしの手のひらに
砂だんご、
波にくずれて
なにも告げず抜けだした
廊下の底のあおじろい
やみの奥から
潮の鳴る音
雲のむこうで月が
満ちる ....




ほかには
何にもないけど
何でもあるから
何にもいらない
立ち入り禁止の
義母の部屋に入り込んで
おしっこをしたり
供えたお菓子を引っぱり出して
食べ散らかしたり
犬が悪さをするようになった

酒飲みで我が強い
とてもこども染みた人だった
 ....
思いを流れる
風の中に ぼんやりと
私は眠る
風の どこに流れるのだろう


考えることなど ない
笑うことすらなくなった
食べていられたならと いつも願っている
幸せである世界を見 ....
雨だからかな

話しづらいのは

雨だからかな

重い空気は


昨日の後に

僕の知らない

時間があるから

不安になるね


雨だからよね

目が合わない ....
障子すべて開け放った和室に
屏風の衝立

衝立は
六曲一双モネの睡蓮

昼寝時の畳からは
好んで水辺に生える青草の匂い

ひつじ草がぷくりぷくりと開く
どこか遠くの沼の気配

 ....
力を抜いた片掌に
ちょうど一つずつ乗るほどの
ピンク色したケセランパサラン

夜に開くサガリバナ
夜にだけ
マングローブ林の奥のほうで一晩だけ咲いて
ほたりと朝には
水面に落ちる

 ....
冬に凝縮されていたものが
放散される夏
胡乱な眼で見つめていた
電線で繋がれた道も
砕かれた砂浜の突端で
選択を迫られる

歩いていれば
いつか生から解放される
轍もいつか途絶える
 ....
君のまじめさを
遠くから見て
ぼくは何度も
水の下書きをした

雨の展覧会
氷じゃない光
具現化できない温度
ひとを生むために
まっしろにしていたひとの
あたたかさのようなもの
 ....
どこへいくとおもう?
この空気
この風

ついてゆきたくて両腕を広げた

空は薄曇に
雲は白に

夏になったとおもう?
この気温
この汗

確かめたくて肌をさらした

生 ....
あしが ふらつく
   いきも ふらつく
      おもいは もっと・・・・・

だから

いきを ころせ
   ちのあがきも ころせ

そして
 
のうしんけいも・・・・・  ....
散歩という言葉を聞いただけで
ちぎれるほどしっぽを振って喜ぶ犬

雨が降る朝「傘を持って行かなきゃ」
という言葉を聞いた傘は

きっと同じように嬉しくてはしゃいでいるのだろう
黙っている ....
エメラルドグリーンの夜なまぬるい風がふたりを近付けている


陽炎を蝉が叫んで揺らめかす 入道雲が乗せてきた夏


わわわわと とおく、ちかくで鳴くかえる まっくらやみでわたしいまどこ
 ....
君はまだ
憶えているかあの夏を
八年前の
ワールドカップ
もう一日だけ生きよう





あそこにはまだ名前を知らない花たちが咲いてる
あの山に登ればまだ数えてない星たちが瞬くだろう
あの街ではまだ聴いたことのないうたと出 ....
終電で帰る火宅の隙間より待ちわびて出る黒い妖精

間男を入れた女の赤いもの浴びて染まらぬ沼の紫陽花

梅雨に濡れ流れる涙 流れない未練の澱と手に染めた罪
その場所は唇に似るやわらかく あるいは水を含んで 深く



そこは駄目と言うなら理由を次から選べ 1)気持ちいいから 2)怖いから



組み敷いて舌を真下に這わせゆく 同心円か ....
やわらかな寝息の燈る喉元に 肌近づけて我が息舫う

臍の緒のかすかな匂いと乾く色 掌のうえで吹き飛びそうな

汗ばんだ額に張り付く細い毛は 彼が残した最期の祝福
ああ
くらやみにともる
しろい手よ

たいまつの
ひかりのようだ
01
私の世界は

私自身の 過去として

私の言葉は

私自身の 映像として


02
木の葉は

それ自体の 皮として

白の色は

それ自体の 一日として

 ....
 世界滅亡のカウントダウンに震える最中、地区に一つだけの信号機を無視して、交差点を自転車で横切っていった。空には飛行機もヘリコプターもミサイルも飛んでいなかった。湿度の高い空は、青空の下に、薄い水蒸気 .... 梅雨の晴れ間に猫がひなたぼっこ

じめっとした空気の中で
さらっとした表情で
陽だまりの
あたたかい記憶を抱いて

梅雨の晴れ間に猫がひなたぼっこ

小さく動く前あしで
水のない空 ....
salcoさんのおすすめリスト(4522)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏空- 紅糸自由詩110-6-23
妻と8首の歌を作れり- 生田 稔短歌6*10-6-23
ピチカカ反応- 木屋 亞 ...散文(批評 ...5*10-6-23
Mに- 草野大悟自由詩3*10-6-23
- 石畑由紀 ...川柳7*10-6-22
渋柿のような岩石の顔を持つ男- R.F.自由詩1*10-6-22
最近1週間のTOP10_- ミサイル ...自由詩4+10-6-22
chance- ハイドパ ...短歌2*10-6-22
蟹と洗濯機- 吉兆夢自由詩410-6-22
ベッドの中には- ミサイル ...自由詩110-6-22
頬骨- 蒼木りん自由詩410-6-22
越冬- 番田 自由詩210-6-22
転嫁- 邦秋自由詩1*10-6-22
六曲一双モネの睡蓮- 海里自由詩310-6-21
紅樹林の入り江にて- 海里自由詩210-6-21
初夏夕景- within自由詩5*10-6-21
水の下書き- 昼寝ヒル ...自由詩410-6-21
過ぎ行くカラダ- 朧月自由詩210-6-21
老耄- 信天翁自由詩210-6-21
散歩- ミサイル ...自由詩410-6-21
むっつ_夏のうた- はちはち ...短歌11*10-6-21
告ってから君に四回ゴール決めたっけ- TAT短歌3*10-6-20
I'm_here_with_____xxx- しろう自由詩2*10-6-20
梅雨- 紅林短歌2*10-6-20
rara、あるいは夜の- umineko短歌4*10-6-20
息子- はるな短歌1+10-6-20
- はるな自由詩110-6-20
2個- 番田 自由詩210-6-20
無知のカバンに雨は降る。- ブライア ...散文(批評 ...310-6-20
梅雨の晴れ間に猫がひなたぼっこ- ベンジャ ...自由詩6*10-6-20

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151