強過ぎる日ざしが
真上から
直接脳に突き刺さる
そよ風が
熱風に変わり
日傘を裏返しにしようと
襲ってくる

バッグからハンカチを取り出して
涙をぬぐう
何度立ち止まって
ハンカ ....
間接照明なんて
そんなお洒落な物うちには無いから
玄関だけ明かりをつけ
リビングでコーヒーを啜りながら
パソコンと
線がきれいな漫画を読む

柔い音が夜に響く
窓を全部開け
私を垂れ ....
かりんとうにもうってつけですと
テレビがしゃべる
なにがうってつけなのか聞き漏らしたので
気になってテレビから離れられなくなり
学校にも行けなくなり
落第した
この責任を誰が取ってくれるの ....
黄昏の土手道の 足に触れる草の香り
手を引かれて ゆっくりと帰り道
新月の宵 目をこらして 気がつくと
お地蔵さまの前掛けに 灯り始める


祖母の乾いた 日なたの匂いが
「淋しかあ ....
弱いと見れば苛め抜くのが私の信念です
本音を漏らすことも厭わないから
500円寄越しなさい
言いたい放題を聞かされて
ぶちきれそうになったが
辛うじて堪えた
みんなが見ているところでは弾け ....
滞ることなく継続していく時間
の中に縒り込まれ生命
いつかは剥がされ
抜け落ちるとしても 
まだ先のはずであった

だが 
左足小指の
先に出来た米粒ほどの腫瘍は
細胞を溶かして ....
大きなガラス瓶の中に半分くらい貯まった百円玉
それを見ながら四郎は考える
毎日百円はいとも簡単 それでも積み重ねれば結構な額になる
ということは少しずつ積み重ねれば人の驚く様な事も出来るようにな ....
人から愛されたいと思うと

愛される為に演技をする事になる

そして、この演技に疲れて、仮面を取り外してしまうと

この人間はすぐに世界から嫌われ、孤独になってしまう

… ....
句にならぬ言葉抱えて起きている みたらし団子を食う
団子を食うとき
食えよ、食えと
淡白な魚がギュウギュウ吠えているのに
櫛に噛り付いたまま横も向かない
海辺を睨むように正面を向き
もぐもぐ口を動かしている
ピーマンだった朝
ごぼうと言われた昨日の昼
もやしっ子と中学時代揶揄され
これまで
土の匂いが抜けたことは一度もない
ハウスに移り住んだのは妹と義理の弟
僕は小さな畑の端っこで
売り ....
血管を流れる血のように
岩を滑る垂水が
ぼくの中に流れていたころ
ときどき 桃が流れ着く岸辺で
老女が野菜を洗い米をとぎ
男の子が笹船に乗って
都の方へ出かけて行った

川の畔の小さな ....
実力がうえの者たちに善戦しても

勝てなかったら

何をやってるんだということになる

戦うということはそういうことなんだ


俺はいま戦っているか?

俺はいま戦っているか?
 ....
「おおついにアルブウが完成したぞ!」
「博士おめでとうございます、ついに血中アルコール濃度を瞬時にゼロにする薬が出来たのですね」
「おおそうだ この薬でもう酒酔い運転の心配はなくなるし 閑古鳥が鳴 ....
ごく普通のおばさんです

暮らしぶりは平凡ですが
お小遣いを稼ぐために
少々 仕事もやっておりまして
それを理由に家事は手抜している
ズボラな主婦でございます

趣味はスーパー銭湯とグ ....
彼とワールドカップを観に行って
ブラジルで喧嘩して別れたミーナが
変な人形を持ってやってきた

なに、その変な人形?
おみやげ。なんか呪術的なやつでね、
あいつのこと呪ってやろうと思って買 ....
天井を見ている
小さな丸い大きな目を開けて
右手は暗号を司る 特徴のある握り拳
海ぶどうのハーモニカのような 足の指
口は ホーホーと開いている

天井を見ている
見渡せる限り 見ている ....
時報に電話する
天気予報に電話する
都会の昔の孤独を歌った
Dylanはすでに年老いて
顔も見ないで携帯画面
交換される文字の羅列に生活する
今の孤独を知りようもない

声で発ッせられ ....
小学校2年生の時
大好きだったチクロ
世間の皆にチクロが後ろ指さされるまで
名前を知らなかったチクロ
十円や五円の駄菓子にも
たっぷり喜びをまぶしてくれたチクロ
今から思えば冤罪だったのだ ....
彼は詩と戯れている
彼は詩を知らないけれど
詩と深々と戯れている
だから彼は踊る
誰よりも美しく

彼は恋を知らないけれど
薔薇の愛撫も菫の接吻も
知っている
だから彼は踊る
あや ....
遠足の帰りのバスの子守唄 ちゅんとしか
啼けないでなく
ちゅんとしか
啼かない

くちばしの
下にある
君の発音器官が
そう決めたから

多くの言葉を持つ人は
たくさんの選択肢を持つけれど
ほんとうに伝 ....
 
風船をふくらませる

ギリギリまで、ひといき、またひといき

これが、わたしの 愛



 
萎んだ心に息を吹き込む
空気のように目には見えない
大切なものが漏れて往く
紙屑の皺を伸ばすように
 歌い出す 
いのちの輝きは遥か
記憶の地平の彼方
燃え落ちる花のように笑っていた ....
風の調べに泣いていた

涙こぼさず泣いていた

ぐうんぐうんぐうんと

口笛がみずみずしいよ

空の調べにほとばしる

命散らせてほとばしる


すきとすき

夏だろう
 ....
題があるから
何処かに行ける
だから
LINEで縛り付けられたら
どこにもいけなくなる
新しいものを避けるのは如何なものかと
苦言を呈する人も居て
無料だから
どんどん採用すべしと言う ....
亡き母に買ったワインをひとりで飲んで寝る 生の私を丸飲みにしてはいけません
春の潮の中でふやけて
米酢の中で骨も軟化し
渦巻く流れに皮膚もすり減って
卵のように丸く滑らかになっていても
どこかに人を呪う棘を隠しているのです
胃に刺 ....
向かい風は願ったり叶ったり
よく上がるぞ
追い風なんて当てにするな
向かい風を受け止め
駈け上がれ

多少の雨なんか放っておけ
雨雲は低いんだ
すぐに突き抜けるさ
雨粒を弾き飛ば ....
もういいかい!
まぁだぁだぁよ♪
なんどでも
繰り返し歌われて
元の意味が分らない
彼女に贈る歌かしら
beebeeさんのおすすめリスト(6566)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
熱風の街- Lucy自由詩21*14-6-27
shiver- モリー自由詩414-6-27
化題- あおば自由詩7+*14-6-26
蛍の歌- 藤原絵理 ...自由詩9*14-6-26
主題- あおば自由詩3*14-6-26
喪失ー友へー- イナエ自由詩15*14-6-26
_わしは風- アンドリ ...散文(批評 ...214-6-26
素顔を人に- yamadahifumi自由詩3+*14-6-26
句にならぬ言葉抱えて起きている- 北大路京 ...自由詩514-6-25
現題- あおば自由詩5*14-6-25
野菜生活- 乱太郎自由詩23*14-6-25
ボクの中を谷川が流れていた頃- イナエ自由詩15*14-6-24
俺はいま戦っているか?- 吉岡ペペ ...自由詩614-6-24
_アルブウ- アンドリ ...散文(批評 ...114-6-24
【_おばさんの呟き_】- 泡沫恋歌自由詩14*14-6-24
_空、青かった?_すっごい青かった!!- mizunomadoka自由詩314-6-24
天井とお空- 朝焼彩茜 ...自由詩19*14-6-24
孤独- ……とあ ...自由詩8*14-6-24
ごめんねチクロ- ichirou自由詩7*14-6-23
彼は知らない- 塔野夏子自由詩6*14-6-23
遠足の帰りのバスの子守唄- 北大路京 ...俳句214-6-23
はずれくじひいたみたいなすかすかのオレンジを憎んでみたりする ...- そらの珊 ...自由詩21+14-6-23
風船- 殿上 童自由詩20*14-6-23
歌いたい- ただのみ ...自由詩17*14-6-22
傷つく場所- 吉岡ペペ ...自由詩514-6-22
- あおば自由詩4+*14-6-22
亡き母に買ったワインをひとりで飲んで寝る- 北大路京 ...自由詩714-6-22
老いた私を食材に選んだあなたへ- イナエ自由詩9*14-6-22
凧になって駈け上がれ- ichirou自由詩10*14-6-22
原題- あおば自由詩3*14-6-22

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