あの河が望んでる
一つの答えが出せなくて
ごめんね

気の利いた答えは
出払っていて
今頃は海原だろうか

あの河が清らかに見えて
その跳ねた水の飛沫に
打たれた誰も彼もが
感銘 ....
碧い夢の水面(みなも)を映した瞳は、
ただ見るともなしに忘れられた出来事を想いつづけ
あの日、高い山の頂から眺めた
無数のもがく手と足が遠い海までつづく
静かな、地獄図を見ている

秋の空 ....
気温 29℃
風速 3.1m
湿度 78%





鋼鉄の肌に汗がつたう
夜空をきりとった 明かり窓」からの月光
ウラン235の心臓の鼓動


「「 父さん、ここはひどく蒸 ....
              120808


どこまでも美しい空に
白い雲が流れてゆくよ
もうすぐ秋だよ
もうすぐ破綻だよと
オリンピックも
盛夏も楽しめないよと
初老のど根性が
 ....
とつきとうか
出口の見えないトンネルの中を
さまよい歩く気分でした

年中睡いくせに
その眠りは浅く
私は大海に漂う一枚の木の葉のようでした


{引用=沈みかかっては(眠りに落ちて ....
張り巡らされた鉄条網に
体当たりでぶつかっていって
やっと出口と思っていた

からだから滴っているのは
紅い色した言葉の絶叫
纏ったままで視界にみたのは
さらに取り囲む鉄条網

なぜ ....
波打ち際の子ども

陽炎に揺れる海の家

空を仰ぐ向日葵


総てが夏を歓迎してる


僕はただその向こうの秋を見ていた


君を連れ去った夏を

受け入れられな ....
ブリューゲルの「イカロスの墜落のある風景」
野間宏に暗い絵と表現させた作品のひとつでもあろう

ボッシュなどの流れを汲んだ暗い閉ざされた色彩に
海中に墜落したイカロスの足だけがみえる

ギ ....
海がわたしたちを生んだの?
わたしたちが海を生んだ気でいる
飼おうとして噛まれた手が痛む

波はなにかを
探しているから
常にかきむしって
大地をけずってゆく

砂浜が綺麗に
みえ ....
  下(お)りるべき 

      ところに下りる 
  
      その日まで

まだ空を飛んでる  

あま雲
 
もしも鳥だったら?

あたしゃ、きっとペンギンさ

灰色の空を見上げるだけのペンギンさ




 
スマートフォンを手にして
花壇の隅、おじさんがぽつん
RPGにも飽きて動画とか見始めて
キリが無い二十三時
月に五千円の小遣いを貯めて貯めて
欲しい物は飲み代に代わる

終着駅間で際すれ ....
瓢箪から駒みたいな約束
吐いて
はしゃいでみたものの
閻魔様にも負けず劣らず
舌抜いて
いっそのこと
こっそり禁○の看板
燃やしてしまおうかと取り出して

マッチ棒擦って
暖めてく ....
とんぼが にげない すこしも
とんぼの 目の中に わたしが
たくさん いるというのに

あぶらぜみが にげない すこしも
目線のたかさ で    なきはじめた
あぶらぜみ わたし ....


僕たちは毎日穴を掘る
いつか
自分自身を
埋葬するための

君のその穴は
十分な深さか
君自身を
埋葬するために

その穴を埋めるのは
我々の仕事だ
君を
埋葬する ....
おさむとかなめの家の後ろには
同じ造りの平家があって
銀髪をひっつめた細い老婆が住んでいた
地味なワンピースにいつも前かけをして
家作の花をかわいがり
ピンクと一対の青いスイートピーを息子と ....
ルノアールで珈琲を飲む
革張りの椅子に座り
香りを楽しむ

入っては出て
出ては入ってくる
人を眺めながら来し方行く末を思う

大学生のころ
通っていた喫茶店はルノアール
だったか ....
風邪でやすんだら

テレビの前にふとんをひきなおし

教育テレビを見つめていた

いちばんお気に入りの番組は

はたらくおじさんだった


あの頃働くのはおじさんだった

な ....
ここにいる私たちで
家族になりましょう
名誉も財産も忘れ
森に帰りましょう

温かいまなざしで
老婆の名を呼ぶ
海鳥の群れ

古く錆ついた甲冑を身に纏い
胸当てに薔薇を差した老騎士 ....
窓の外には
透明な沙漠の夜があり
銀の虹が架かっている

深緑のテーブルクロスの上には
白い皿があり
その上には一篇の詩がある

その席は誰のために用意されたのか
いつしか銀 ....
歳時記を紐解いてまたあきらめる

光の彫刻館のマスター朝のウオーキング中

バーボンの琥珀に魅せられて眠る朝

分類学と記号論との区別もつかぬこの頭

レスポールのポールコゾフの溶ける ....
空のにびいろを映して
川面がはにかみながら
揺らいでいる
風の手のひらのなすが

ままに
ただしく海を目指しながらも
どこかに
屈託

これが、これがね
教えてあげる東京の色
 ....
はつなつに絡まる雪がふやけ出しわたしのもとに届く霧雨


{引用=
七月は暑くて、暑くて
水際を探して歩き回っている
運よく見つけた堤防にのぼりながら
そそくさと
身分証明書を書き
 ....
何かを言おうとしたまま
羽蟻に覆われて行く 月

寝苦しい夜の何処からか
微かに   悪寒が流れ
顔を隠した二人の忘却が
そっと  水浴びをする

乳房のように膨らんだ闇 
白い 流 ....
毎晩3人の『子ども達』と一緒に寝る。

名前は

『ライオン丸』

『ライ次郎』

『うさこ』。

9年前にとある雑貨店、いや、『産婦人科』で

発見、いや、『出産』した。 ....
オレンジマーマレード
草原が燃えてる?
かわいらしいわ
きれいだね
人類の手足浮かんで
おそろしいね
たぶん言葉たち湖に沈んでく?



ぽかっとひかるそらへ近寄りすぎないでわたし ....
うなじに貼りつく蝉の声を
拭ったハンカチの上に


炎天下の用水路に浸した
素足のこそばゆさを重ねて


最後の線香花火が消えた後の
かすれた火薬の匂いの上に


水着の跡 ....
おひさまに干されたふとんは
懐かしい匂いがする

平屋建ての木造家屋
屋根より高く育ったヒマワリ
リュウノヒゲにふちどられた細い通路
赤いバラのアーチでは
テントウムシがアブラムシを食べ ....
浴衣で待ってて

言えなかった

散歩するため

浴衣で待ってて


愛するひととのすれ違い

こどもの肌に三角の目

暗闇には光などなかった


浴衣で待ってて

 ....
死ぬのを拒否すること
生きながら死ぬのを
拒否すること
おかしを食べること
あなたを想うこと
様々なものに出会い、感じ
そして何かを表現すること
生きながら死んでいる亡者達を
拒否する ....
beebeeさんのおすすめリスト(6566)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あの河- subaru★自由詩17*12-8-8
沈められた瞳- atsuchan69自由詩4*12-8-8
テニアンの少年- 月乃助自由詩21*12-8-8
配備中の安全性- あおば自由詩5*12-8-8
とつきとうか- そらの珊 ...自由詩1412-8-8
足りない- もっぷ自由詩412-8-8
秋を待ってる- 永乃ゆち自由詩4+*12-8-8
イカロスの墜落- 梅昆布茶自由詩812-8-7
海のさがしもの- 朧月自由詩612-8-7
おんなのこ- Wasabi 短歌212-8-7
ペンギンさ- 殿上 童自由詩25*12-8-7
風邪をひくなよ。- プル式自由詩412-8-6
禁煙- 乱太郎自由詩15*12-8-6
すこし- るるりら自由詩25*12-8-6
海面上昇_10- rabbitfighte ...自由詩6*12-8-6
まえのばちゃん- salco自由詩7*12-8-6
喫茶室ルノアールにて- kauz ...自由詩16*12-8-5
はたらくおじさん- 吉岡ペペ ...自由詩412-8-5
heartbeat- mizunomadoka自由詩312-8-5
Happy_Birthday- 塔野夏子自由詩3*12-8-5
ブレイクスルー- 梅昆布茶俳句312-8-5
手紙- もっぷ自由詩312-8-5
そのままにする- 佐藤真夏短歌3*12-8-5
冷熱帯夜- ただのみ ...自由詩21*12-8-5
『子ども達』- 永乃ゆち自由詩9*12-8-4
ポイントいりません(オレンジマーマレード/草原が)- モリマサ ...自由詩512-8-4
盛夏- nonya自由詩18*12-8-4
黄昏待ち- そらの珊 ...自由詩2312-8-4
浴衣で待ってて- 吉岡ペペ ...自由詩712-8-4
生きること- yamadahifumi自由詩312-8-3

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