箍を外すとほうていがへいていしましたが霊気でぬれそぼりました
、箍を外すとらららん星団がシャチのあいだをながれていきまし
た、箍を外すとすでにありづかの収益構造ができあがっていま
した、箍を外す ....
川の流れは清冽
岩に激突した飛沫の中
一服の涼を見るが

飛翔する山鳥
容姿は狡猾で
空腹を満たそうと
水中の魚群を窺う

山猫もまた、
山鳥を捕獲しようと
首擡(もた)げ見上げ ....
金曜日の夜 明日を気にせず
ゆったりと酒をたしなめる
行灯の油をナメる猫のようにチビチビと

そうしているうちに
賑やかな御一行様が隣の円卓につく
偉そうにしてるのが多分 将軍だろう

 ....
なけなしのお金をはたいて
選挙権を買った
一番かわいいと思う女の子に
一票を投じた

結果発表はテレビ放映された
もちろん かじりついた
名前を書いた女の子が
トップで当 ....
指先を動かせば
共に動く。
指先十本で
繋がる糸。
受け継いでからの
この物理的な絆が私の頼り。


ランドセルを担いで一緒に歩いた。
小石をよけるには 
片足を上げて
歩を進ま ....
あの日あなたは
この世からこぼれてしまって

涙が止まらないのはなぜだろう
瞳があって
涙腺があって
涙がこぼれて
そのことと悲しみにどんな関係があるんだろう


あの夜
寒い ....
頑張りすぎてないか?
背広の内ポケットから懐中時計を取り出す

時計の風防が赤く点滅してるぜ

無理をしていないか?
ポーチから出したコンパクトで顔を見つめる

真っ赤なルージュだけが ....
                  110609




日が経つと
降り積もった雪も堅くなる
かじかんだ手でスコップを掴み
腰を伸ばし
柔らかそうなところに
突き立てた
音もな ....
美しすぎる自分に恋してしまった
ねぇナルシス、あなたは誰のもの?
隣に居ても 抱き合っていても
あなたはあなた自身を愛してる

美しいナルシス、あなたを否定しないわ
唯、これだけは赦して
 ....
悪魔を呼び出すことにした中学生のメグミとマサエ


メ「 こうやって、魔方陣を描いてっと 」

マ「 ホントに良いの? 悪魔なんて呼び出しちゃって 」

メ「 大丈夫、だいじ ....
くしゅ、って
どこかの
紅茶ポットが

できましたって
ささやくように

あるいは
きょうみしんしん猫が
もふもふのねこじゃらし
鼻のあたまをからかわれ

くしゅ、って
かお ....
  深夜のマクドナルドで
  僕はつい、
  百語めでつまづいてしまう
  別れとかこの先とか
  そんなテンプレートの途中
  僕はつい
  踵返して逃げようとしてる
  おまえは ....
涙なみだ花のつぼみを押し抱きながれるままの失語の春の


ほしいまま虚空をすべる鳥にこそつばさに適う言葉も持たず


指さきを染める苺のいじらしさキスするほどのかわいい夢を


見残 ....
窓を開けてみると
音速に乗って
私の部屋に運ばれる
ソプラノリコーダーの{ルビ音=ね}

真っ直ぐでもなく
なだらかでもなく
S字やクランクを走行してる
教習車みたいな音色

先生 ....

彼女を携帯の電話帳から見つけて      
通話ボタンをタッチする。         
コール音が鳴り出す。           
鳴り続ける。               
と 機械的 ....
ヒマラヤほどの消しゴムひとつ
ミサイルほどのペンを片手に
と歌う

キーボードで打つ
明朝体より
紙の上で躍る文字

走り書きの痕跡を
つまづきながら
歩いて見る

言葉は ....
粘っこい足跡なんて
振り返りたくはないし
遠くへ行くつもりもないから
マイペースの匍匐前進

アンテナは柔らかいけれど
難しい言葉は受信できないし
とてつもなく臆病だから
ツノもヤ ....
あとかたもなく崩れゆく遠い果実を見つめている

Hのしろい指がりんごの皮をむく
どこまでも切れることなくつづく紅い航跡はこの星を
ひと回りしてわたしのからだのやわらかい節々にから
みつく
 ....
満たされない
満たされない
満たされない

その隙間を感じることで
満たされる

満ち足りた瞬間
何故か
満たされなくなる

渇いた口に水が注ぎ込まれる
その刹那に最上の歓びを ....
何度も曇るガラスを拭いています
何度も涙を拭ってます

さすけね 人前では強く生きています
さすけね 一人でも強く生きて・・・います

さすけね 他の言葉を捜索願い
さすけね それしか見 ....
喪服の下の
白い脚は過去を歩き始めたところ
涼しい顔でさめざめ泣いていても
明日からその真中にあるのは地獄の口
図太く生き残っている女を罰する為
死んだ亭主が夜ごと徘徊する
そのたおやかな ....
冷蔵庫を開けて 牛乳を探す。
パックの底が反抗して牛乳が漏れていた。
紙でできた冷蔵庫に滲みこんで
床まで白くなっていく。
足元までせまってくる白い波に
足の親指たちが浸りそうになった 
 ....
知り合いが
旅行のお土産を見せてくれた
腰のカーブが柔和で
咲き誇る冬牡丹があでやかな
九谷焼の小瓶だった
手のひらに載るぐらいの小ささだけども
存在感ははっとするほどで
 ....
あなたに会えない日は 外に出て

あなたの好きな月を さがすのです


だから 月の見えない夜は よけいに切ないのです
窓辺に頬杖ついてひとりぼっちの夜に
どこからか漂う甘い誘惑
私の胸はざわめいて夜を彷徨い始める
忘れていたせつない愛が今宵蘇る

白い花に抱かれながら
失くした愛を嘆き続けるわ
あんなに ....
引き出し奥の赤の母子手帳
いくつかの頁が外れかかって
ホッチキスで繋いであげる

畳に寝転びながら黙読
出生時刻 午前9時26分
素通りしていた時刻を意識する

おめでとう!と言おう
 ....
教室を対角線上に
真っ直ぐと すいっと
紙飛行機は飛んでいった。
この瞬間しか味わえない
手から描くベクトルの軌跡は
初めて感じる創造なんだと確信して。


折って合わせた角がズレてい ....
頭を沈めて枕が
パン
と音をたてれば
それは銃声

頭蓋をつらぬく
かわいた一撃
この夜最期に
落ちていく

すべてが止んで
すべては闇に
そうして時は
喪失するまま
 ....
私たちは
おりがみのくに
二次元を

小さくたたんで
つるになって

おなかの隙間から
ふう、って
息を吹き込めば

祈りを宿した
強い記号だ


メレンゲを
淡く
 ....
閑散の通行人に
血染めのおっちゃんは
鮮血はラズベリージュースほどの
出来過ぎの綺麗と知らしめる白ジャージで
泥酔した禿げ頭の小さな切り創から
ぼたぼたとアスファルトに零れる
動脈血の量は ....
beebeeさんのおすすめリスト(6566)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
モニュメント・エックス_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩22*11-6-11
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満たされない初夏- れもん自由詩211-6-8
さ・す・け・ね- subaru★自由詩8*11-6-8
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日常劇場- 電灯虫自由詩6*11-6-7
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月の見えない夜は- 北大路京 ...自由詩12*11-6-7
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軌跡- 電灯虫自由詩7+*11-6-7
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おりがみのくに- umineko自由詩22*11-6-6
杖刑- salco自由詩5*11-6-6

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