淡い色あいと
やわらかな花の模様に惹かれ
去年の春に衝動買いしたストール

今年も私に
似合うだろうか

流れる時代の
はやりすたりと
日々変化していく自分の容貌
鏡を見ながら
 ....
花が笑うような日だから
つんのめった想いからビー玉みたいな嘘が転がっても
誰をも恨むことはないじゃないか
翼を切られた幼子も
失くした以上に強奪しながら
物足りなさに役立たずの爪を研ぎながら ....
光が少ししか
届かずに
かすかに耀く
とても小さな
砂漠だけの星へと
旅行をする
少女を描く
ある絵本を作ろうとする
少年がいるのでした

はるか彼方の銀河への旅を
描いた絵本を ....
 上手く折れない
 紙飛行機が
 放り込んだ屑籠の
 縁から顔を覗かせている

 拾い上げて
 半開きの窓に向けて
 今一度、飛ばしてみるが

 盲の鳥のように
 あさっての方向へ ....
若き日の明るいあなたは
処女詩集を上梓して
母親代わりの恩師から
優しい言葉をかけられました

在りし日の母は瞼に浮かび
うわっと涙の数珠が
頬にこぼれた落ちた時

透明の体で影から ....
雨や雪が平等に降るとか
太陽が平等に光を当てるとか
誰が言い出したのだろう

太陽に向かって大手を広げた大樹の
陰にぽつりと咲く花
暗い洞穴で生涯を送る眸の無い土竜
月の光も届かない ....
銭亀やアキレス腱のテーピング 母親は、普通、恋なんてしない
安定した家族の中
子どもを育てることに
ちからをそそぐ

子ども達からもらう元気

それだけで
どうして満たされないんだろう
母親である自分自身が
甘 ....
蛍の光は ブルーノート ラプソディ
またたくまに いちめんに連絡を取り合い
思いのたけの いのちの一陣の すいみゃくを
はしゃぐように かわもも 橋も 光で覆う

おおわれた わたしや
お ....
遠い国で内戦があった

銃弾に倒れた人
爆弾に吹き飛ばされた人
炎に巻かれて焼かれた人々や

たくさんの人間が血を流し死んだ

勝利者は誇らしげに
殺した人の数を発表する
その中に ....
夏がきたー! 脇毛剃らなくっちゃあー

男と女の進化系、男は頑固じじぃ女は意固地なばぁさん

欝だー欝だーという貴女が周りを欝にしている

分かってる? カレーと加齢は違うのよ。

無 ....
つたったあとを
つたうものあれば
つたったあとを
つたわないものもいて

誰かのまなざしのあとを
なぞるものもあれば
誰かの言葉のあとを
なぞらないものもいて

きょうのまことが
 ....
なあ、うさぎ
おれが罪を犯したら
おれの愛したものたちも
みんな
燃やされゆくのかな

なあ、うさぎ
あいつの作った歌は
もうショップには並ばない
おれはあいつを知らないし
だが
 ....
どんな神が
人に 憎むことを
殺すことを
命じたのだろう

信仰などなくても
人は憎み合い
信仰などなくても
人は殺し合う

信仰などなくても
愛し合うことだって
でき ....
ハイヒールひとつぶんだけ空高くわたしは結句さがしています

かたぐるまされてみたいなかたぐるまかるいっていいなよすぎるな

昨晩の雨はもうすでに誰かの雨でございます

ピアニカを初めて開け ....
無実の者を巧みに陥れた男の
偽りを隠ぺいする行動は
あっけない結末だった
縊死も轢死もなし得ず
笑ったような顔で出頭する男の
みじめな偽り隠ぺい行動
そんなニュースを見ながら
あれこれ考 ....
さくらんぼ沈んだ緑のソーダ水エックス線で見た大銀河 今日も誰とも口をきかなかった
一日が終わるころ
帰宅したあなたが
ささくれの出来た指に唇を寄せ
舐めてくれる

チクチクした少しの痛みと
往復する濡れた舌のやわらかさ

やがてふやけ ....
朝露に濡れた薔薇のつぼみよ

蕾の持つ美しさ

それは未来(あした)という一瞬の輝き

過去(きのう)は蓄積され

そして、沈澱してゆく

現在(いま)は消費され

過去の薄っ ....
さあ、どうぞと皿が私に差し出される
その上にきれいに盛られている
とてもいい匂いのする料理は
食べやすいように切り分けられている
中には苦いものもあるけれど
健康でいたいでしょう?
それを ....
アスファルトに残された雨
今は水溜りと名を変えた
干上がりかけたわずかな身に
懐かしい空を映す
風の愛撫にさざなみながら

二羽のすずめが水浴びする
天と地といのちが戯れ交じり合う
明 ....
                140519
ごじゅってん
神々しい声がして
欲求不満が夜郎自大の形を見せる
だから言ったじゃないのと
勝手に翻訳してイマイチが顔を出し
ウースターソース ....
どこかに
わたしの詩を読んでくれる人がいて
わたしはその人のために書いたのでもないのに
ありがとうと伝えてくれました

それではだれのために書いたのだろう

もうひとりのわたしが
小さ ....
数秒間の家族愛の出来事

何気なくテレビを見ていて感動した
猛犬に襲われている幼児を助けるために
その猫は猛犬に体当たりした
そして
逃げる猛犬を数メートル追いかけ
すぐに幼児の元へ ....
病みながら旅する道にたんぼぽ咲いている  
燕 空をきりとり

風 わたる


空騒ぎの春は、とうに昔


 
何も始まらない日々

何も終わらない日々

お風呂の水滴

ぽちゃりぽちゃり

吐き出す日々の空しさ

ごぼごぼごぼご

お風呂は空っぽ

玄関にはスニーカー

一足ひ ....
詰めが甘いな
将棋だったらもう詰んでるぞ

何てことはいつも言われ続けていて
マトッリクスに配置された理屈に囲まれている

将棋だったらもう何度も詰んでいるのに
僕の人生は続いている
 ....


光と風の音楽隊の
ゆるやかな旋律が
コンクリートの迷路に
色の音符を落としていく

緑はさざめき
花はときめき
道はほくそえみ
人の睫毛はほほえむ





渋 ....
                140518
茫洋として
なんとなく
とらえどころがない顔に見えた
男の子だったから
後作と名づけた
妻亡き後の寂しさが
冷静な判断を無くしたのかも ....
beebeeさんのおすすめリスト(6567)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏へのプロムナード- Lucy自由詩13*14-5-23
花咲く散り人- ただのみ ...自由詩16*14-5-22
こんぺいとう- りゅうの ...自由詩10*14-5-22
飛べない翼- まーつん自由詩23*14-5-22
葉ずれの、音- 服部 剛自由詩614-5-22
- イナエ自由詩4*14-5-22
銭亀やアキレス腱のテーピング- 北大路京 ...俳句414-5-22
夜が明けない- はなもと ...自由詩214-5-22
ブルーノート_ラプソディ- るるりら自由詩14*14-5-22
【_数字_】- 泡沫恋歌自由詩15*14-5-22
自由律_【_おばさんの流儀_】_其の九- 泡沫恋歌俳句4*14-5-22
流跡- そらの珊 ...自由詩17+*14-5-22
うさぎライト- umineko自由詩20*14-5-22
善と悪- Lucy自由詩12*14-5-21
雨の消息- そらの珊 ...短歌8*14-5-21
みじめな偽り隠ぺい行動と情けない事実暴露行動- ichirou自由詩9+*14-5-20
さくらんぼ沈んだ緑のソーダ水エックス線で見た大銀河- 北大路京 ...短歌314-5-20
「ささくれ」- 桐ヶ谷忍自由詩8*14-5-20
つぼみ- ……とあ ...自由詩17*14-5-20
差し出された皿- そらの珊 ...自由詩23*14-5-20
……雨- ただのみ ...自由詩20*14-5-19
ランドルト環- あおば自由詩8*14-5-19
青い手紙- そらの珊 ...自由詩17*14-5-19
家族の愛は素晴らしい- ichirou自由詩11*14-5-19
病みながら旅する道にたんぼぽ咲いている- 北大路京 ...自由詩414-5-19
- 殿上 童自由詩13*14-5-19
スニーカーを洗う- 灰泥軽茶自由詩1214-5-18
非将棋的人生- ichirou自由詩9*14-5-18
五月の欠片- nonya自由詩22*14-5-18
後作- あおば自由詩6*14-5-18

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