夏の日の宇宙の深さ星の数

冷房費払うつもりで夏カジノ

チョコアイスとけきってまだ愛されず

夏館ネコがいっぱい出るテレビ

八月を生きるしかない黒揚羽

炎帝を飲み込みサ ....
銀行ATMの画面に映る 
貯金残高の、底が見えた時 

日雇いの如き自分に 
歯軋りをしながら  
この手を額にあてて、考える 

一日の労働を終えて 
家に帰れば迎えてくれる 
妻 ....


寝床の視線の先の廊下に
猫のたたずまい
こちらに顔を向け
黒猫の視線の先の寝床に
飼主のたたずまい
顔を猫に向けた飼い主の胡乱な視線

あくび一つ

寝床の頭上の先に
開 ....
田舎はかびくさい
亡くなった人のバイクが道筋に置かれたまま
それになにも言わずに暮らし続ける
庭の木は森のよう

思い出の中にもどされ
教室の落書きみたいに
なぞられる
そんな存在にな ....
いつまでも咳が出る
のどにつまった小骨のせいだ

はやく、はやくとせかされる
あほう、あほうとわらわれる
うかうかすると
小骨から
芽が出て
つるが伸び
ぼくのいのちをのっとりにくる ....
ふざけるな。と一言残して去った男は、わたしの頬を殴った男は、いつもウイスキーの水割りばかり飲んでいた。
「馬鹿が一人減ったわ。」
ひとり呟いて頬をさする。
ああ、もうひとりの馬鹿はわたしだ。
 ....
熱を帯びたむず痒さが
背中の真ん中あたりから
尾骨に向かって這い降りていく

机の上の観葉植物の彼方に
白い砂浜が見えたことにして
遠い目をしてやり過ごす

生まれた時から猫背の内 ....
カップヌードルがのびるまで
あなたのこと考えてた
かなしいけどおなかがすくから
ズルズルと

涙がでちゃって
おなかがいっぱいなってこころがすっかすっかになって

日常はなんとなくすぎ ....
幸せの反対は
なにもない ということ

うれしいことも
くるしいことも
なにもなければ 私は
生きているのだろうか

見覚えある花が綺麗に
咲いているのに 思い出せない
名前をいい ....
蝉時雨が聞こえない夏

外を出歩いていないから
なのだろうかそれとも

夏の暑さは茹だるよう
確実に季節は巡る

けれど蝉の声に存在感がない

これは何だ
聞こえているのに感じて ....
昨日とおなじものは
いらないのに
明日になったらやっぱり
おなじもの?

君はかわっても
ぼくはかわらないのかな
いくつになっても?
うん。
将来のゆめを語るひとでいたい

九十 ....
そして私は見つめる
いま目の前にいる君を
すでに失われたものとして

いまこの時の君のあざやかさを
そのままに胸に灼きつけるには
幻とするよりほかないのだから

これ以上
近づいては ....
髪の毛を洗おうとして、座った風呂場のイスの
正面の鏡が曇っていた。
洗髪するのに鏡が曇っていようと構いやしないが
いつもの習慣で鏡に向かってシャワーをかけた。

一瞬歪んだ私の顔が映り、それ ....
戦争があれば

ひとを殺しに来る夜がある

若さや才能や平凡を踏みにじりに

ついに来たかというような

そんな運命が

想像を超えた化学や感情が

戦争があれば

ひとを ....
結局のところ
友達と呼べるものが
充分には居なかった
念の為に
少なくとも
手に届く範囲ではと
慎重に限定してみれば
確実に居なかった

ぽっかりと空いた空白の
360度の一点にル ....
僕達は小さな距離のなかでひしめき合っていて
森の木のみえない生き物なのだ

下ばえのひんやりとした塊の世界で緩慢に
じぶんにつまずいてゆく愚か者なのだ

僕たちの祖先は宇宙の果てから流れ着 ....
ポリープが見つかりました原爆忌

夕涼み羽根軽くなる軽くなる

歯で弾いたギター燃やして夏の月

神々の人間いじめ天地炎ゆ

ハードルを全部倒して氷水

睡蓮がさりげなく咲く猫 ....
 褪色したかこはモノクロ
 セピアのくすむ
 鉄錆の
 あかがね色

 ふくざつに入り組んだそら
 四角い工場群がある昭和のはじめは卵の
 ちいさな箱
 筒状のえんとつ
 ....
おばあちゃんが言った
ふりかえっちゃいけないよ

茄子の牛に乗って空へ帰る人たちを
見てはいけないと言った

だってさみしくなるだろう
送る方も
送られる方も、さ

藁を燃やして送 ....
例え握りつぶしたとしても
きっと
手は汚れないと思うんだ


乾いてひび割れてきている田んぼにも
まだ新しいビルの真っ白な壁にも
しっとりと重たい町屋の歪んだ屋根にも


よろよろ ....
女って 大好きだ

女を喩えるなら
血の滴るような野薔薇の朱

生真面目な緑に身を固めた
この暗い原野の世界を点々と彩る
秘められた また明かされた 情熱の色

その両目は 傷つきや ....
 垂直な光のピンで留められて
 横たわる朝は散乱した昨夜の屍だった
 まだ誰もいないスーパーの駐車場で
 ぬるい風が砂埃を吹き上げている
 
 一匹の小さな蛾が
 逆らいながら飛んで行く
 ....
夢みる機械が煙を吐いた
明日はどうしよう

時計よりも早い回転でしっぽを生やす電信柱
ダムの真ん中に大きな城を建てて
訳あり顔で頷くロバを
線路の海に連れて行く小柄なロックンロールジプシー ....
ひんやりと
乙に澄ました器に
シャキシャキと
君が
降り積もる

すでに膝小僧が
溶けかけていた
僕は
やんちゃな眼差しで
それを見守る

じんわりと
熱を帯びた午後に
 ....
 秋近し
 
 秋めいた青い空
 今日も私たちは伝道を続ける
 夏は心地よい
 流れる汗も涼しく
 風が吹いてくれる
 わたしの日傘は
 バーバリーだという
 笑ってしまった
 妻 ....
蹴られたボールは
鋭く脇腹を抉るようにして
ゴールのサイドネットの
内側に突き刺さった。

その瞬間ボールを取られた
若者は目を覆い、次に
フリーランニングをしながら
雄叫びを上げるア ....
いとは紡ぐ

いとはのびる

いとは結ぶ

いとは繋がる

いとはほどける

いとは絡まる

いとは切れる


それでもまた


いとを紡ぎ

いとをのばし
 ....
もう少しだけ私の人さし指が長かったら

彼女と繋がっていただろうにと

どちらからかかけたのかわからないが

久しぶりだねと携帯電話で話している

今何をしているの

今まで何をし ....
ダウナー詩人の皆さん、
もはや自分嫌いは廃れた文化であります。
これからは粉骨砕身、
慎重に言葉を選びつつ、
適度に自分を愛し、
誰の目にも分かりやすいよう
人を愛さなければなりま ....
朝っぱらからセミが鳴いて
目覚ましを見れば六時
すっかり明け放たれて
夏は盛り
百年前を思い出すようだ

目が冴えたから
いぎたない二度寝はやめる
こんな朝は山盛りの果物でも食べれば
 ....
beebeeさんのおすすめリスト(6567)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
逝く夏- 北大路京 ...俳句15*12-8-13
空を見る- 服部 剛自由詩312-8-13
ねどこの朝- ……とあ ...自由詩6*12-8-13
帰省中- 朧月自由詩712-8-13
たくらむ小骨- そらの珊 ...自由詩1012-8-12
馬鹿- 田園自由詩3*12-8-12
背の虫- nonya自由詩19*12-8-12
かがみよかがみ、あたしは元気です- じじ自由詩20*12-8-12
あるという幸せ- 朧月自由詩312-8-12
八月の蝉時雨- kauz ...自由詩7*12-8-11
- たま自由詩30*12-8-11
夏のエフェメラル- 塔野夏子自由詩4*12-8-11
風呂場の鏡- 桐ヶ谷忍散文(批評 ...2+*12-8-11
ひとを殺しに来る夜- 吉岡ペペ ...自由詩612-8-11
休日リザーバーで釣りをする- 北村 守 ...自由詩412-8-11
距離- 梅昆布茶自由詩912-8-10
俳句2012_8月上旬- 北大路京 ...俳句7*12-8-10
フリーハンドのくろい線- 石川敬大自由詩15*12-8-10
盆送り- そらの珊 ...自由詩2312-8-10
きみは、- あ。自由詩512-8-10
女って- まーつん自由詩9*12-8-9
僕が君を一匹のみすぼらしい蛾に譬えたなら- ただのみ ...自由詩24*12-8-9
猫の国- カマキリ自由詩912-8-9
カキ氷- nonya自由詩18*12-8-9
秋近し- 生田 稔自由詩8*12-8-9
四四年の因縁- ……とあ ...自由詩7*12-8-9
いと- 朔月 実自由詩7*12-8-9
通話中- 灰泥軽茶自由詩9*12-8-9
根暗・根明両方向に凡そ100キロの渋滞が発生しています。- faik自由詩13*12-8-9
ヴィーンヴィーヴィーヴィンヴィー- salco自由詩5*12-8-8

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